森友文書4回目開示 加藤財務相「政府が代わっても開示は続く」と明言【森友遺族・夫の死を巡る闘争記】
2025年10月09日 18時05分日刊ゲンダイDIGITAL
(雅子さんからの手紙を掲げる加藤財務相(撮影)相澤冬樹)
【森友遺族・夫の死を巡る闘争記】
「これは政府としてご遺族にお約束をしたことでございますから」
加藤勝信財務大臣が会見で言い切った。普段は用意された文書に目を落としながら答えることが多いが、この時はまっすぐ前を見据え力強く語った。
8日財務省は4回目となる森友関連文書の開示を実施。それを受けての会見だ。もともと財務省は開示を拒んでいたが、石破首相の決断で開示の流れができた。その石破首相が退陣を表明し、首相が代わる。新政権になってもこの開示は続くのか? 会見で質問すると加藤大臣は、
「私としてはしっかりと引き継いでいきたいと思っています」
「ということは、新政権のもとでも開示は続くと考えてよろしいですか?」
「それが基本だと思います。政府が代わっても、基本的にそうした姿勢で対応することになるだろうと確信しています」
政権が代わっても開示は続く。財務大臣が会見で表明した意義は大きい。
事件で夫を亡くし、情報開示を求めてきた赤木雅子さんは今回、加藤大臣宛てに直筆の手紙を役所に託した。届いたか尋ねると、
「先ほど私の手元に手紙が届いております」
手元のクリアファイルから取り出し掲げて見せた。
「中身はもうお読みになった?」
「もちろん読ませていただきました。大変つらい思い、ご主人に対する思い、いろんな思いを持ってお書きになられたということは、しっかり受け止めさせていただきました。それを踏まえ、この開示作業をしっかり取り組ませていただく」
「お返事は?」
「普通はお手紙をいただいたらお手紙をお返しするということで、やらせていただいています」
ここで笑顔を浮かべ人間味のある一面を見せた。
「大変きれいな字で書かれていますので、私の悪筆でいいのかとは思いますけどね」
濃密な一日に、もう一幕あった。雅子さんが偶然出会ったのは伊藤豊金融庁長官。改ざんを巡る財務省の調査報告書の取りまとめ役で、自宅まで説明に来たこともある。
「ご無沙汰してます。開示していただいて、報告書にないことがいろいろわかって。夫は会計検査院に嘘をつかされていたんですよ」
「会計検査院とご主人の関係は知らなかったです」
「知らずに報告書を作ったんですか?」
調査報告書の取りまとめ役がこれだ。やはり再調査をするしかない。
(相澤冬樹/ジャーナリスト・元NHK記者)