盗撮共有事件、横浜の教員の初公判 匿名性高いアプリ導入で勧誘受け
教員らのグループが女児の盗撮画像をSNSで共有していたとされる事件で、性的姿態撮影等処罰法違反や不同意わいせつなどの罪に問われた横浜市立小の教諭の男(37)=同市戸塚区=の初公判が1日、名古屋地裁(蛯原意裁判官)であり、被告は「間違いありません。大変申し訳ありませんでした」と述べ、起訴内容を認めた。
冒頭陳述で、検察側は教員らによる盗撮画像の共有グループができた経緯に言及。それによると、名古屋市立小教諭の男(42)=同法違反などの罪で起訴=が約10年前から女子児童を盗撮するようになり、SNS上で知り合った、教員を名乗る同じ性的嗜好(しこう)を持つ人らとアプリでやりとりするようになった。昨年8月ごろまでには、より匿名性の高いアプリを利用。過去のやりとりで「信用できる」と判断した横浜市立小の教諭の男らをグループに誘ったという。
起訴状などによると、横浜市立小の教諭の男は今年1月、女児(当時7)の下着を盗撮し、2月、教員らでつくるSNSのグループチャットに動画1点を共有。また、昨年10月には別の女児(当時8)に体の一部を押しつけるわいせつな行為をしたほか、今年4月、この女児を含め6人の女児(いずれも当時8)の着替えの様子を盗撮し、動画1点を保存したなどとされる。盗撮やわいせつ行為は横浜市内の小学校で行われていたという。
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名古屋地検は1日、横浜市立小の教諭の男を同法違反や不同意わいせつなどの罪で、名古屋市立小の教諭の男を器物損壊などの罪でそれぞれ追起訴した。認否は明らかにしていない。
起訴状などによると、横浜市立小の教諭の男は昨年、神奈川県内の施設で女児(当時8)の下着を撮影し、画像をグループチャットに投稿。女児へのわいせつな行為も撮影したなどとされる。名古屋市立小の教諭の男は昨年10月、自宅で女児3人(当時11~12)の楽器に体液をつけたなどとされる。
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被害者側への配慮から、デジタル版では被告名を匿名としました。
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