大阪万博が閉幕 理念継承の共同宣言、30年サウジアラビアにバトン
大阪・関西万博が13日、閉幕した。国内開催で過去最多の158カ国・地域が参加し、来場者は2500万人を超えた。テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」の理念をそれぞれが継承していくことを願う「大阪・関西万博宣言」を発表し、2030年サウジアラビア・リヤド万博にバトンを渡した。
閉会式には万博の名誉総裁を務める秋篠宮さまが同妃紀子さまと出席し「これからも世界が手を携え、いのち輝く未来社会を作り上げていくことを期待しております」とお言葉を述べられた。
式典には石破茂首相のほか、国内外の関係者ら約1200人が参加。掲げていた博覧会国際事務局(BIE)旗を降納した上で、サウジアラビアのイブラヒム・アルスルタン国務大臣兼リヤド市王立委員会CEOに引き継いだ。
共同宣言は「大屋根リングに体現される『多様でありながら、ひとつ』とのメッセージを世界に発信した」と総括。「万博が相互理解と対話を促す重要な公共財であることを改めて示し、次の時代に向けた弾みをつけた」とした。
一般来場者は12日時点で累計2529万人(速報値)。想定の2820万人を下回った。チケット販売は3日時点で計2206万7千枚と、販売目標(2300万枚)に届いていない。
一方、運営収支は開幕後、堅調に推移したチケット販売に加え、好調なグッズ販売が下支えし、230億〜280億円の黒字を見込んでいる。
(大阪・関西万博取材班)