【10月12日 AFP】ギリシャ文化省は11日、約50年前にオリンピアの古代遺跡から盗んだ柱頭をドイツ人女性が返還したと発表した。

高さ24センチ、幅33.5センチの柱頭は石灰岩製で、紀元前4世紀のレオニデオンの遺跡から持ち去られたものだった。

今回の返還は、ドイツ・ミュンスター大学がここ数年でギリシャに返還した三つ目の文化財となった。

文化省は「ミュンスター大学が最近、重要な古代遺物を生産国に返還したことに感銘を受け、女性は大学に柱頭を託すことを決意した。大学の貴重な協力により、ギリシャと古代オリンピアに戻った」と述べた。

ミュンスター大学は2019年、1896年の第1回近代五輪のマラソン優勝者に送られた両手つきのワインカップを返還。2024年には、テッサロニキの墓地から出土した、古代ローマ時代の男性の大理石像の頭部を返還している。(c)AFP