MODマシマシマイクラ世界で鍛えられたので透き通る世界も多分いける 作:ナナの四六三
チャンネル登録(お気に入り)、高評価、コメント(感想)、参考にするかもなのでここ好き、よろしくお願いします。(ようつべあーの習性)赤に戻して
「俺たちの世界で『崇高』と定義される物は幾つかある」
黒服の顔から漏れる光が揺らぐ。しばらく話してて分かったことだが、彼にも表情というモノがあるらしい。笑えば口のように見える亀裂が僅かに動くし、無表情だと立ち絵状態で固定されている。
分かってしまえばずっと薄く笑ってる人を相手にしているようなものだった。つまりめっちゃやりにくい。だって分かる人にしか分からないってことだからね。つまり俺は分からんのである。
ただ、今は興味深げな雰囲気を見せていることは声色から分かる。漏れる光が悩ましげに揺れているから、それが面白がってるサインなのだろう……たぶん。
さて、『崇高』とやらが何なのか、一般にわかブルアカプレイヤーたるいわゆる雰囲気ブルアカ勢*1にはさっぱり分からない。
だが何かスゴい強い神様的な何かであるのは知ってる。生徒が忘れられた神々でキヴォトスが箱庭でどうたらこうたらで、それをほにゃほにゃして、もといホシおじにしたように反転(?)させて降臨するんだろ?
神秘に、恐怖によって真理を得て上位存在へ、つまり型月的に言うと根源に到達したいんだろ?(適当)知ってる知ってる。*2ならばソレをマイクラに当て嵌めてやればいい。
「それは……一体どのような?」
「あーいや、と言ってもそれは伝説上のもので……いや待てよ……そうだ。6……いや4……伝説上のモノを除いた4つだ。それら一つ一つに大した価値は無いが……それらが万物の源を生み出し、
「万物の……!クックック……なるほどソレならば確かに崇高にも近い……」
今思いついた、其は世界の創造すら可能とするマイクラで最も尊い物質……そう!!!
「丸石……!!」
まぁ俺はMODパックあんまり遊んだことないからそんなにお世話になってないんだけどね!!
◇◇◇
「申し訳ない。丸石とは一体何なのでしょうか?」
「あ゛ぁ゛?」
黒服の心底訳が分からないといったような声に思わず殺意が漏れる。
こいつ……丸石を知らんと申すか?…………いや、普通に生きていたら丸石が万物の源であることなんて知らないか。(納得)
と、そんなわけで今現在俺はオリ主らしく黒服氏とお茶会中である。
学園長って立場はする事がなくていい。王様みたいに*3──つまりはいつも通り──踏ん反り返ってるだけで後は生徒会長であるゆかりん(スキマ大妖怪【ロリメイド】*4*5の方)がやってくれるからな!
……まあ俺が役立たずなだけなんですが。いや政治もそうだけど学校運営とか何したらいいのか分かんないししょうがないだろ!
なので最近はずっとキヴォトスを観光したり、視察したりニートの如くクッソ久々のゲームして感動しながらゴロゴロしてた。してたら、黒服さんからお茶会のお誘いが来て今に至る。俺たちの世界について説明していたのだ。
「丸石……まあコレのことだよ」
言って取り出すは手のひら程の大きさのキューブ。アイテム化された丸石である。マイクラMMD的この世界でアイテムは大体このサイズになる。で、これをホイっと地面に振るえばポン☆と設置できる訳だ。
ころころと丸石を弄ぶ俺の手元を黒服がじっと見つめてくるから渡してやる。ちなみにこれリアル化すると複数の石ころになって処理が面倒だから扱いには注意だ。咄嗟に礫を作りたい時に使える豆知識でもある。
丸石を受け取った黒服はじっと見つめたり軽く叩いて感触を確かめ始めた。さらにちなみにだがアイテム状態のアイテム*6は重さがほとんどないので、一つ一つが1m^3の重さの岩と同じくらいの重量がある、などという事態にはならない。
「これが……万物の源ですか」
「その通り。簡単に説明すると……コレを無限に生み出す方法がある。コレをゴリゴリ砕いて砂利とか砂にして篩にかけると鉱石がボロボロ採れる。その鉱石達で機械を作ってそれで新たに
メンバーがいつの間にか作ってただけなので詳しい作り方は知らないが、多分このディメンションビルダーってやつだと思う。俺が知ってるのだと他にミストクラフトもあるけど、丸石だけで作れるかと言われるとちょっと疑問だ。
まぁそれこそディメンションビルダーで作ったディメンションの中で素材集めれば何でも作れるんですけどね奥さん。
「その無限に生み出す方法に必要なのがその四つであると?」
「その通り。水バケツ。溶岩バケツ。土。苗木。以上。あ、あと光も一応いるかな。必要に応じて松明も加えたほうがいい……それ言い出したらキリがないか」
……????と宇宙猫を背にした黒服さんに俺は実演を始めた。まずは縁取り。丸石は一つ製造で問題ない。というか連チャンは俺にはどうも難しい。何度うっかり黒曜石にしたか分からないから俺はいつも一ブロックを下に掘る方式で作ってる。
そうして作った溶岩流と水流の間に、ジュッといつもの音がして丸石が生まれる。よく見るのだ黒服。水が気になるのか?──そうだ。我々の世界の法則だ。
テクスチャを持ち込んでいる?ってのはよく分からんが、使えれば何でもいいが我々のスタンスだ。こっちじゃ水源からは無限の水が溢れるのが当たり前なんだ。
で、次にこいつの活用法。丸石を掘るためにまずは土を置く。苗木を植え、光があるからすぐ育つだろうが、ここは骨粉を使う。
PON!と現れたオークの木に前のめりになる黒服。うん、やはりオークはいい。いつ見てもオークの木は俺に安らぎを与えてくれる。
「で、こうして葉っぱから苗木が取れるだろ?だから……」
「テイトク……何してる?」
「あ゛」
もう帰るヨ、と離島棲姫に引き摺られ、俺は黒服にバイバイ、と手を振った。夢中になってスカイブロックの序盤解説をしていたらめちゃくちゃ時間が経っていたらしい。
隠れ家をちょっと改造しすぎてしまってすまない。ま、まあまだ自動鉱石採取機作ったくらいまでしかいけてないし……セーフや。
とっぷり日も暮れた道を離島棲姫に引き摺られながら進んでいく。
「……随分、お話してタ」
「す、すいません。少々盛り上がってしまって」
「心配しタ」
「それもごめん」
「後で埋め合わせだかラ」
「は、はい……」
流石に外でずっと放置──忘れていたとも言う──はまずかったようで、彼女はこちらに顔を向けようとしない。完全に拗ねている。いやでも1人で行こうとしたのに勝手についてきただけだし……ってのは流石に筋違いか。結論。俺が悪い。
ぺこぺこ頭を下げながらしばらく引き摺られていたらようやく許してくれたのか、掴まれていた衣装が離された。たたらを踏んで装束を整えて、離島棲姫へ向き直る。
「じゃ、じゃあ帰ろうか」
「ウン」
頷く離島棲姫をモンボに収め、俺はテレポート装置を起動した。*7
◇◇◇
「……ククク、中々デタラメな方だ……ご覧ください。彼らの世界は永久機関が当たり前のように使われているようですよ」
「見てたわよ……本当に、馬鹿げてる」
黒服の語りかけに応じて、扉の向こうから姿を現したのは身長100cmに満たない小柄な人影。その少女が赤い洋服で精一杯に
「相手が悪かった。ですが、それでもいつものあなたなら……こうはいかなかった」
「そうね」
答えて、机に置かれたカップに少女は手を伸ばすが届かない。その目線も机の下に収まっていた。少し高い椅子を用意します、と黒服は奥へ引っ込んだ。
黒服の対面の足の長い椅子に腰を落ち着けた少女は両手でカップを抱えて紅茶を啜って眉を顰めた。
「少しは冷静になりましたか?」
「多少はね」
少女は顔を逸らしてうんざりしたように長い長いため息を吐く。
「自覚したなら結構。探究は素晴らしいことですが、狂気に呑まれてはいけません」
「分かってる。しばらくは大人しくするわ。そもそもこの体じゃ碌に動けないし」
「ふむ……」
ふーふーと必死に息を吹きかけて紅茶を冷ます少女を見ながら黒服は少し手を迷わせた。
「マダム──いえ、ベアトリーチェ。一つ提案があります」
◇◇◇
パチィン、と軽やかな音が室内に響く。
うむ、今日の指パッチンは絶好調である。
俺は彷徨わせた指を突きつけた。
「──ベアおばと黒服の子供か?」
「違います」
「じゃあベアトリーチェのクローンか?それともバックアップ?」
「どれも正確ではありません」
じゃあそれ以外の何なんだこいつは。
俺はやたら立派な学園長室の机の前に立つ1人の幼女を見た。幼女の名はベアトリスというらしい。
肌は白いが、右目は赤く、顔の左側を覆う仮面のようになんかべったり張り付いてる白いのはどう見てもベアおばに生えていたそれと同質だ。だから絶対上記のいずれかだと思ったのだが……
「私の血は入っておりません」
「何……?つまりベアトリーチェの子供……?」
いや、随分ベアトリーチェの血が濃いな。こいつも父親の遺伝子全無視したのか……可哀想な父親。アニメの父親っていっつもそうですよね!!待てよ単為生殖の可能性あるな。ベアおばのことだし。
と思ったが父親はいるか。だってベアおばとは比べ物にならないくらいこの幼女は澄んだ目をしてるし──あっでも殺意を感じるな。親をおばさん呼ばわりしてすまんやで。
「で、こいつ連れて来て何のようだ?別に入学するだけなら普通に試験を受けさせればいいだろ。裏口は受け付けてないぞ。めんどくさい」
「……交渉に来たつもりだったのですが」
「……だから裏口は受け付けてないって言ってるだろ?」
「いえ、試験を受けさせてくれるように、です」
思わず首を捻る。試験を俺が受けさせない?何で?
少し悩んで、そりゃあ入学して欲しくないからか、と気づく。
「……何?スパイでもさせるつもりか?」
「結果的にはそうなるかと」
「別に隠すような情報なんて一片も無い……無いよ、うん。スパイでも何でも好きにしろよ」
ちょっと俺の女性関係には触れてほしくないくらいかな。……でもどうせあややが早速記事を作ってるらしいからワンチャン俺のことキヴォトス中にバラされるかもしれんのよなぁ。
それにゲマトリアがそれをわざわざバラしたりしないだろうし、俺的に特に入学して欲しくないわけじゃない。
「あ、でも虐められたりしないよな?」
「それは……大丈夫でしょう。彼女はあれでかなり強い」
「ふーん……」
俺は幼女──ベアトリスへ目を移す。その瞬間そうだ、と今ふと思いついた仮説だが……それもすぐに消滅した。
キヴォトスの大人は神秘……ヘイローを失って弱体化するんだよな?だからあれはベアトリーチェ本人じゃない。だって
色は赤。カタチはセイアに似てる?十字架っぽいやつ。ふむ、と俺は訳知り顔をした。形的に出身はトリニティだろうか。いやベアトリーチェの子ならそうなるか。
「君はそれでいいのか?ここに入学したい?」
「っ、ええ。構わない。ここに入学するのは私の意思。ここには──母、を殺した奴がいると聞いて」
「へぇ……復讐でもするの?」
「まさか。解放してくれて感謝すらしてるわよ」
「ほう。じゃうちの生徒と一緒だな。あのババアの圧政に随分苦しめられたらしいから。仲良くするんだぞ」
何故か殺気が鋭くなるのを感じつつ──そういえば今度は明確にババア呼ばわりしたわ──俺は気づかないフリをしてニコニコ笑みを浮かべて手を振った。
誰だお前は!?いやマジで。急に出て来たロリに1番驚いたのは俺なんだよね。
多分元はベアトリーチェまともだった(眉唾情報)(どこで聞いたんだろうこれ)とか色彩を研究中に狂ったとかいう情報(同じく)から考えたんだよね。