広島の食ネタ満載の手帳発売 お好み焼きの図解、カキの産地ルポ…

編集委員・副島英樹
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 広島県は食ネタの宝庫です――。地場の食材や郷土食について読んで学び、携帯してメモすることもできる「ひろしま食の手帖(てちょう)2026」が出版された。いわば食ネタ満載の「読む手帳」だ。発行人は、広島を拠点に地元食材の食品開発や情報発信を手がけるフードプロデューサーの平山友美さん。そのこだわりとは。

 「ひろしま食の手帖をリアルに味わう会」。そう銘打った出版記念の催しが10月4日、広島市南区のスパイラップガーデン大州にあるキッチンスペースで開かれた。平山さんのアイデアだ。

 参加者らは食材やお酒、スイーツなどを持ち寄り、ミニ広島菜を使ったお好み焼き「川内焼き」などの料理が振る舞われた。どれも手帖に掲載されたものだ。手帖の「広島土産」や「ひろしま食の豆知識」などの欄に載った会社の社長らも数多く訪れ、広島の食を味わいながら交流した。

 手帖はB6判、208ページ。45ページまでの読本部分は、広島のお好み焼きの図解から、郷土料理のレシピ、野菜やチーズ、米、酒、広島発祥の食品などの解説、カキの産地のルポまで、写真やイラストをふんだんに使って紹介している。

 現地を実際に訪れて生産者や店主らと会い、編集部員が確認した情報を掲載。広島文教大や安田女子大の学生も取材に加わった。米や日本酒のどの銘柄を味わったかに印をつけるチェックシートのページもある。

 残りの部分はスケジュール帳のような作りで、メモや文章も書き込めるようになっている。見開いた各ページには、「旬」を意識した広島の食材や土産、食ネタの小コラムが配されている。

 平山さんのこだわりは、情報を足で稼いで入手することにある。「何でもAIではなくて、自分たちで確認した情報を自分たちの言葉で」。そして、手帳の形にしたのは「本を読む習慣のない人にも読んでもらえるから」。スマホで料理の写真を撮る人は多いが、整理しないと忘れていく。

 「何を食べたか、自分の記録で体験として記憶にとどめていく。自分だけの食ネタ帳を作る楽しみもできる」と平山さん。

 広告は非掲載を貫いている。「お金を頂いたから載せるということはないんです。最後は私のジャッジで」。後世に残したいとの夢もある。「本だったら毎年は出せないけれど、手帖なら。この先も10年は発行し、一冊にまとめたいです」

 この手帖は、平山さんが代表取締役を務める「平山友美フードトータルプランニング」と中国新聞社が25年版から発行している。26年版はコラムを増やすなど内容を濃くした。「ザメディアジョン」が出版。税込み1650円。

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この記事を書いた人
副島英樹
編集委員|広島総局駐在
専門・関心分野
平和、核問題、国際政治、地方ニュース