コロナワクチンの是非を問うドキュメンタリー映画『ヒポクラテスの盲点』を、しっかり映画として観てみた
配信
【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
まず、筆者は医学の知識がさっぱりないので、その角度からの意見をしないことを、お許し下さい。着目した部分は「物語」と「報道」です。 【予告編動画】映画『ヒポクラテスの盲点』 この作品は「コロナが蔓延し、ワクチンがバラまかれ、それによって後遺症をおった当人や、亡くなった方のご遺族や、その原因を救命する医療関係者」へのインタビューを中心に紡がれていくのですが、まあ、難しい。 まず「ヒポクラテス」なる、人物の説明をしなければいけないとおもうのですが、ざっくりいうと”医者としての倫理”を、明文化した人物で「守秘義務」とか「人を害する医療を行ってはいけない」など、のちにジュネーブ宣言という現代でも尊重されている、医療に関する提言のもとになった発言をされた方なのですが、その彼の「盲点」をタイトルにもってくるストロングスタイル。 正直、作品の中で語られるデータに関して、僕らには検証する余地がありません。ストーリーとしてみると「あの混乱の最中に、こんなに一生懸命、考えていてくれた人たちがいたんだ」という感動が本筋だったと思います。 「コロナ」は、本当に世の中のあり方を変え、例えば筆者が携わっている芸能業界で言えば「高熱が出ていたのに頑張った」が、美談だった時代が終わり「熱出たの?はい中止」という新時代がやってきました。 根拠がわからないのに、そういった社会情勢に振り回され、仕事を奪われた演劇人の視点で見ると、その裏で、真摯に向かい合ってくれていた人達がいる、と思えるだけで救われた気がします。 「映像で描く、論文」と、言ってもいいかもしれません。 イデオロギーとかプロパガンダとか、情報操作を恣意的にしやすい内容なので、誰が正しいのかはわかりませんが、そここそが「盲点」として、描かれていて非常に、読後感が爽やかな「作品」としても、楽しめる映画でした。
黒田勇樹(くろだ・ゆうき) 1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。 主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。 2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。 現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。
- 31
- 24
- 9