C86サークル数捏造騒動
ASCII.jpの記者であるmyrmecoleon（通称ありらいおん）がC86のサークル数を恣意的な手法を用いて集計し、サークル数が艦これ＞東方であるかのように改竄して記事にした騒動のまとめ。改竄記事は端からデータの信憑性を気にせずに都合の良い部分しか見ない艦豚との相性が抜群であったため、増長した艦豚による5chの東方関係スレを中心とした大規模な荒らしが巻き起こる事態となった。
騒動の概要
ことの発端は2014年7月31日、ASCII.jpの記者であるありらいおんが「再びコミケとpixivの二次創作人気を調べてみた(夏コミ編)」と題して寄稿した記事から始まった。この記事は端的に言うと第86回コミックマーケット（以下C86）ジャンルコード数（＝そのジャンルで参加したサークル数）を集計したもので、コミケに関する蘊蓄と各ジャンルの人気度合いを解説したものだった。
ジャンル人気のバロメーターについて ジャンル人気を比較するために用いられる指標といえばアニメならばDVDの売上、ソシャゲならGoogleストアやAppストアなどが知られるが、当時における最大の指標と言えばコミケのジャンルコードの集計数であるという風潮が根強かった。ニコニコ動画の隆盛と時期が重なって一般大衆の関心がサブカルチャーに寄せられていたこともあり、その祭典であるコミケは特に重要視される傾向にあったのである。しかしながらそれが祟ってジャンルコードの集計数を悪用して対立を煽りアクセス数を稼ぐアフィブログも数多く生まれることになり、5chなどではジャンル間の衝突が頻繁に起こるようになっていた。
その中でありらいおんはサークル数の概算として下記のグラフを記事内に掲載。その説明として「東方projectが近年サークル数を減らしC86で2000を切った」こと、「艦これは逆にサークル数を伸ばし2000を超え東方projectを抜いた」こと、「C86から艦これの独立ジャンルコードが新設された」ことなど、艦これの人気ぶりを褒めそやす文面をこれでもかと記事に盛り込んだのである。
恣意的な集計の疑惑
ところが艦これオンリースレにて、ありらいおんが恣意的な方法でサークル数を集計し、艦これのサークル数を水増ししているのではないかという疑惑が発生。というのも、記事が掲載される以前にコミケWebカタログの集計で一日目（一般向け）の艦これのサークル数が1498であることが既に判明しており、何よりありらいおん自身もその数字引用したツイートを上げていたことがあったためである。確定値の3割増しという異常すぎる数値に疑念を抱いたスレ民が調査したところ、一日目のサークル数に三日目（R-18向け）のサークル数を足し合わせた数を計上した説が浮上することになった。
ありらいおんは艦これage東方sageの記事を頻繁に書く東方アンチ記者として知られていたこともあり、スレ民はこの記事についても「"艦これは東方を超えた"と演出したいがためだけに書かれた」と判断。数字を携えて本人のTwitterへの突撃を敢行した。それに対しありらいおんは「三日目の数字も足した」とあっさりと自白。過去に自身の記事でPixivにおける艦これの躍進を「R-18から物語へ」という言葉を使って表現した人間が、艦これのサークル数を大きく見せるためにR-18向けのサークル数を足し合わせるという行動に出たことに対し、スレからは「"R-18からR-18へ"じゃねーか」と呆れの声が出た。[1]
ところが三日目を足し合わせたとしても1956サークルと、ありらいおんの数字よりも400サークル近く誤差があることが更に判明。ふたば民が検証した結果、抽選漏れしたサークル数も足しているのではないか？という可能性が追加で浮上することに。一般向けの1498サークル、R-18向けの458サークル、抽選漏れの392サークルを合わせると2348サークルとなり、記事内のグラフで示された数値とほぼ合致することから、ありらいおんはこの3種の数字を合算しているという推論が導き出された。
その後度重なる指摘を受けたことに逆ギレしたのか、ありらいおんはグラフ中に「公開の希望があったから」という体でサークル数の集計法を長文で記載。しかしながらその内容があまりにもお粗末なものであったため追撃の指摘をTwitterで食らうことになり、更には指摘した人とのレスバが始まる事態となった。
脚注・出典
- ↑ なお東方に対してもR-18向けの数字を足し合わせたようだが、多くが東方のジャンルコードで登録しているためか46サークルと少なかったようである。一方で艦これのR-18向けは458サークルと東方の10倍近いことが判明し、やっぱりエロジャンルじゃね―かと突っ込まれることになった。