先生の活躍を見たいから頑張ったけど、なんかおもてたんと違う   作:goldMg

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あっちが投稿できないから腹いせにこっちを投稿します


チュートリアル? しかし問題はない

 

「ま、まじかよ……いや、そうか。そういうことか」

 

「何だ何だ、いきなり納得すんな。俺にもわかるように説明しろ」

 

 初見のインパクトはでかいが、考えてみれば当然のことだ。ブルーアーカイブにおいて先生の性別というのは明言されてない。シチュエーションやゲーム性から先生は男としてみている人間が多いものの、そんなのはただの先入観だ。

 実際、現実には女だった。

 しかもツラがいい。

 ……いや、先生で合ってるよな? これで違ったら流石に帰るわ。ただの顔がいいだけの女は価値とか無いから。

 さっきの言葉を聞く限り間違いなさそうだけど……慎重に。よく考えたら3人しかいない時点でなんかおかしいし。

 

「おい、説明しろって」

 

「もう少し見てから判断させろ」

 

 しかし、俺の懸念など跳ね除けるかのように彼女はしっかりとスケバンどもを叩きのめす。勿論、腕っぷしや銃の実力ではない。指揮として安全な位置から指示を飛ばしていた。

 それでも生身でこんな場所に踏み込むとは尋常な胆力では無い。

 

『ハスミ、10時方向の看板を狙撃して』

 

『ユウカ、6時方向潜伏2名を制圧して』

 

『チナツ、2時方向の敵へマンホールを思いっきり投げて』

 

 一つ目の戦闘を終えると、3人は自分の腕や脚の調子を確かめていた。やはり先生には高い指揮能力が備わっているようだ。戦場の全てを見透かしているかのように敵の位置へ的確に攻撃を行う。

 

「おお〜……すげえな」

 

「そうだな」

 

「でも、うーん……」

 

「なんだよ」

 

 意味もなく人の顔をジロジロ見るな、気持ち悪い。

 

「…………必死になって見るほどか? 別にアレくらいならあの女じゃなくても……」

 

「それだけのために俺がわざわざ時間割くと思ってんのか?」

 

「…………」

 

「まあ見てろって」

 

 俺たちはコソコソと、4人の後をついて行った。流れ弾が時折やってくるので、物陰にしっかりと隠れつつ掃討された道をバイクを押して歩く。

 

『──もうシャーレの部室は目の前よ!』

 

 早瀬ユウカがそんな一言を告げた。

 

「部室?」

 

「お前がイメージしているやつとは違うからな」

 

 だが、部室にたどり着くにはもう少し敵が残っている。

 クルセイダー戦車を持ち出したスケバンたちを前に、『先生』は再び指揮を開始した。

 

「──さて」

 

「ん? 介入か? 確かにあの戦車、鹵獲できれば金に──」

 

「いいや、俺たちは今からシャーレに一瞬だけ足を踏み入れる」

 

「……まじで? 連邦生徒会の建物だぞ?」

 

「既にワカモが中にいる為に鍵を開けているはずだからな。あるいは最初から掛かっていないか」

 

「…………」

 

「行くぞ」

 

 世界を変えうる力が封じ込められたアレが見たかった。

 ほぼ◯Padなアレをな! 

 

 ──俺たちはなんなら、ワカモのケツを見ながら中に入るくらい早いタイミングで中に入った。

 

「あちらに気を取られている間に……ちょっとお邪魔しますね。フフフフフ」

 

 唐突に4連装ロケットランチャーをぶち込んでやりたい衝動に駆られたけど、そこは何とか抑えた。

 だって、俺は大人だもんげ! 

 後ろをノコノコ着いて行くとエレベーターへ。

 上に行くボタンしかついていない。

 

「……上はあまり価値が無いでしょう。どうせなら地下。どんな動物も大抵、大事なものは下に溜め込むものですからね」

 

 違う道を辿ると、階段が見つかった。

 …………シャーレってこんな感じなんだな。

 だいたいイメージ通りだわ。

 

「ふふっ、ここに連邦生徒会のお宝でも眠っているのでしょうか。壊して差し上げましょう」

 

 そんなことを呟く若者の後ろを無言で歩く。

 一歩間違えたら犯罪だべ、相棒。

 

「〜〜♪」

 

 機嫌良さげに階段を降りていくワカモは、自身の狐耳をこんなに見ながら降りている男がいるなんて、知り得ないだろう。足音は消して歩くのが癖だからな。

 鼻歌まで歌ってくれて余裕よ。

 

「──!」

 

「暗いですね……点いているのは非常灯と…………この天空光くらいですか。連邦生徒会らしい質素さ、牢と同じようで嫌気が指しますね」

 

 俺たちが踏み込んだ地下には様々な物品が置かれていた。下部が欠けた石板のような見た目のクラフトチェンバー、おそらくは作業用のPC、壁面ディスプレイなど。照明の少なさも相まって落ち着きすら感じさせる空間だ。

 そして、作業用PCのすぐそばにソレはあった。

 

「…………」

 

 本当に◯Padみたいだけど、物自体に思い入れはない。

 ただ、フレーズだけは繰り返し見たから辛うじて思い出した。

 

 “……我々は望む、ジェリコの嘆きを。”

 

 “……我々は覚えている、七つの古則を。”

 

 思い出しながら何気なく触れた瞬間──

 

『……Conncting To Crate of Shittim……』 

 

「……!!」

 

 即座に電源ボタンを押し、手を離した。

 サンダースとワカモには見られていない。クラフトチェンバーに気を取られていたようだ。

 そーっと距離を取ると、ワカモが今度はシッテムの箱に近づく。触れても持ち上げても電源が入ることはなかった。

 

「──うーん……これが一体何なのか、全く分かりませんね。これでは壊そうにも……」

 

 知らないものを拾った時に壊すって選択肢が出てくるのヤバすぎるだろ。やっぱ連邦生徒会って神だわ。

 だけど……退散しよう。

 

「……あら?」

 

 奴さんの登場だ。

 サンダースにハンドサインを出す。

 

「?」

 

 首を傾げやがった。

 お前クビにすんぞ。

 

「……」

 

「!」

 

 行くぞ。

 

「──こんにちは、あなたの名前は?」

 

「あら、あららら……」

 

 シャーレの先生の声を背後に、俺たちはこっそりと外へ出た。

 

 

 ──────

 

 

「シャバの空気が美味しー!」

 

「捕まったことねえだろ」

 

「ばっか! あのバケモノのすぐそばにこっそりいるだなんて……見つかったら何されるかわかんねえんだぞ!?」

 

「見つかってねえんだからいいだろ」

 

 散々訓練した成果ってやつだな。

 

「いや本当……バカになんねえなあ!? 訓練って!」

 

「そうだな」

 

「でもさ、あのままいてもバレなかったんじゃね?」

 

「いや……無理だろうな」

 

「なんでえ」

 

「そういう力を持ってるんだよ、『先生』ってのは」

 

「ふーん……なんか、そういう凄い感じはあんまり無かったな」

 

「凄かっただろ、何言ってんだ。戦術指揮だけでも十分過ぎる」

 

「ずいぶん肩を持つな。アレか? 美人だからか?」

 

「それもある」

 

「あるんかーい!」

 

 シッテムの箱、そしてOSである『A.R.O.N.A』が全力を出せばおそらく、あらゆる電子的結界は意味をなさない。クシャミでデカグラマトンの侵入すら弾くことを考えると、俺たちのステルス迷彩も看破される可能性は高い。あの場に留まるのは極めて危険な判断だと言わざるを得なかった。

 しかし、アレの存在はトップシークレット。いくら社員といえど軽々しく教えられるものでもない。

 先生の弱点を広めるということは、後々彼女が苦境に立たされる可能性が増えるということだ。

 俺はそこまでバカじゃ無い。

 そんな余計なことをする気はさらさら無かった。

 

「この後はどうするんだ?」

 

「そうだな……まだ昼前だから、一旦事務所に戻ってメールの整理でもしますか」

 

「アイアイ、サー」

 

 

 ──────

 

 

 俺たちの事務所はD.U.とトリニティの中間くらいにある。都市の中心部ってのは後々大変なことになるからな、なるべく被害が少なそうな場所──つまり、住宅街を選んでいる。

 バイクを走らせること2時間、俺たちは自分たちの事務所へ戻ってきた。2階建てで、2階が事務所だ。

 ポストに突っ込まれていた紙の中から請求書以外を全てゴミ箱に突っ込むと、デスクに腰を下ろす。

 サンダースは事務スペース併設の応接スペース──ソファーにドッカと座り込んだ。

 

「──はああ、やっと仕事を始められるなあ!」

 

「お疲れ様です〜」

 

 事務員がコーヒーをサンダースに持ってきた。

 

「いや……俺、飲めないって何度言ったらわかるん? ロボットよ俺」

 

「あっ、そうだった〜! ごめんなさーい!」

 

 目をバッテンにしてコーヒーを捨ててしまった。

 俺のコーヒーでいいんじゃないの? そのコップも俺のだし。

 

「ハッ!? た、確かに!?」

 

 確かにじゃないよね。

 

「ご、ごめんなさーい……」

 

 大人しく事務処理に戻らせた。

 あなたにお茶出しは10年早いです。

 

「先生ってのは具体的に何をするんだ?」

 

「さあな。特権を与えられている以上は色んな事に介入するんじゃねえか?」

 

「えーダル〜……そもそもその仕事がダルそう」

 

「俺たちもこの一年はかなり厳しいぞ」

 

 何せいろんなところに出張することが決まっているからな。

 

「どうせお前も行くんだろ? そしたらヨユーよ、ヨユー!」

 

「ぶっ飛ばすぞ」

 

「うぐあああ! う、うそ! うそうそ! 頭もげちゃう! もげちゃうから! スクラップになっちゃうから!」

 

 アーマーを着たままなので、クソ舐めてる従業員の頭を掴んで持ち上げることも容易い。このまま丸めてやろうか。

 

「ぼ、暴力はだめですよおー……」

 

「違うぞ、これは教育()だ」

 

「何か今おかしかったような……でも、愛なら仕方ないのかなあ………………と、ところでその、ユウジさんって男が──」

 

「俺は女が好きだ」

 

 危うくホモにされるところだった。

 

「──愛でもよくなーい! お、お仕事しましゅう!」

 

「ほれ」

 

 重要アイテムの精算するべき領収書の束(お仕事)をサンダースのデスクに放り投げた。そしてサンダースも椅子に放り投げる。

 ちなみに事務員には金関係以外を任せてる。コイツマジで金のことに関して役に立たんからな。事務もあんまり……何ができるん? 

 

「ありがたやあ……!」

 

 そもそも、あんな量の紙束を俺が全部見てたら目が疲れて何もできねえよ。適材適所だ。

 

「さて、俺もメールの整理しますか……あー……やっぱりヴァルキューレとカイザー来てるよな」

 

 とりあえず送信者だけ見てみたら、得意先からしっかりと連絡がきていた。

 

「今から連絡するのか?」

 

「するわけねえだろ、めんどくせえんだよ」

 

「戦闘してないんだからできるだろ」

 

「やる気の問題だよ。あと情報も整理しなきゃいけねーの。頭脳労働なの」

 

「さすが、シャチョサンスゴイネー」

 

 しかし気になるのは『先生』のことだ。

 

「女か…………」

 

「……惚れたか?」

 

 ガタタッと音が鳴った。

 

「そうなんですか!? ……ああ、紙が〜!」

 

 書類が散らばっていく……

 

「……ある意味そうかもな。ただ、そうじゃない」

 

「はあ? 何がそんなに引っ掛かってんだよ」

 

「引っ掛かってるわけじゃねえよ」

 

 アニメだと銀鏡イオリの足舐めしてたけど、実際どうするのかな……って思ってるだけだ。絶対見よう、現地で。

 しかしサンダースは『先生』になど、もう興味は無いようだ。領収書に感動している。

 

「いやあ……戦い方の効率が良いとこんなに損耗抑えられるんだよなあ。感動ですよマジで俺は」

 

「感動しながら精算してくれ」

 

「うおお……頑張った分が給料になるって考えたらやる気が湧いてくる……!」

 

 ロボットがこんなに悲しいことを言う世界があるらしい。悲しいので、コーヒーを淹れることにした。

 お勧めされたコーヒーだが、とても不味い。

 まず、酸味が強過ぎる。そして風味に乏しく、後味も爽やかとは程遠い。

 だからこそ目が醒める。

 

「……」

 

 空を見上げると、相変わらず巨大なヘイローが浮かんでいる。実際のところコロニーとか軌道上の建築物なのかな〜って思ったけど、特にそういうものでもなく自然にあるものらしい。

 太陽みたいなもんだ。

 

 ──電話が鳴った。

 

「こちら民間警備会社サンダース、夜長(ヨナガ)がお受けします」

 

 折り返しの連絡はしないけど、新しい電話なら受けるよん。

 

『あ! 繋がった!』

 

「?」

 

 発信者番号からしてヴァルキューレであることは間違いない。しかし、自分から電話しといて『繋がった!』って叫ぶものじゃないと思うんだ。

 

『──!』

 

 ドタバタと向こうで何か騒がしいことをしている音がする。まあ、警察だから常に忙しいんだろうけど。

 

『も、もしもし!』

 

「はい、民間警備会社サンダ──」

 

『救援を要請します!』

 

「…………えー、まずは具体的な内容と場所と報酬を提示してもらわないとなんとも言えないですね」

 

 こんな適当な仕事してたっけ、この子達。

 

『今メール送りました!』

 

「はっや……あ、来ましたね」

 

 そこに提示されていたのは、敵性勢力のおおよその規模と写真。場所は南に40kmってところか。提示された価格は微妙なところだ。

 署名にきちんと所属と名前が書いてある。

 やはりヴァルキューレだけど……電話口では名乗ってもらってないなあ。

 

 まあ、官の仕事なので割とこんなもん。写真付きで敵の状態を送ってくるだけマシか。

 これがナントカカントカ団だと何を手伝って欲しいかわざわざ俺から電話しなきゃ引き出せない。スケバンとヴァルキューレに入学できた優秀な学生じゃ差が出るのは当然だけども、そこは頑張ってくれ。

 ……実はヴァルキューレも最初はもっとアレな感じで、最低条件として写真をつけさせる事にした。ぽまいら! 契約書に約款もついてないのはやばいと思ったぞ! 

 

「えー……この距離だと30分は見てもらいたいですね」

 

『構いません! 我々も現場に急行するところです!』

 

「あ、そう」

 

『良いですか!? 良いですよね!?』

 

「では、現地で合流という事で」

 

『みんな! 大丈夫だって!』

 

「……一旦保留にしますね〜」

 

『あ、はい!』

 

 書類仕事に没頭しているロボットに目を向ける。集中し始めたのか、アーとかウーとかうめき声を溢したかと思えば一瞬で結論まで持っていき、凄いスピードでPCに入力していく。

 

「おい、サンダース」

 

「ココは……あー……」

 

「仕事だわ」

 

「…………」

 

 サンダースの腕がピタリと止まった。

 

「──今から?」

 

「そう、出動だ」

 

「書類始めたばかりだぞ?」

 

「だから俺だけで行ってくる」

 

「OK」

 

 途端に興味を無くしたのか、再びPCへ向き直る。

 

「あ、もしもし」

 

『はい! 聞こえております!』

 

「うん。元気なのは良いけどもう少しだけ声を抑えてもらえるかな」

 

『し、失礼しました……』

 

 インカムに切り替え、話しながらバイクの整備を行う。整備と言っても装備を換装するだけだ。

 今は軽装備だが、それを特殊装甲に変える。

 写真から見た限りの敵のタイプは普通のスケバン(ノーマル/軽装備)戦闘ヘリ(爆発/重装甲)。ノーマルは無視して、爆発に対する対策を取るのは当然だ。違っても隠すから良い。

 二次被害を減らしたいだけだからな。

 

『えっと……特殊装甲? のやつを持ってくればいいんですね!』

 

「そう」

 

 俺は正直武器の名前とか興味無いから、精々あそこの組織が使ってるのと同等以上の装備でって言い方しか出来ない。ここにきて6年経とうが『あ! この銃、見たことある!』って感じの雰囲気で戦ってる。

 あと、言い回しも独特すぎて初対面だと困惑されることが多い。

 でもしょうがないよね。

 武器って複雑な名前が多くて覚えきれない。

 例えば俺が使ってるアーマースケルトン。

 名前はmelt93 hmdid タイプⅢってんだけど『サンダース! melt93 hmdid タイプⅢが壊れたから修理出しといて!』っていちいち言うの疲れるでしょ。

 物品管理はサンダースに任せてるし、俺は雰囲気で行くぜ。

 

「じゃあ現地で」

 

『お願いします!』

 

 元気な子だなあ。

 

「んじゃあ行ってくるわ。サンダースが熱暴走を起こさないか見といてやってくれ」

 

「社長もお怪我されないようにぃ……」

 

「大丈夫、ありがとう。事務所のことは任せるからな」

 

「えへへっ、わっかりました〜! いってらっしゃーい!」

 

 

 ────── 

 

 

 現場ではスケバンが略奪を行なっていた。

 よくあることだ。

 普通じゃないのは、戦闘用のヘリコプターが飛んでいることか。アレから放たられるミサイルを喰らえば、スケルトンは耐えるけど俺がキツい。

 

「ヴァルキューレは……あ、来た」

 

 ぴったりのタイミングでやってきた彼女たちは、装甲バンからゾロゾロと降りてくる。

 

 市街地。

 ヴァイルキューレは6名のノーマル/特殊装甲。

 敵の人数は20。

 リーダー1、スケバン18、ヘリ1。

 リーダーは……爆発/軽装備だな。

 写真には写ってなかった。

 

「本官が連絡させていただきました! 救援感謝します!」

 

「いいや、お金もらうからそんな畏まらなくて大丈夫さ。対等にね」

 

「ありがとうございます…………敵は──くっ、既に破壊を開始している様子! 只今より、民間警備会社サンダース 夜長氏の指揮のもと、制圧を開始します!」

 

 ヴァルキューレの6名は展開。

 2人は基本的に俺のそばで待機。

 残りの4名を2-2に分ける。

 コンパクト(ゲームと同じ)な方が指示を出しやすいからな。

 まずは障害物に身を隠させた。

 敵の配置を確認している最中、一般スケバンが拡声器で威嚇してくる。

 

『おうおう! うちらがポキポキホネオーリ団って分かってて歯向かってくんのか!?』

 

「怖すぎだろ」

 

 捕まったらエグい拷問とかされそうだから滅ぼさなきゃ……! 

 インカムの周波数を合わせ、状況を開始する。

 

「前衛は盾を張ってまっすぐ進め!」

 

「はい!」

 

「了解!」

 

『な、なんだあ!? ……ハチノスにしてやれ!』

 

「ほいっ」

 

『う、うわっ! 目が……!』

 

 銃を構えた瞬間、強力なライトを顔面にぶち当てた。

 50万ルーメンを喰らえ! 

 

「押し倒して制圧!」

 

「──やあっ!」

 

『グエッ』

 

 即応捕縛ロープにて3名捕縛。

 

「ミサイルが来るぞ! 右の車に隠れろ!」

 

「っ!」

 

 発射された3発が道路を荒らした。爆発の後、煙が晴れるよりも先に動かしてアドバンテージを掴み続ける。前衛の2人は音で耳がキーンなってるだろうから、後衛の2人にガンダッシュ指示。

 

「途中で2人の盾を奪って進め!」

 

「はいっ!」

 

 指示通り、ボロボロの車両の陰で耳を抑えている前衛2人の足元にある盾を回収して進む後衛2人。

 

「一気に前線をあげろ!」

 

「了解!」

 

 耳を抑えていた2人を回収し、さらに進んでいくと追加の6人が近付く。やや狼狽気味の1人を即座に制圧した。

 

『なんだこいつら!? この人数差でなんでそんな……ぐああっ!?』

 

「──相手はビビってる、畳みかけろ! 声張れ!」

 

「うあああああ!」

 

『ひ、ひいいっ!?』

 

 彼女らはヴァルキューレ警察学校の生徒だ。基本的な戦闘術は出来てる。

 そこらへんのスケバンとタイマンを張ればまず負けることはない。だけど彼女らの人数には限界がある。問題を起こすやつと問題を治すやつは、圧倒的に前者の方が多い。そんで人数ってのはそれだけで脅威になるからな。

 だからこそ、指示のしがいもある。

 

 5人のうち2人は突っ立っていたので、集中攻撃を指示。EXスキルが無くともやってくれるのは非常に良きやね。まあ追加効果はないんだけど。

 

『うげっ!』

 

『あがっ!』

 

 目を回して倒れた。

 死にはしなくても気絶まではいくからな。

 便利なもんだ。

 

『な、なんだよアイツ! ヴァルキューレがPMC雇うなんてありなのか!?』

 

『しかも攻撃しないで突っ立ってるだけじゃねえか!』

 

「遮蔽ごとグレネードで潰せ!」

 

「たあっ!」

 

『『うわあああ!』』

 

 爆発で吹っ飛び、茂みに突っ込む2人。

 実際シュールだけど、俺があんなの生身で食らったら死ぬからな。強度の差ってやつがよくわかる光景だ。

 

「悪霊退散っ!」

 

『あがっ』

 

 残された1人は俺がぶん殴って気絶させた。

 

「次!」

 

「……はいっ!」

 

 2、6と倒して残るは11。

 向こうも覚悟を決めたのか全員でやってきた。

 その中にはヘリもいる。

 厄介だな。

 

『──オラオラオラ!』

 

 軽機関銃を打ちまくるアホ。

 そこら中に穴が空いて、補修にどれだけの金がかかるやら。ヘリもどんどんミサイルを撃って、遮蔽を壊そうとしている。

 

「こ、このままじゃ隠れる場所が……!」

 

「アレは俺がやる」

 

 自動追尾で追いかけさせてたステルスバイク。

 俺のディスプレイには位置が表示されているので、そこに搭載していた対戦車ライフルを取り出す。迷彩が解かれて姿があらわになったライフルを見て、モブ警察ちゃんがびっくりしていた。

 

「い、今のがあの透明なバイクですか!? かっこいい!」

 

「そうだな……さて」

 

 本来は立ったまま使うような武器じゃないけど、アーマーのおかげで軽々と扱うことができる。そもそもこの距離と角度では地面に伏せて使うと仰角的に当たらないから仕方ない。

 構えてスコープを覗くと、操縦桿を握っているスケバンと目が合った。

 

『お、おい、アイツ何しようと……』

 

「全員耳を押さえろ!」

 

「っ!」

 

 俺の声に反応してちゃんと耳に手を当てた6名を確認し、トリガーを引く。

 

 ──銃口を飛び出した2000円。

 

 最近の物価上昇で、弾丸ですら数倍に値上がりしているぞアロナァ! 

 

『──!』

 

 窓ガラスを撃ち抜いた弾丸は、さらに狙い通りスケバンの肩に直撃。

 痛みで顔が歪んだ直後、ヘリの挙動がおかしくなる。

 

『う、わ……』

 

『おいおいおいおい!』

 

 機体左斜め前に傾かせてスケバンたちに突っ込んだ。

 

『うわあああ!』

 

 衝突に巻き込まれた3名が吹き飛んでノックダウン。

 ヘリと合わせて、やったのは4名。残りは7名だ。

 

「よーし、残りも制圧するぞ」

 

『…………こ、降参! 降参します!』

 

 ヘリが落ちて心が折れたのか、残りの7名は大人しく銃を捨てた。

 ポキポキホネオーリ団、制圧終了! 

 いやー……長く苦しい戦いだったな。

 俺の体がポキポキされる結果にならなくてよかった。

 

「くそお……なんなんだよお……なんでPMCがこんなところにいるんだよお……」

 

「…………」

 

「ずりーよ! なんでライフルなんか持ってくるんだよ!」

 

「…………」

 

 ヴァルキューレの施設まで護送を終え、1人だけ救急車で運ばれていくのを見届けた後はのんびりと応接室で過ごす。

 後処理はヴァルキューレの仕事なので、俺は自販機で買ったコーラを飲みながらサンダースへ連絡をすることにした。

 

『もしもし』

 

「終わったわ」

 

『直帰か?』

 

「そうだな」

 

『うっひょー! じゃあな!』

 

「おう、気を付けて帰れよ」

 

 さーて、今日のお仕事終わりっ! 

 バイクは明日事務所に戻そう! 

 

「──お疲れ様です、救援ありがとうございました」

 

 先ほどの6人が集まってきた。

 

「完了報告は後日ってことで」

 

「えっとー……一応、日付は今日でお願いします」

 

「オッケー」

 

 そこら辺はいつも通りだな。

 

「……みんな一年生だよな」

 

「そ、そうです」

 

「初出動?」

 

「いえ、何回か出たことは……」

 

「へー」

 

「…………」

 

 期待に満ちた眼差し……しゃあねえなあ! 

 

「行きますか、焼肉!」

 

「!」

 

「そうだな……何時がいい?」

 

「えっと、じゃあ……6時でお願いします!」

 

 早速準備をするぞ! ということでパタパタ駆けて行った。

 公職のくせに客と焼肉行くなんて……こいつら、腐ってるんだ! (汚職的な意味で)

 というのは冗談で、一昨年の仕事終わりに一年生を焼肉に連れて行ってから偶にな。

 

 ──先ほどのモブちゃん達は、カツコツと冷え込んだ足音を引き連れて戻ってきた。

 

「良い加減、局員を焼肉に連れていくのはやめていただきたいのですが」

 

「尾刃……」

 

 公安局の局長、尾刃カンナだ。

 うおっ、デッカ……という反応は4000年前に通り過ぎている。

 

「良いじゃん、お前も何度も行ってるんだから」

 

「あ、あれは先輩方に連れられてやむなく!」

 

「その言い訳がいっちゃんダサい」

 

「…………!」

 

「……あ、分かった! お前も行きたいんだろ、焼肉」

 

「そ、そうではありません! 公職の人間が取引先と食事を同席するなど! お前たちも、誘われたからと乗るんじゃない!」

 

 そもそもこの子達が上目遣い(無言の圧力)をしてきたんですけど……

 尾刃がやや気まずそうなのは、自分も上層部に言われて汚職を働いてるからだろう。というか、そのうち先生と一緒に屋台でおでん突っつくクセに何言ってんだこのガキャ。

 ……しょうがねえなあ。

 

「あー……俺は勝手に焼肉行くけど、俺は普段からめちゃくちゃいっぱい頼んで残すってことが多いから誰かが勝手に食べても気付かないだろうなあ」

 

「んなっ!?」

 

「let's go!」

 

(聞き慣れたBGM)

 

「レッツゴーではありません!」

 

(BGM終了)

 

「そもそも、個人的な交友にとやかく言われる筋合いは無いんですが」

 

「それを言うのであれば、時間内に誘うのではなく時間外にやってください!」

 

「え……?」

 

「な、なんですか……」

 

「いつも終電ギリギリまでやってる奴をどうやって誘えと……?」

 

「私の話ではありま──何故知ってるんですか!?」

 

「だっていつも遅くまで明るいし」

 

「…………」

 

 

 ──────

 

 

「かんぱーい!」

 

『かんぱーい!』

 

 ふんっ! 

 俺は権力の脅しになど屈しない! 

 6人+尾刃で焼肉だ! 

 仕事? そんなの俺の知ったことじゃねえ! 

 個室で焼肉を食べるんだよお! 

 

「まずはカルビから──」

 

「待ってください! まずは内臓です! 時間がかかるのから焼くのがいいとネットの記事に書いてありました!」

 

「え、でも俺最初はカルビが……」

 

「ダメです!」

 

 悲報、尾刃カンナは焼肉奉行になっていた。

 前はもう少し落ち着いた子だった気がするんだけど……腕捲りまでしてトングを取り出した。

 

「きょ、局長! 局長にそんなことさせるわけには!」

 

「バカモノ! こんなところで局長なんて呼ぶな!」

 

「…………お、尾刃先輩……って、呼んでもいいんですか?」

 

「? ──ダメなわけがないだろう」

 

「尾刃先輩! お肉は私が焼くので休んでいてください!」

 

「焼き方も知らん奴が──」

 

 グキュルルル──と、局長の腹から異音が……! 

 そして真っ赤になった顔のまま、俺から無言でトングを奪い取った。

 

「……隅っこで焼いておきますね?」

 

「ありがとう」

 

 モブちゃんはみんな顔や髪型、服装果てはヘイローに至るまでが似てるけど、実際のところは個性がある。

 こっそり俺の肉を焼いてくれる子。先輩に肉を焼かせまいと身を乗り出す子。ジュースを飲んだだけなのに顔を赤くしてユラユラしている子。緊張して固まっている子。こんな時でも銃の手入れをしている子。俺の事をじっと見てくる子。

 そして、焼かれていた俺のカルビを食べる尾刃カンナ。

 ……マジかお前。

 

「こ、これは違いまふ!」

 

 否定しながら口がもぐもぐと動いている。

 俺は見逃さなかった。焼けるカルビの煙がお前の方に行った途端に口が半開きになって涎が垂れそうになっていたのを。

 

「……ごくん。ホルモンを焼くためのスペースが足りないからです!」

 

「そうだね、足りないね」

 

「なんですかその目は……! 本当ですから!」

 

「半分くらいはホルモンで、もう半分でカルビとか別の部位焼けばいいと思うんだけどなあ」

 

「…………っ!」

 

 なんでそんな鋭い目で見るん……

 

「仕方ないではありませんか! 焼肉に来るなど、何年振りか……!」

 

 悔しそうな顔してるけど2ヶ月前にも行っただろ。新入生に良い顔しようとすんな。

 

「あのー……」

 

「ん?」

 

 俺の事をずっと見ていた子が話しかけてきた。なんでっしゃろうか。

 

「夜長さんって……外の人間なんですよね?」

 

「ああ」

 

「外ってどんなところなんですか?」

 

「どんなところ? ……まあ、ここと大して変わらないかな」

 

 醜い欲望が渦巻くという意味では。

 だけど、子供が襲われる事が無いという意味ではココは天国と言っても良いだろう。

 

「で、でも、銃で撃たれたら死んじゃうんですよね? どうやって訓練するんですか?」

 

「ああ、それね。外ではそんなの無いから」

 

「無い?」

 

「ほとんどの地域では銃の日常的な携帯は違法だから」

 

「「「え〜」」」

 

「今日みたいに市街地で戦闘が起こるなんて、よほど荒れた場所じゃないとあり得ない。あんな規模で戦闘したら、死人がかなり出るからな」

 

「…………」

 

「だから俺も、ここにくるまでは銃なんて握ったこともなかったよ」

 

「じゃあじゃあ!」

 

 はーい! と勢いよく手が上がった。

 

「みんな、アレくらい指揮は出来るんですか!?」

 

「あー……出来る」

 

「すっごーい! でも、戦わないのにそういうのはやるなんて──」

 

 不思議だねー、と隣同士で関心している。尾刃の疑わしい視線は黙殺した。

 

「普段は何してるんですか?」

 

「何って……PMCぞ? 俺」

 

「そうじゃなくて、休日とか……」

 

「キヴォトスの探索」

 

 この広大な世界の一部だけでも、実際に目にしてみたかった。後々役に立つというのが分かっていたのもある。

 バイクで。

 時には電車で。

 行ける範囲には行っていた。

 

「──彼女さんとかいるんですか?」

 

「た、確かに!」

 

「どうなんですか!」

 

 私、気になりますと女子たちは色めき立つ。

 警備学校という薄皮を剥げば、人間こんなもんだ。

 

「……だってよ」

 

「何故私を見るんですか!? 私は女ですよ!?」

 

「いや、イケメン女子だからそういうのあるのかなって」

 

「セ、セクハラです!」

 

「尾刃……個室だけどもう少し声抑えて」

 

「誰のせいだと……!」

 

 それにしても彼女……ねえ。

 

「女、どこ?」

 

「……え?」

 

「女はどこに?」

 

「…………?」

 

「いや、だから……女はどこにいんの? 見た事ないんだけど」

 

 ここにいるのは高校生以下の女子だけだ。成人の女がどこかにいるのだろうか。あれか? 特別枠のやつらか? 

 無理っすよそれは。

 

「……私は女ですよ?」

 

 でもそういう話じゃないですやん。

 

「学生とケモノとロボットしかいないのに、彼女をどうやって作るんだよ」

 

「……学生はイヤなんですか?」

 

「イヤっていうか、外の世界だと犯罪だから」

 

「でもここはキヴォトスですよ?」

 

「学生と付き合わなきゃ行けないならともかく、そんな法律はない」

 

「欲しくないんですか?」

 

「欲望そのまま振る舞ってどうなるか分からないほど、予測が下手なわけじゃないよ」

 

「…………」

 

「──っていうのは嘘で、めっちゃ彼女欲しい」

 

「!」

 

「だけどいかんせん仕事が仕事だからさ。特定の女の子と定期的に会うのも難しいし…………そもそも好きになってくれる女の子もいないんだわ」

 

「可哀想……」

 

「ね、可哀想だね」

 

 ぶっ飛ばすぞ。

 

「夜長さん……じゃあ、今、彼女いないんですよね!?」

 

「いない」

 

「…………っし!」

 

「うおああっ!?」

 

 突き出された腕が弾き飛ばした箸がすっ飛んできた。

 逸らした顔の上を通り過ぎ、壁に刺さっている。危うく俺の顔面も同じになるところだったな。

 

「彼女がいない人間を撲滅させようとしてらっしゃる……?」

 

「ご、ごめんなさい! ごめんなさい! 誤解なんです!」

 

 必死に謝るのでわざとじゃないんだろうけど、いきなり殺人事件が起きるところだぞ。しかも個室でヴァルキューレと一緒にいた男がとか、とんでもないスキャンダルだ。

 

「まあいいや、とりあえず肉食べようぜ」

 

 ホルモンも焼けてきたところだ。

 

 

 ──────

 

 

 焼肉のお代を支払い終えて店を出ると、ヴァルキューレの連中がまだいた。さっき悲しい話題を降ってきたモブちゃんが携帯を差し出してくる。

 

「あ、あの、モモトークを……」

 

「?」

 

「交換……その……」

 

「ああ、なるほどね」

 

 最近は仕事の連絡もモモトークでするって話は聞いた事がある。確かにメールよりはモモトークの方が見やすいから、合理的な判断なのかもしれない。

 

 ──デフォルメされた犬の獣人のスタンプが一個届いた。

 

 お返しに、デフォルメされたPMCの傭兵のスタンプを送る。

 

「ふふっ、なんですかこれ」

 

「うちの従業員が作ったやつ」

 

「あははっ、変なの!」

 

「ソイツが聞いたら泣くから勘弁してやってくれな」

 

「──焼肉、美味しかったです」

 

「うん、焼肉は美味いからな」

 

「でも……太っちゃうかも」

 

「そんなに細いんだからもっと食べなきゃだめだぞ」

 

「細いですか?」

 

「ああ」

 

 普段から訓練をしているんだろうな。

 よく引き締まっているのが、半袖の先に見える腕から分かる。だけど……もう少し身長があっても良い。胸も。

 

「じゃあ……ま、またご飯行きたいです」

 

「いいよ、暇な時なら」

 

「──!」

 

 俺は先生じゃない。

 博愛主義なんて大層な性格じゃないけど、懐いてきた子犬をぶん殴るほど精神が腐っているわけでもない。

 

「ありがとーございましたー!」

 

「気を付けろよ〜」

 

 一年生を見送った後、尾刃だけは帰らずに残っていた。ヘイローが薄く輝く夜空の下に、俺たち2人だけがいる。先ほどまでワイワイとたのしかっただけに、取り残されたような気分だ。

 

「二次会はないぞ」

 

「…………」

 

 無言で、俯いたまま。

 

「はぁ…………懐かしいな、お前にもあんな時期があった」

 

「…………」

 

「純朴で、必死で、気骨たくましい新人。ギザ歯が特徴的だから目立ってたなあ」

 

 実際、どう考えても他のモブとは顔の作りが違った。これが運営に愛されるってことか──! って感動したものだ。

 

「…………」

 

「尾刃、腐るなよ」

 

「っ……」

 

「今は辛いかもしれないけど、すぐに良くなるさ」

 

「! …………あ、なたは……」

 

 彼女を救うのは俺じゃない。

 俺であるべきではない。

 そうでなければ、世界が崩れてしまうかもしれないのだから。

 

「大丈夫だ尾刃。真夜中に寂しく屋台で烏龍茶を飲んでいる時に、一緒に烏龍茶を飲んでくれるような人がきっとすぐやってくる」

 

「…………!」

 

「それまでは……まあ、ほどほどに頑張れ。人間は頑張りすぎるとポキって折れちゃうからな」

 

 ネームドと、2人でシリアスに語り合う程度の関係性にまでなるとは思わなかった。

 

「さて、今日は夜も遅い。男と2人でいるところなんて見られたら局長の座どころかヴァルキューレの威信にすら関わるかもしれないからな」

 

 バイクのステルスを解く。

 尾刃は電車だ。

 一緒に途中まで、なんて事はしない。

 

「じゃあな、お仕事頑張れよ」

 

「…………」

 

「そんな顔すんなって! そのうち俺の言ってた事が本当だったってわかるから! 信じろ!」

 

 頼むぜ、マジで。

 

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