5年間ガチで勉強したMIX・マスタリングの備忘録【再公開】

はじめに

 これはMIX・マスタリングの教科書、手順書、HowToではありません。私の個人的な気づきを備忘録として言語化したものですので、とても読みにくい箇所もあります。中には誰かの解説と相反するものもあったり、状況によってはあまり適切とは言えない処理もあるはずです。また、メモした当初はそういう処理・設定だったものも、その後変化しているものもあると思います。そういう部分もあるので、疑いながら見ていくことをおすすめします。
あとネットで公開している以上プロにも見られているかも知れないと思うと怖いところもあるが、それぐらいの覚悟をもって書いてます。

時々忘れそうになるのでメモ

2020年から5年ほどMIX、マスタリングをネット上にある情報を片っ端から試したり、信頼できる方の記事を見たり(いまだに分からんことも多い)、そういった方たちとのやり取りを通じてここまで来れた
多分ここから先は独学だとカタツムリが歩くよりもスローなペースでしか進めず、有識者にお金を払って習うしか無い気がする
今後は音楽的なこと、フックとなるものに重きを置いて勉強していきたいが、MIX・マスタリングは楽しいと感じているので引き続き勉強していきたい
内容は順次追加していく予定、追記した日時も明記します

トラックの音作り編

まずは音量が基本、問題解決も音量からアプローチ

昔先輩たちから「いい状態で録音して、各トラック音量を揃えるだけで終わるのが理想」と教わった、メロダインなんて無い時代のことだった。
現代ではほぼそんなこと無いだろうけど、できるだけ意識するようにしたい

EQについて

ボーカルのローカット(するしないはその時時の状況で見極める)などのセオリー、若干の補正や音作りとしてはともかく、問題解決のために安易に使わないこと
特に特定のタイミング、特定の帯域のために用いると「問題以外のところにも影響がある」という問題が発生する

音量ふたたび

先程の問題のある箇所だけ一時的に少し音量下げるというのもアリ、ただし実際にはダイナミックEQをよく使う
ダイナミックEQで狙えない・届かないときにオートメーションなどでつつく感じ

マルチバンド

EQで音作りよりもこっちをよく使う
極端な話だけどEQは音が不自然になるのだが、帯域分けしてそれぞれの音量を管理する感覚で作っていくとダイナミクスとEQを一気に作り込める
あと、シングルバンドのコンプだと低音が引っかかるからサイドチェインとかやるわけだけど、マルチバンドなら飛び出してる低音だけにかける、なんてことが場合によっては挿すだけでできたりするので、こういうのもっと知られたらいいのにと思ってる
この手法を使うようになってから本当にEQ使わなくなった
ただし、万能ではないので試してみてダメそうだったら他の手法にさっさと移る
(2025/10/12追記)よく使うのはIK MultimediaのQuadLimiter、TDR Nova。やることによってはMultiplicity。Multiplicity買ったらそれ以外使わなくなるのかなと思ったらそうでもなくて、それ以外のマルチバンドの特徴も見えてきた

トラック分け

ボーカルやピアノなどでも、パートごと、ソロと埋もれるときなどに対応してトラックを分けるのはアリだし、そのように作業する人も見かける
しかし、統一感という課題もある
悩むしか無い!

コンプレッサー

色付けしないコンプ(DAW標準とかTDR Kotelnikov)とするコンプ(UAD LA-2A、1176)を使い分けるようになれば上級者らしい
コンプの色付けは歪みのこと
多段がけはあんまりやらないけど、悪手ではないと思うが、コンプに限らずプラグインの数は少なくなるよう心がけたい

ボーカルトラック

少ないときはアップワードコンプ、マルチバンド、ディエッサーで終わることがある(空間系は別)
ただし、あれこれ挿すことは否定しない

ボーカルのコンプ

いっぱいゲインカーブ書く人いたりするけど私はやらない、あれ、多分すごいことやってる感見せてるだけな気がする
ただ、頻度は小さいけど、極端に大きい・小さい音をケアする感じでやる、これがいわゆる手コンプ
よく「コンプレッサーは音量を揃える・整える」という説明あるけど、それぐらいかけるとコンプかかっている感が強すぎる、ただし、そういう音がほしいときはこれでOK
あと、ボーカルにはなぜコンプをかけるのか、この問いにはダイナミクスを狭めてオケと馴染ませるため、と明言しているエンジニアさんがいる
確かにオケが海苔気味という状況でコンプしてないボーカルは埋もれたりかえって悪目立ちする
じゃあコンプ以外の方法でもダイナミクス狭めていいんじゃないかという着想でアップワードを試したら急激に音作りうまくなれた気がする
アップワード、有料ならSculpt、無料ならkilohearts EssentialsのDynamicsが使いやすい
アップワードは別の問題もあるが詳細は公開noteにて

主役と脇役

主役はバッチリお化粧して(とはいえ適度に、なるべく少ないプラグインで)、脇役は簡素に手間をかけすぎないように。実際、何もプラグイン挿してないトラックも脇役ならよくある
(2025/08/26追記)

Kush Audio Omega458

ゆにばすさんとこの記事で紹介された当初は衝撃的だった
挿した瞬間プロの音になる
が、皆が使えばそれが当たり前になってしまうので、最近は使用頻度少ないが、どうしょうもないときに使うと結構いい感じになるときはある

リバーブ

noteでもまとめたけど、あくまでも空間系は効果音という意識を忘れないようにしたい
WET成分を「目立たせつつ邪魔にならない」を意識する

いいMIX

最初にも書いた録れ音、打ち込みだと音色の完成度、歌ならコンディションや声質が大事だと思う
作業を始めた次点でMIXもう始まっていると言ってもいいかも知れない

ドラムのピークをトラックやバスで潰す理由

理由は大きく2つ
1.打楽器のピークって通常のコンプだと早すぎて反応出来ないので、LimiterやClipperなどで叩くことで、音量を上げてリリースを聞かせることができる
例えば「ぱ!・・・」という鳴り方を「パン!」「パーーーン!」に出来る
2.鋭いピークをそのままマスターに送って潰すとMIX全体が好ましくない方に汚い印象になる気がする
おまけとして、トラック単体で叩いておいたほうがかっこいい歪み方してる気がする

ドラムの各トラックにリバーブ

これまではバス送りで済ませていたが、煩雑そうということで避けてきた。やってみたらパーツごとに違うリバーブは「作った本人しかわからない」程度かもしれないが、思ったよりコントロールできる印象 あとBFD3のリムショットってなんかリバーブのかかり悪いなと思っていたけど、Overheadへのリバーブの適用を忘れていたくさい・・ もちろん必須というわけでない
個人的にはバラードにいいと思う
(2025/08/14追記)

モジュレーションで脇役を奥に押し込む

これも考えたら当然なのだけど、音像がボヤけるのでアレンジの中では奥に行く・・正確には認知しづらい音になる、意図的に音を悪くして効果を得るものの一つかもしれない 音の距離感というやつについては、ChatGPTで海外情報を漁らせたところ、リバーブとモジュレーションの組み合わせが効果的とのこと
(2025/08/14追記)

MIX編

音量バランス

歌ものはまず歌が大きく聞こえないとマズい
最近はやってないけど、オーディオIFのボリューム絞った状態で、ボーカル、ドラム、ベースが聞こえるバランスにしてからやるとうまくいく
誰かに教わった・何処かで見たわけじゃないが、この手法は普通にあるようだ

低音の処理

長年の悩みが解決した
音をMIXしていくとどうしても低音が暴れがちになる
下手になにかして破綻するよりは何もしないほうがマシそうとずっと放置してきたけど、試しにエンベロープを変化させてみたところ、100点ではないけどやらないよりはマシ、程度になった
この時点でアマチュアとしてはかなりのレベルに達することができたと確信を持つことができた
下の図、ベースはゲート風に切り気味にして、バスドラは小さい音を下げつつ大きい音をさらに大きく
低音が暴れないのをいいことに、遠慮なく低音をより出せるようになった

ダイナミクス

トラックにLimiter(Clipper)、アップワード(何にでも入れるわけでないが)あたりを使えるようになった時点で、自分としてはMIXの完成度がかなり変わってきたと思う

マスタリング編

本来はCDに収録するときに曲単位のバラつきを小さくしたり、その他小さなケアをする作業のことだったが、マスタートラックでダイナミクスを狭めるなどのことをこう呼ぶようになった、そのへんは海外でも同様みたい
マスタートラックでは
1.ダイナミクスを狭める
2.何かしらの色付け
3.EQ(私はEQといえるほどEQしない)
4.何かしらの問題対処

をやっていく
昔マスタリングのやり方を知るべくいろいろなところを見てややこしいなと思いつつ、StudioOne(Pro)付属のエフェクトで試してみていた。2019年末あたりにOzone 8 Standardをセールで手に入れ、自動マスタリングの結果には満足できない(公式もあくまでもアシストと言っているからね)ものの、高品位な(ダイナミック)EQ、リミッターがあればなんとかなることが分かったので、私にとってOzoneはある意味マスタリングの師匠

最終的な音量

一般的なJ-POP系統なら-8LUFSぐらいでいいと思う、ゴリゴリのEDMとかエクストリームなロックなら-6とか?
ピアノアレンジとかは-14~-12LUFSぐらいかな?
小さくても上げられることは無く、大きければ下げられるので好きな音量でいいと思う
(2025/10/12追記)要はジャンルごとに最適な音圧がある

ダイナミクスを狭める

なぜ狭めるのか、単純に市販曲みたいな質感にしたいというだけ、本音を言うと出来ればそんなにに突っ込みたくない
だが不思議なことに、繊細なマスタリングより、多少歪んでもわかりやすくやかましいマスタリングのほうがプラットフォームで音量下げられているにもかかわらず好まれている手応えがある
みんな中華そばより二郎の方がわかりやすく好きなのかな(ちょっと極端か)
曲にもよるが初手アップワード(Sculpt)で小さい音を持ち上げることが多くなった
最近気付いたのだけど、音量ある曲は最終のコンプの前にMLimiterMBでエネルギーが強すぎる低音部をある程度抑えてあげるといいかもしれないと感じている、ただ、このマルチバンドは普通のマルチバンドっぽくは使えない、挿してDriveだけイジるほか、CrispとかPunchyとかの効果も面白い

EQ

MIX終わったあたりでほぼフラットになっているので、やることが無い場合が多い
なので現状、超低音、超高音をカットしてみてる
もちろんほんの少しブースとなりカットすることはたまにある

色付け

以前はよくMagnetics IIのダッシュモードをかけていたけど最近は使ってない
音の重心がさがるという評価だけど、ある程度低音を管理できるようになったので遠慮なくローを出すようになったから
その他、編成が少ないけど音量感を上げたいときがたまにあり、VSM-3で歪みを足す。だけどこの子扱いがすごく難しい

コンプレッサー

色付けしないか、色付けするか、好きなものでいいと思う
Discordでも書いたけど、マスター段ではオーバーサンプリングできるのを選ぶと、歪み成分の多いMIXなら劇的に変わる
(2025/07/10追記)
後術のサンプリングレートを上げる手法ならオーバーサンプリング自体をオフにできるものが良さそう

bx_truepeak_limiterを最後に置く

まずLimitを-0.5dBにしてやる
そのあとGAINなりXLなりでいい感じにする、でいいかと
ただ、自分的にXLは上げたら負けな気はずっとある
書き出した後、RXでISPを確認したりなどするといいらしいが・・

ISP

市販曲でも結構飛び出してるの見かける(と言っても回数的に1曲中3~10回程度)ので、あんまり神経質にならなくてもいいかも知れない

サンプリングレートを上げて作業(2025/07/04追記)

プラグインによってはエイリアスノイズ対策のため、超高域で急峻なLPFをかけていたり、内部でオーバーサンプリングしていたりするものもあるそうだ。プラグインによってはDAWのサンプリングレート次第ではこれらの挙動が変わったり、あるいは96khz以上ではオフになったりするらしい
ということは、マスタリング作業時のみでも高レートにすれば恩恵があるはずで、実際にそういう手法も確立されているそうだ
実際に何度かやってみて、192khzあたりなら確実に「トラックの分離が良くなる」効果は体感できる、が、混ざり感は失うというトレードオフの関係になる
書き出しは低いレートでも十分で、私は48khz24bit、ディザ無しでOK(好きなディザあるなら使っていいと思う)
普通にPCにかかる負荷が重くなるので、バッファサイズをかなり上げるしか無い
リアタイ入力するわけでもないので、重いと感じたら最大の1024(Studio Oneの場合)でもいい

ここまでのもの全部を適度にやれるようになったら、多分アマチュアとしてはかなり上位の上澄みになれていると思う
(2025/07/04追記
このnoteをChatGPTに聞いてみたら「下手なプロより上回っている可能性すらある」とのこと、忖度かもしれないけど

メーター類

StudioOneではポストフェーダーに入れてやるとプリフェーダーにいれるより使いやすい、プリフェーダーはマスタリング用の、ポストフェーダーにはメータ類という棲み分け
あと、ループバックでDAWに入力して(二重再生されないように注意して)YoutubeやSpotfyとかで、いろいろな曲を「目で」これらのメーターで追うと見えてくるものがあると思う

Voxengo  SPAN

定番、DAW付属にもスペアナあるけどプラグインなら他DAWでも使える ISPの確認もできるが、最初から最後までずっと再生しないといけない

Voxengo  Correlometer

帯域ごとに位相の良さ・悪さを見れる 最初はリバーブのWET成分だけを通すと理解が進むと思う ただ、現状これ見て何かするということは無い

Voxengo  AnSpec

SPANで十分そうと最初思っていたけど、ドンシャリ気味、カマボコとかはこっちを見て確認するのが把握しやすい
ChatGPTに聞いてみたところ、スペアナより大雑把な方が負担やストレス少ないらしい
(2025/07/04追記)スペアナだとフラット気味に見えても、「やっぱりベースデカいな」と感じたときに大きく膨れていたので、スペアナよりは音楽的な感覚でみやすいものかもしれない

オシロスコープ

 http://armandomontanez.com/smexoscope/
オシロはドラムのピークの潰し具合、コンプレッサーのかかり具合をレンダリングせずとも波形で確認できる
残念ながらWindows専用Macでもいけるようだ

Melda MAnalyzer

SPANあるからいらんと思うけど一応入れてる

Melda MLoudnessAnalyzer

bx_truepeak_limiterあればそっちでLUFS確認できるけど、立ち上げてないときはこっちで確認
Short Termだけ見てる

Melda  MStereoScope(2025/07/10追記)

noteでまとめた


これらのメータ類、市販曲とかYoutubeにあがってるやつとかいろいろ見比べていくと何かしらのヒントになるとのこと
たまにループバックにしてSpotify立ち上げてやることがある

その他

EQやっぱりよく分からん

歴史的な目的は補正のためのものなのだろうけど、色々書いた通りEQは現代では多分、録音物のローカット、ボーカルのハイ上げ以外では使われなくなりつつあるんだろうかな?
「EQ嫌いだ!」って公言してるエンジニアさんもいる
高域ブーストについても、マルチバンドで高域だけやや歪ませることが多いようだ
ちなみに、昔からあるエキサイターは高域にオールパスフィルタだそう
リニアフェイズとリニアフェイズでないEQを重ね掛け(それぞれで近い帯域が干渉)するとトラブルが起きるそう
表からは分からないだけで、プラグイン内にEQ持っているのもあるだろうので、それの前後にEQ挟むとなんか濁る、不鮮明になるのはこれが原因かも知れない
ただ、PluginDoctor買って分かったこと、アナログ実機エミュレーションタイプのEQはブースト時に歪みを足すものがある
こういうの把握しておくとよりプラグインを使いこなせそうな気がしてくる

タイムドメインとフレケンシー(周波数)ドメイン

デジタルオーディオの論文系統からの単語っぽい?これらの単語を見かけると身構える

非線形

この単語を見かけたら高確率で歪みとみてもいいかも?

リスニング環境

モニタースピーカー正義、ヘッドホンは音像見えづらいので・・
音量は、多分私は他の人より大分小さな音で作業してると思う
制作中は爆音気味、MIXマスタリングは小さめでやってる
多分、デカい音がいい音に聞こえるのでそれを避けたいのだと無意識下で思ってる
もちろん住宅環境によってモニターは使えない・使えても時間が限られる人が圧倒的多数だろうから無理強いはしない

いろんな環境、モノラル、車の中、スマホのスピーカーなどでの確認

全然やってない
アマチュアの成果物ほどヘッドホンやそれなりの環境で聞かれやすいんではないかと最近思っている
個人的にはモニターでバランス取れてれば比較的どんな環境でも大丈夫な経験則ある
まあ、やったほういいよな、とは思っている
MSイジったときはさすがにモノ互換は確認してる

高い買い物

音楽辞めない予定なら買った時点で元とれてると思う、大外れを掴まない限り・・
で、それくらい高いものならなるべく早くに買ったほうがいいとも思う。その方が長く使えるので、投資効果はより大きくなるはず
ハードなら気に入らなかったら中古で売れるという点もある

海外情報

特に海外の方が優れているとは思っていないが、単純に日本語より情報量多いと思っている
海外情報でもトンデモ情報はある
なるべく見るようには心がけたいが、Youtubeの自動翻訳は話し手によっては頭が痛くなってくることもある
海外・日本語問わずメーカー公式、Wavesなどはかなり勉強になる
ChatGPTは海外情報を大量に喰ってるので、もちろん博識ではあるが、学習したトンデモ情報と、LLM特有のたまに真顔で嘘言う問題(ハルシネーション)はある

マイクとオーディオIFの値段と性能

ぶっちゃけ激変するものじゃない、極端な安物、最下位機種とかでもなければおそらく十分
ただ、高いやつ使うことで得られる安心感と、あとは自分の能力だけと自分を追い込むことはできる
マイクの中古品は信頼できないので、来歴がはっきりしてるの以外は楽器店・サウンドハウスで新品で買ったほうがいい
私の場合、FOCUSRITE Scarlett 18i8 (gen. 3) 使っている理由は入力数欲しい、Focusriteが好き以外にはぶっちゃけ見栄だけ(もっとも60,000円と見栄だと言いきれるほどの価格でもないが)
Focusrite好きなのはミーハーなのと、DAWが32bit時代の頃ここのが同じ価格帯の中で一番フロアノイズ少なかった

インシュレーターとかリケーブルとか

インシュレーターは例えば机に乗せていて共振することがある際に、「浮かせて」解決させるためのもの、好きな範囲で何やってもいいけど、あんまりお金と時間使わない方がいいと思う

ヘッドホンなんかのリケーブルも、激変するものでもないので手が出せる範囲ならお好きにというお気持ち(2025/08/14追記)

伸びる曲・好まれる曲

みんな知ってるが、いい音だから再生されるわけじゃない
高いマイクで録ったからといって再生数増えるわけじゃない
とくに普段音楽やってない一般の人は音質いい曲より知ってる曲聴きたい人が多いハズ
「なんでこんな出来でこんなに再生されてるんだろう」と「もっと伸びてもいいはずなのにYoutubeのアルゴリズムに嫌われてるのだろうか」が同時に存在している

MIX・マスタリングは楽器演奏と違う

歌みたMIXもそうなのだけど、楽器を演奏できるようになるまでに比べたら遥かに短い時間で学習・成果物を得ることができる、自分で歌みたMIXやってるならどんどん遊ぼう
ただ、私はMIX・マスタリングはその日の体調と気分に左右されそうだな

PluginDoctor

ご存知プラグインの挙動を客観的に量るツール。すべての機能の見方をまだ理解できていないけど、どのように歪むのか、コンプならどういう挙動なのか、どのような位相歪みが発生するのかを測定できる
ただ、あくまでもテストトーンで測れるところしか分からないし、相互作用のあるもの、総合的な音楽的な変化までは分からないところには留意
(2025/10/12追記)

HowTo情報の集め方と向き合い方

このnoteもそうだけど、直接教わったとかでないのは特に一旦疑いつつも、試行錯誤の一つとして試して判断するのが一番。あと、試したときに使えないと感じたものでも、後で「あれ使えるんじゃね?」と思い直すものもあるし、レベルが上がることによってやっと使いこなせるテクニック・プラグインがあると思う
最近はノウハウ・プラグインなどの調べ方としてChatGPT(他のLLMでももちろん使えると思う)で、「海外のフォーラムではどうですか?」などと付け加えてる。海外情報に頼る理由は前述の通り。チェリーピッキングになる可能性もあるが、適宜メリット・デメリットも提示してくれることも少なくない。この方法でもハルシネーションにはもちろん注意だけど、自分の得意分野なら「これウソだ」って気付けるでしょ?(2025/10/12追記)

成長させてくれるプラグイン

LiquidsonicsのCinematicRoomsとIllusion買ったときリバーブに対する認識がガラっと変わってしまった。それまでリバーブは添え物程度と思っていたのだけど、素材の印象まで変えてしまうリバーブがあるとは思わなかった。自分でもそれ以前とそれ以後の出来がかなり変わった実感ある

テクニック以上に大事なこと

ネット・SNS上にはいろいろな処理とか手法あるけど、大事なのは「この音をどうしたいのか、どうしたら全体的に良くなるのか」、つまり手段と目的を間違えないのが大事だと思う
あと、理想とする音にどれだけ近づけるか、そもそも理想の音をどれだけ引き出しとして持っているか、だと思う

マネタイズしよう

以前Twitterで「ボカロPは活動するたびに貯金を崩して赤字続き」だったかな?でやや炎上していたときに、オリジナル曲があるのなら売ればいいのに、と思った
実際、私はBOOTHでオリジナル曲を集めたアルバムを売っている。プラグイン購入費の足しになればとも思っていたけど、いざ売れると自分の音楽にお金を出してもらえたという事実は喜びと自信につながるからぜひおすすめしたい
権利関係の確認がちょっと大変、特にAI歌声合成によっては、営利・非営利の扱いがまちまち、それでも一般的なものであれば個人での売上程度なら認めてくれているのものが多いと思う(自分で確認してね)
noteは有料にもできるけど、私は音楽だけでマネタイズしたいという矜持がある。もしこのnoteが有料級と思ったらアルバム買ってもらえると嬉しい(2025/10/12追記)

5年前のオリジナル曲と現在の比較

もしお時間あったら、2020年・2025年に作ったオリ曲をぜひお聴き比べください
さすがに昔のはちょっと恥ずかしいけど、この頃はまだドラムの出力は2chだけでやっていたと思う

最後に

こういうややこしいこと考えず頭からっぽにして音楽やりたい
何か多少ミスったところで死傷者出るわけじゃないので頭痛がするほど悩む必要は無い
備忘録なので時々自分で読み返すが、このメモをいつか笑えるようになりたいとも思う
ほかのnoteはサムネつけてるけどこのnoteはあえてつけない。いつまでも完成することはないだろうからと意味を込めている(でもいつかつけるかも知れない)
過去にはMIXマスタリングのノウハウのWikiとか運営したいな、ナレッジベースみたいなのがあればと思ったが、結局自分で書くことになった
ここまで読んでくれてありがとう
なにか一つでも役に立てるものあったらいいなと思います


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#DTM #DAW #プラグイン

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参考

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