高市氏、税調に注文 「財務省出身の税の専門家」による体制を批判
自民党の高市早苗総裁は12日、自身のX(旧ツイッター)で、増税や減税を決めてきた党内組織の税制調査会(税調)について、「スタイルそのものをガラッと変えて欲しい」との考えを示した。これまでは「財務省出身の税の専門家」が幹部に重用されてきた点を指摘し、減税策に慎重な姿勢を暗に批判した。
自民党の税調は、毎年の税制改正の内容を実質的に決める権限を握ってきた。
高市総裁下での党人事により、税調トップを長年務めた宮沢洋一参院議員が退任し、後任に小野寺五典前政調会長が就くことが内定している。
宮沢氏は財務省(旧大蔵省)出身で、財政規律を重くみることで知られる。これまで財源のない減税要求に抵抗してきたため、積極財政を掲げる高市氏とはスタンスが異なる。
高市氏はXで、税調トップの人選にあたり、「『スタイルそのものをガラッと変えて欲しい』という私の希望を、お伝えしました」と投稿。財務省出身者だけでなく、「憲法上『全国民の代表者』として国会に送って頂いた国会議員たちが必要だと考える税制の方向性を闊達(かったつ)に議論できる」ようにするべきだ、とした。
一部の幹部に決定権が集中す…