大学職員が学生から714万円だまし取る「他のサークルが必要」と噓
山中由睦
県立広島大(広島市)は10日、教学課の職員がサークルを運営する学生らにうそを言い、11団体から計約714万円をだまし取っていたと発表した。この職員は、競輪に使ったと説明しているという。
大学によると、職員は有期雇用の20代の契約職員。昨年3月~今年9月、学生らに「他のサークルでお金が必要になったので、代わりに貸してほしい」などと虚偽の説明をして、現金を振り込ませるなどした。
サークル活動は学生の自主的な運営に任せており、職員が金銭管理や調整をすることはない。大学の調査に対し、職員は「学生の皆さんにご迷惑をおかけした。深くおわびしたい」と話したという。
9月30日に職員本人が「サークルのお金を使い込んだ」と大学に申告した。大学は「学生の信頼を裏切ったことを深く謝罪したい。再発防止に努めたい」としている。その後、職員側が学生に全額返金したという。