大阪万博が最終日 「万博おばあちゃん」皆勤達成【閉幕タイムライン】
【午前10時半ごろ】「万博楽しかった!」電力館外壁に寄せ書き
電気事業連合会が出展するパビリオン「電力館」では、来場者が外壁にメッセージを書き込んでいます。「万博ありがとう 楽しかった!」「電力館ほんまに大好き!」などと思いがつづられていました。
【午前9時40分ごろ】「万博おばあちゃん」皆勤を達成
「万博おばあちゃん」こと山田外美代さん(76)は、会期中に全てのパビリオンを訪れ皆勤を達成しました。最終日の13日は、仲良くなったスタッフに会いに行き、写真を渡す予定です。
山田さんは「厳しい暑さや、なかなか予約が取れないことでつらいときもありましたが、パビリオンのスタッフと『また会いに行くよ』と交わした約束を思い浮かべて頑張ってきました」と笑顔で話しました。
【午前8時40分ごろ】ゲートが開き、一斉に駆け出す来場者
東ゲートが開くとともに来場者が一斉に目的地に駆け出し、警備員は大きな声で「走らないでください」と呼びかけました。
開場を担当するスタッフは一列に並び旗を振り「おはようございます。いってらっしゃい」と来場者を出迎えました。来場者が「お疲れさまです。ありがとうございました」と大きく手を振り応える姿も見られました。
5月中旬、羽虫の一種「ユスリカ」が大量発生。大屋根リングの上を歩くと、おびただしい数の羽虫が顔や体にまとわりつきました。6月には水辺エリア「ウォータープラザ」の海水から指針値以上のレジオネラ属菌が検出され、水上ショーが中止に。日本国際博覧会協会は対策に頭を悩ませました。
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【午前8時半ごろ】最後のおもてなしは準備万端 「全身全霊で」
開場を控え、スタッフたちが最後の出迎えの準備をしています。パビリオンに集まり記念写真を撮る人もいます。
NTTパビリオンのスタッフ、佐藤孝一さん(47)は「最後に関わることができてうれしい半面、寂しさもあります。来場者に喜んでもらえるよう、笑顔を心がけたいです」。ゴミ分別などを担う男性(33)は「万博に関われたのは一生の思い出。最後なので全身全霊で取り組みたいです」と話しました。
【午前7時40分ごろ】スタッフら「フレンドシップリング」交流の証に
午前7時40分ごろ、各パビリオンのスタッフらが大屋根リング上に集まって手をつなぎ、「フレンドシップリング」をつくりました。参加者は国旗などを持ち寄り、閉幕間際の交流を楽しみました。ブラジルパビリオンで働く近藤エゼッキさん(39)は「半年一緒に働いた人と最後につながることができてよかった」と語りました。
【13日午前6時ごろ】最終日の開場待つ来場者「雰囲気楽しみたい」
大阪・関西万博の会場、夢洲(ゆめしま)には閉幕日の13日午前6時ごろには多くの来場者が押し寄せました。名古屋市から訪れた男性会社員(33)は万博を訪れるのは15回目。「祭りが好きだから会場の雰囲気を楽しみたい」と話しました。「来場したらまずは閉会式のパブリックビューイングの整理券を手に入れたい。思い残すことが無いように、今日は記念写真をたくさん残したい」と名残惜しげに語りました。
開幕した4月13日、米国やフランスなどの各パビリオンの前には長い行列ができました。「並ばない万博」に向けて課題も。準備が間に合わずオープンできなかった海外パビリオンもありました。
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【12日午後7時半ごろ】パソナ館、壁面に「ありがとう」のメッセージ
パソナグループが出展するパビリオン「PASONA NATUREVERSE(パソナ ネイチャーバース)」の壁面に「ありがとう」「また、淡路島で会いましょう」とメッセージが投影されました。西ゲートから帰路につく多くの来場者が足を止め、写真に収めていました。
パソナ館は閉幕後、同社が本社機能の一部を置く兵庫県淡路島に移築・再利用される予定です。
【12日午後6時半ごろ】海外パビリオンを景観や展示の4部門で表彰
博覧会国際事務局(BIE)が、海外パビリオンを建築・景観、展示デザイン、テーマ解釈、持続可能性の4部門で審査し、優秀者を選出しました。参加国が独自に建設した「タイプA」の建築・景観部門では、サウジアラビアとバーレーンが金賞を受賞しました。
展示デザイン部門は中国とポーランド、テーマ解釈部門はイタリアとウズベキスタンが金賞に選ばれました。持続可能性部門はドイツとルクセンブルクが受賞しました。
【12日午後1時半ごろ】8人のテーマ事業プロデューサー、万博を総括
今回の万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」と密接に関わる8棟のシグネチャーパビリオンを手掛けたテーマ事業プロデューサー8人がトークセッションに参加し、半年間に及んだ会期を振り返りました。
パビリオン「いのちの未来」を担当したロボット工学者の石黒浩・大阪大教授は「AI(人工知能)やロボットとの向き合い方、未来をテクノロジーでどう作っていけばいいか考えるきっかけを持ってもらえたのではないか」と話しました。