好きなもの(昔からの夢)を職業に出来ている人はとても少ないので、そういう人を僕は尊敬します。
しかし、それ以上に、自分のやりたい事を犠牲にして人のために尽す職業を選んだ人の方が、僕はもっと尊敬できます。
例えば、自分の親が農家だとします。農家の数は最近かなり減ってきています。自分は一流大学に受かって、夢を実現するために頑張るつもりでした。
しかし、農家の現状を知って、自分の夢を諦めて実家を継ぐ決心をします。
これこそ本当の勇気です。
この世の中には蛮勇と知勇があります。文字通り蛮勇は野蛮な勇気、知勇は知的な勇気です。
先程の場合は知勇です。
ただ、がむしゃらに突っ込む蛮勇ではなく、一歩身を引く知勇です。自らを犠牲にできる勇気です。
この勇気が欠けている人が多いと思います。だいたいの人はただ前だけを見た自分本位の勇気です。
それも凄いのですが、いざというときに周りを見られる他者のための勇気の方が大切です。
武士道で言うところの「犠牲心」に似ています。
それは自らの心と向かい合う勇気です。相手と戦う勇気よりよほど大切です。
勝ち負けではありません。
勝ち負けばかり追い求める人は自信がないから、はっきりとした結果を欲しがるのです。
自分が納得できる判断をしたなら例え負けても胸を張れる。そういう心意気こそが大切です
いくら何でもできる才能があっても、好きな職業に就けても、心が伴わなければ意味がありませんね。
自分が目立つことよりも他人を助ける事に重きを置いて生きましょう。
10/03/26 16:45