国民民主は「自民と組む意味ない」 自公決裂で首相指名選挙の行方は
自民、公明両党の連立協議の決裂を受け、最初の焦点は臨時国会での首相指名選挙となる。首相に選出されても多数派形成が課題として重くのしかかり、政権運営の先行きは不透明だ。日本政治が大きな転換点を迎えるなか、各党の思惑が入り乱れる。
公明の斉藤鉄夫代表は10日、自公の党首会談後の記者会見で「首相指名選挙で『高市早苗』と書くことはできない。斉藤鉄夫に票を投じる」と言い切った。首相指名選挙は、投票総数の過半数を得る議員がいない場合、上位2人による決選投票となる。決選投票で高市氏に投票する可能性があるのか問われると、「仮定の話なので、お答えは控える」とかわした。
自公の分裂が表面化するまで、野党で候補者一本化の機運は高まらなかった。しかし衆院での決選投票で自民会派だけが高市氏に投票して196票にとどまれば、野党候補の当選ラインは下がる。
立憲、公明に秋波
衆院の野党勢力は会派別に立…