たしか、京都駅から歩くと20分くらいだったかな。
ぜんぜん歩ける。ひさびさの京都、懐かしみながら歩こう。
あった! ここだ!
梅小路公園(うめこうじこうえん)の敷地内にある、2012年開業の都市型水族館。それが、
京都水族館だ!
ここはたしか、開業初年度にいちど来たことがある。
ただ、もう13年前なので、なにも覚えていない。新鮮な気持ちで見て回れそうだ。
都市型水族館だけあって、全体的にキレイだし、カフェなどの休憩スペースもおしゃれ。
ちなみに、京都水族館の経営は、東京都にあるすみだ水族館と同系列。なので雰囲気がちょっと似ている。
おっ、通路や壁のちょっとした部分に和の雰囲気が!
「日本で古くから語り継がれている妖怪は、じつはこの海の生き物だったのかもしれない」という、妖怪に関する展示もある! おもしろい!
このへんは京都ならではだな。ほかの水族館ではなかなか見られない。
あら~! オットセイ! まんまるむちむちオットセイ! かわいいね!
これは、ミナミアメリカオットセイだ。日本の水族館ではもっとも多く飼育されている種で、ほかだとキタオットセイやミナミアフリカオットセイがいる。ミナミアメリカオットセイはまんまるむちむちでかわいいのが特徴で、キタオットセイとミナミアフリカオットセイはまんまるむちむちでかわいいのが特徴。
おっ、ゴマフアザラシもいる! オットセイよりさらにまんまるむちむちなゴマフアザラシ! かわいいね! 我々人類がめざすべき到達点のひとつだね!
オットセイとアザラシは隣り合ってかなり目立つように展示されている。このことから、京都水族館がむちむち海獣を深く愛していることがうかがえる。
そして、むちむち海獣を深く愛しているということは……
当然ながら!
ペンギンがいるってことだ!
ペンギンは世界一かわいい生物であり、そのむちむちボディは全人類がめざすべき最終究極形だと言われているぞ!
アアアア~~~~!
ケープペンギンだァァァァァ~~~~~~!!
ケープペンギンはフンボルトペンギンに次いで日本で二番目に多く飼育されているペンギン! その名の通りアフリカのケープタウンをはじめとする温暖な地域に住むペンギンで、日本の気候にも適応しやすい! フンボルトペンギンとよく似ているが、見た目のわかりやすい違いは目の上がピンク色なこと!
ほら! 目の上がピンク色なのがケープペンギン!
ちなみに、フンボルトペンギンはクチバシの周りがピンク色だ! さらにちなみに、ぼくはペンギンのむちむちボディに大興奮しているので心がピンク色だ!
「目の上ピンクでケープちゃん、クチバシピンクでフンボルト、心がピンクでゲムぼく。ちゃん」と覚えよう!
アア~! すごいねぇ! いっぱいいるねぇ!
京都水族館には約50羽のケープペンギンがいるぞ!
数が多いので展示エリアも広い!
ア゛ッ!
み、見てくれ! 見てくれ、この、
水に濡れたセクシーむちむちお腹を!
ハァァァァァーーーーン!!
……
…………
……と、いつもだったらこの調子でずっとペンギンの話をしてしまうところなのだが、じつは京都水族館は、全国で唯一無二のものすごい展示がある。
名実ともに、京都水族館の「顔」。それが……
オオサンショウウオだ!
なんせ、入ってすぐにオオサン小太郎がいる! 誰だよ! オオサン小太郎って誰だよ!!
京都は河川が多い地域ということもあってか、古くから野生のオオサンショウウオが多く生息しているらしい。現在も鴨川などで見られるようだ。
さすがに時代とともに個体数は減少しているらしいが、国指定の特別天然記念物が市街地を流れる川にふつうにいる、というのはすごいことだ。
日本の水族館は、入口すぐが地元の川や海を再現した水槽になっていることが多く、京都水族館も例外ではないのだが、そこにふつうにオオサンショウウオがいる。
初手で、しかも地元の生物として特別天然記念物をぶつけてくる京都水族館、強い。
情報系の展示も豊富!
オオサンショウウオの身体の特徴についていろいろ教えてくれるのはもちろん、
骨格標本もある!
えっ!? 野生のオオサンショウウオって西日本にしかいないんだ!? ほぼ近畿と中四国だけじゃん!
これはぜんぜん知らなかった。うちの地元にもふつうに野生個体がいたので、全国にいるものだと思い込んでいた。
そして、京都水族館のオオサンショウウオ展示でおもしろいのが、「生物としてのオオサンショウウオだけでない」ということ。
どういうことかと言うと……
コンテンツやキャラクターとしてのオオサンショウウオまで展示されているのだ!
たとえば、オオサンショウウオの漫画があったり、
全国各地のオオサンショウウオをモデルにしたキャラクターの紹介があったりする。
これはかなりおもしろい。そしてよく見ると、オオサンショウウオをモデルにしたキャラクターが存在する都道府県は兵庫県、鳥取県など近畿・中四国に集中している。やはり野生個体がいる地域はかなり限られているのだということがわかる。
ちなみに、オオサンショウウオがモデルのキャラクターといえば、『ポケットモンスター』のヌオーとドオーがいる。特にドオーはかなりオオサンショウウオっぽい。
ドオーはぼくにとって『勝ち抜け!ドオー一匹旅!』の相棒なこともあり、かなり好きなポケモンだ。
おっ、これは……オオサンショウウオの子どもか!
幼体(ようたい)と呼ばれ、これは生後3年くらい。3年でもまだこんなに小さいとは……
オオサンショウウオの寿命は野生下で10年以上、飼育下ではなんと40~50年にもなることがあると言われており、かなり長寿。なので幼体の期間も長い。
あれ? こっちの明るい水槽にもオオサンショウウオがいるのか?
でも、どこにもいないような……木と岩しかないような……
あっ、違う! これ、木かと思ったらオオサンショウウオだ!
めちゃめちゃ群がってる! でかいし群がってるし動かないしで、木にしか見えなかった!
こっちにもいる! 岩にしか見えない! デカすぎるし多すぎる! こんなのほかの水族館では見たことがない!
オオサンショウウオ自体はほかの水族館でも見られるが、ここのオオサンショウウオは1匹1匹が格段にデカく、その数も異常に多い。こんなにオオサンショウウオが重なり合って木や岩みたいになってくつろいでる水族館見たことない! 特別天然記念物ワゴンセール!
ちなみに、館内にいるいちばん大きなオオサンショウウオは体長161cmもあるらしい。
ほぼドオーじゃん。ドオーはポケモンずかんによると1.8m(180cm)である。
あらっ、なんか眠そうな表情のオオサンショウウオがいる。
……と思って見ていたら、数秒後……
あくびしてる! かわいい!
ドオーじゃん! 完全にドオーじゃん!
ドオーーーーーー!!
ひと通り館内を回ったあと、出口近くのグッズショップへ。
ここもやはり、オオサンショウウオ関連のグッズがたくさん。
京都水族館オリジナルのオオサンショウウオTシャツなどを購入した。
ぬいぐるみも迷ったのだが、大きすぎてスーツケースに入らないので断念。また今度チャンスがあれば買おう。
すごかった! 来てよかった、京都水族館!
都市型の比較的コンパクトな水族館ではあるのだが、オオサンショウウオの展示がすごすぎて、これだけで来た価値があった。わりとここ数年でいろんな水族館に行ったつもりだが、オオサンショウウオに関してはここを上回る水族館はないだろうとほぼ断言できる。
こんなにオオサンショウウオをまじまじと見たのは初めてだったが、見れば見るほどかわいくて、オオサンショウウオのことが大好きになってしまった。
なので、やっぱり京都水族館いちばんの思い出は、オオサンショウウオ!
と見せかけて、ケープペンギン!
なぜなら、オオサンショウウオはかわいいが、ペンギンは世界一かわいい生物だからです! こればっかりはしょうがない!
見てくれ!
このかわいいお顔と、
岩にぽよんと乗ったセクシーすぎるお腹を!
これが全人類がめざすべき最終究極形だ!!
コメント
水族館助かる
ペンギンちゃんかわいいね…
日本三大灼熱都市京都(もう一つは名古屋)を当たり前のように20分も歩くな
オオサンショウウオの展示いいですよね…
むちむちのオオサンショウウオが水槽の隅っこにみちみちに折り重なっていてかわいくて…
京都水族館面白いですよね
広くは無いけど独自性ある展示で
ペンギンもオオサンショウウオもムチムチもちもち可愛い写真いっぱいで助かる
オオサンショウウオってこんなにむちむちな生物だったのか
心が!!!!!ピンクで!!!!!!ゲムぼく。ちゃん!!!!!!(クソデカ復唱)
デカいハンザキですわねぇ。
京都水族館は、いいぞ
オオサンショウウオは、いいぞ
生でみるオオサンショウウオのムチムチ感は最高なのでみんな京都水族館に行こうな
小太郎デカすぎて大太郎
京都水族館は入ってすぐにオオサンショウウオをアホほど浴びせられるから満足感あるよね
琵琶湖博物館のオオサンショウウオもかわいいからみんな見てくれよな
ウフフ
目の上ピンクでケープちゃん、クチバシピンクでフンボルト、心がピンクでゲムぼく。ちゃん
ちょっとテンポがいいの何で?
>心がピンクでゲムぼく。ちゃん
それでいいのか…
オオサンショウウオ、うちの地元にもいたなぁ
もう20年ほど前だけど
ゲムぼく。氏の水族館記事読んでるとワクワクして行きたくなる
またどこか行ったら教えてほしい
京都水族館何年か前に行ったけどその時から一度も動いてないのかと思うほどオオサンショウウオ同じ位置だ
アザラシも運が良ければ真正面からムチムチを観察できていいところだった
オオサンショウウオのあくびばか可愛くて元気出た
ドオーって確かに見た目はオオサンショウウオだけど身体からトゲを出す生態はイベリアトゲイモリっぽいんだよな、生息地のひとつスペインもパルデアのモデルだし
水族館の分布マップに(在来種)とある様に日本の固有種に限ると生息域は少ない。その他の地域で見られるのは外来種の可能性大。
オオサンショウウオは近年個体数だけでなく、チュウゴクオオサンショウウオら外来種との交雑が問題になっていて、遺伝子汚染の深刻さから昨年になってチュウゴクオオサンショウウオ及び交雑個体は特定外来生物に指定された。よって現在野生には特別天然記念物の固有種と特定外来生物の外来種が混在することになった地域も。専門家でも見分け困難(要遺伝子検査)のため素人の防除も出来ない。
京都水族館、というよりもすみだ、えのすい、京都のオリックス不動産グループの水族館年パス持ち箱推しオタクです。京都水族館を愛してくださり記事にしてくださりありがとうございます。どの館もそれぞれの場所柄を活かした展示が素敵ですよね。そしてどの館もクラゲとペンギンがいっぱい!!!とっても嬉しいね!!!!
ちょうど京都旅行しようとしていたから助かります
京都水族館のオオサンショウウオのぬいぐるみ(90センチ)を持って毎日横で寝ています
最高
実は地元の人はあの距離を歩かないらしい(京都駅から20分)