伏見氏の談話、29回も続いてようやく最終回のようです。
いまも「平民」になり切れていない 話の肖像画 伏見記念財団代表理事・伏見博明<29>【産経新聞】
《最後に、旧皇族と皇室とのかかわりについては》
皇族に復帰したら、こうして皆さんと簡単に会うことが難しくなるし、自由に行きたい所に行けなくなる。臣籍降下の後に生まれた人たちは、急にみんなが宮さまになれと言われても、言葉遣いや皇族としての生き方を覚えるのに大変でしょう。
旧皇族は、今でも宮中祭祀など皇室の行事に招待されているので、皇室とのかかわりは続くのです。今後も『旧皇族』というタイトルで十分です。もっとも、国の方針でどうなるか。それは、分かりません。
産経新聞の意図は、「今でも宮中祭祀など皇室の行事に招待されている」旧宮家系の方々がいるので、養子案は実現可能、ということなのでしょうか。
この言説に関して検索すると、すぐに高森先生のブログがヒットしました。
昭和天皇と「旧宮家」の交流の実情を巡る貴重な調査報告【高森明勅 公式サイト】
「宮中祭祀のうち、春秋の皇霊祭・神殿祭には旧皇族も参列できるように取り計らふ。また、その他の大祭についても参列を可能にするといふことなのですが、私が『実録』の40年間の記録を調べた限りでは、宮中祭祀に旧皇族が参列したといふ記録はありません」
元々『実録』には、祭祀の参列者について一々記録されていない。だから、「記録はありません」というのは言わば当然。しかし、だからと言って、参列しておられなかったと速断する訳にはいかない(同報告では「判断を留保」)。
(中略)
「元皇族」と言えば、想像しやすいように現在に当てはめると、上皇陛下のご長女で、天皇陛下の妹に当たられる黒田清子様など。そのようなお立場の方が、内閣総理大臣の後に回されるとは考えにくい。
しかし、“迎える側”ではなく、あくまでも“招かれる側”にとどまる事実は重要だ。
更に、春秋の園遊会に招かれるのは、それぞれ約2000人。
その多くの人々の中に、元皇族も含まれ、その元皇族枠の中に、旧宮家でかつて皇族だった当主の系統の方々も招かれる、ということだ。
宮中祭祀の参列者については一々記録されていないので参列していなかったとは言えないが、「宮中祭祀など皇室の行事に招待されている」とは、“迎える側”ではなく、あくまでも“招かれる側”にとどまるということ。
ましてや、「臣籍降下の後に生まれた人たちは、急にみんなが宮さまになれと言われても、言葉遣いや皇族としての生き方を覚えるのに大変」どころか、はっきりと拒絶しています。
「私は外野の人間…息子を愛子さまのお婿さんにだなんて…仮にそのようなご要請があっても、それは現実的に難しいかなと。そんな話になってもお断りさせていただくと思います。息子には普通に生活してほしいと思っていますので」
東久邇家の当主の系統で、「女系」を介して昭和天皇の曾孫に当たられる征彦氏
皇籍復帰に意欲があるのは、現在93歳で、いまも「平民」になり切れていない御方だけのようです。
産経新聞は、まだ養子案の夢を見続けるつもりなのでしょうか。
「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ
1 件のコメント
突撃一番
2025年10月9日
この爺さん確か、娘しかいないんでしょ?
仮に一家丸ごと宮家復活させても、「男系継承」はムリじゃん。