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自民が「公明選挙区」に独自候補を擁立検討へ 維新に連携呼びかけも

 自民党は11日、2024年衆院選公明党が候補者を擁立した小選挙区について、次期衆院選では独自候補を擁立する方向で検討に入った。公明が連立政権から離脱したことに伴い、勢力を拡大させるためには対決は避けられないと判断した。

 また自民執行部は、自公政権を基軸に国民民主党との連携を模索してきたが、公明との関係解消を受けて野党連携についても方針を修正。国民民主の賛同を得てもなお衆院で過半数に届かないことから、日本維新の会に新たに接触し、連携を呼びかける方針を決めた。

 複数の自民幹部が明らかにした。自公はこれまで、党幹部や各地方組織の代表者らが協議し、それぞれの選挙情勢を踏まえたうえで、自公いずれかの候補を単独で擁立してきた。24年衆院選では、公明が擁立した斉藤鉄夫代表の衆院広島3区、岡本三成政調会長の衆院東京29区など計11選挙区で、自民は擁立を見送った。

 だが、公明が連立から離脱したことを受けて、党幹部は「今後は候補者を本格的に選定していく」とし、11選挙区の分析に着手したことを明らかにした。ただ、自公は長年にわたって選挙協力を続けてきたことから地方の反発も想定され、どこまで対決構図が広がるかは不透明だ。

 維新との連携も見通せない。高市早苗総裁は、国民民主の玉木雄一郎代表と極秘で会談するなど関係構築を急いできた。だが維新とのパイプは細く、交渉は一定の関係性を有する萩生田光一幹事長代行に委ねるとみられる。それでも自公関係の解消で政治基盤は弱まっており、足元をみられる可能性がある。

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    木下ちがや
    (政治社会学者)
    2025年10月11日18時23分 投稿
    【解説】

    別れて去ろうとする者を後ろから斬りつけるというのは、革マル派や中核派といった極左の技法だったはず。政治学には「通常は正反対にあるとみなされている極右と極左は、馬蹄の形状のように相互に類似性がある」というセオリーがある。これは馬蹄理論と呼ばれるのだが、右の極にひた走る麻生-高市体制は、無自覚なままに極左的技法に染まることで、自民党の包括政党のスタンスを壊そうとしているようだ。

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    米重克洋
    (JX通信社 代表取締役)
    2025年10月11日21時38分 投稿
    【視点】

    事実なら対抗、報復のニュアンスを感じるが、公明党は「人物本位」で地域毎に自民党議員を支援することを示唆している。対抗措置はそうした部分的な選挙協力の可能性も下げるうえ、予算や法案審議でも協力が得にくくなる恐れがある。結果として政権運営における様々なリスクを増すように思われる。 そうでなくても対抗措置で公明党が失うものは少ない。自公で協力した前回2024年衆院選でも、公明は小選挙区で4人しか通せなかった。今年の参院選も含め、党の将来を担う人材を失っており、小選挙区で戦い続ける必要性が薄れているように見える。実際、きょうになって各社から公明党が小選挙区の一部から撤退することを検討しているとの報道も出てきている。

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高市早苗総裁

高市早苗総裁

高市早苗前経済安全保障相が、自民党の新総裁に就任しました。その後、公明党が連立政権からの離脱を表明し、26年間続いた自公関係は解消されました。首相指名選挙はどうなるのか。関連ニュースをまとめてお伝えします。[もっと見る]

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