ああああああ…な約束 | 日々の凧あげ通信アネックス
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【あらすじ】東京の西のほうに暮らす、ぱっとしないライター・ゆきよは、今晩も、UFOキャッチャーでとってきたお気に入りのクマのぬいぐるみ・たらおと会話するのであった。

――たらお、今日は機嫌が悪いんだ…。
「あら、満月だからかしら。」
――午前中、嫌なこと思い出した…。
私がまだ若くて、付き合う→結婚、とか、考えていた頃の話ですね。
相手が鉱物マニアでね、部屋がすっげえ散らかってるのに、鉱物だけキレイに箱詰めしてるような人だったんだけどさ。
「変人じゃん。」
――そんで、鉱物、いいものを安く手に入れられるから、私に指輪をくれるっていうの。何度も何度も何度も、そう言うの。
「はあ。」
――で、結局、くれんかった…。
「まあ、そうでしょうな。」
――ちなみに貸したお金も返してくれない。
「ああああ…。」
――私が身体を壊して、本当に困った時に、少しずつでもいいから返してくれないかって連絡したら、逆ギレされたこともある。
「ああああああ…。もうそれ以上いいから! 忘れなよそんなの、真っ先に忘れろそんな案件!」
――んー。そうなんだけどね。
貴金属を欲しいと思ったことって、ほとんどないんだよ。人生において。いや、キラキラしてきれいだとは思うよ。あからさまに、本物の宝石って光るから、すげーとは思うよ。でも、欲しいーって思ったことが全然ない。
しかし、「あげるね」って言われたことを、反故にされたこと自体が、すんごいひっかかっている。その後の人生でも同じ。「こういうことしてあげるね」って言われて、約束を破られると、忘れられない。
「ていうか、その人がダメ人間だったってだけじゃない…。くれる人はくれると思うよ。」
――どうせ私は男を見る目がないんだあー! わああああああ!
「どうどう。」
――あ~だって逆ギレされた時、誰々とアレしたとか、近況報告してくるんだぜ? わざと! わざと、私が傷つくように! 人間関係ぎったぎたにして!
「そんなバカ、忘れるべきだと思うけどなあ…。」
――ずいぶん昔の話なんだけどねえ。
私、多分、あんまりモテないから、甘い言葉をシッカリ脳に刻んじゃうんでしょうなあ…。
もうこんな年齢だから、誰も、何の約束も、してくれないと思うけど。
「そんなことないよ、し、しっかり!」
――もう今日は寝る…。嫌なことしか思い出さない…。
「寝ろ~!」
――寝る~。
「寝ろ~。」



少女時代ちゃんは、幸せになって欲しい…とファンとして思ったり…します。なんかこう、みんな、そこそこ金持ちと結婚してくれ~!


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