――たらお、ただいま。今日は、調布で開催された、東京蚤の市に行ってきた!
「あら、どんなイベント?」
――ええとね、ざっくり言うと、オシャレなボロ市ですね……。骨董市なんだけど、雑貨屋さん的要素が多くて、じっくり見ると2時間くらいかかる大規模なものなんだけど、だいたいみんな、数千円使って、帰る感じじゃないかな。
ニューオリンズ風のバンドが演奏してて、カフェの屋台が出てて、ボーダーの服着てる人がニコニコ歩いてましたよ。とにかく人が多かった。
「それはそれで、ステキじゃない。」
――私はそれなりに楽しかったんだけど、同行してくれた友人のTさんが、機嫌悪くなってさあ。オシャレを憎悪してる人だから…。
「なんでそんな人を連れていったの…。」
――そんでさあ、「こういう場所に来る私が好き」っていう人が多そうで嫌! とか言いやがるんですよ。
「それ、近親憎悪なんじゃないのか…?」
――しかしまあ、雑貨とか、骨董の値段って、ファイヤーキングとかベアとか切手とか、ハッキリしてるジャンル以外は、どうやってつけてるんだろうなあ、と思ったりはしたよ。
雑貨だってさ、センスで幻想を売ってるようなものじゃない。屋根のある空間なら疑問を持たないんだけど、あの青空状態だと、冷静になってしまうのよね。「これ本当に、価値あるものなのか?」って。
「簡単よ。自分が欲しいと思う気持ちに合った値段なら、買えばいいのよ。」
――そうね、そうなんだけどね。
個人的には、面白かったのは、東欧雑貨の「チャルカ」さん。大阪のお店ですね。あと高円寺の「ハチマクラ」さん。私は紙モノに弱い! 紙萌え!
……で、機嫌の悪くなったTさんを接待するために、「調布 吉田類」で検索して、彼女の大好きな、いい感じの居酒屋に行きました…。
「あー、便利な検索ですね、それ…。」
――それで行ったのが「い志井」本店!
「あら、生のピーマンで、つくねを食べるのね。」
――価格帯は安くはなかったけど、美味しい店でしたよ。
そしたらまた別の友人、Nさんから連絡が! それで合流したの。Nさんも、東京蚤の市に来てたのよ。
「あらま。」
――彼は雑貨の買い付けで来てて。それで感想としては「骨董屋をめぐるより、効率がいいから便利」「地方から出店してるお店は経費がかかってるぶん、薄利多売で必死だったので、値段が安かった」「カフェなど、ショップ経営者が、家具をがっつり買っていた」と。
「ふうむ。プロ側からは便利だったのね。」
――あと、ゆるふわで雑貨見に来てる人は、なにも考えず、数千円落としていけばいいんじゃないんですかね~、と言われた。
「そうよ、楽しめばいいじゃない。」
――なんだろうね。なんかこう…。もっと自由な空気が欲しかったかなあ。私もパリに行った時さ、蚤の市行ったけどさあ、汚いオッサンが、ガラクタを売ってたり、おばちゃんが古い古いポストカード売ってたり…。
「あら、パリ自慢!?」
――ううん、なんか…………、そうか分かった、「既にある程度選ばれたもの」が並んでるから、違和感あるんだ! 蚤の市って本当はガラクタなの。その中から、価値を見出すの。それが楽しいの。ハードオフめぐりに近い楽しみ方、だよね。
でも東京蚤の市のコンセプトは違う。セレクトショップが並んでたから、違和感あったんだな。うむ、納得した。
「自己完結!?」
事故って怪我して休業してたジョンヒョンが帰ってまいりました。
おかえりジョン!!!!!