Blue Archive ─To raven.Welcome to the kivotos.─ 作:タロ芋
ちょっと期間が空いてしまいました。その間に色々とありましたね。
アイドルイベント来ましたね。みなさんはどうでした?私は230連でアイドルマリーとサクラコ様プラスで団長とチーパオマリナが来てくれましたよ。石がねぇですわぁ!
追記、クロカゲマジ嫌い
「ありがとうございましたー」
会計を済ませ、商品の詰まった袋を下げながら店から出るとレイヴンは袋に手を突っ込むと取り出したソレを放り投げた。
「わわっ……ありがと。……おしるこソーダってなによ」
危うげにセリカがキャッチしたソレを見ると怪訝な表情を浮かべて呟いた。
「ん、美味しいよソレ」
「飲んだことあるのね……」
キワモノを見るような目をするセリカにレイヴンは袋から別の缶ジュースを取り出しプルタブを開けると中の液体を飲み始める。
暫く飲むか悩んでいたセリカも諦めたように息を吐くと、プルタブを開け飲み込んだ。
「……意外とイけるわねコレ」
「でしょ?」
なんとも言えない顔で感想を言うと、レイヴンは少しだけ自慢げに言う。
少し前にレイヴンが宛もなく散歩をしていると、バイト帰りらしいセリカと偶然にも顔を合わせた。
挨拶をして直ぐにレイヴンが去ろうとしたが、彼女に『……少し付き合いなさいよ』と引き止められた直後にセリカの腹部からから可愛らしい鳴き声がレイヴンに聞こえてくる。
顔を真っ赤にして震えながら俯く彼女にレイヴンはなんとも言えない顔をしながらコンビニへ行くことを提案、今に至るのだった。
「「……」」
両者は暫し無言でジュースを飲みながらコンビニ袋の中にある菓子パンだったり、サンドイッチ、ホットスナックを食べ続け腹を満たす。いつもだったらこんな食事とも言えないようなことはしないのだが、たまにはいいかもしれないと思いながらいると、不意にセリカがレイヴンに向けて声をかけてくる。
「アンタ、なんでこんなとこにいたのよ?」
「……寝れなかったから気分転換。そっちは?」
「バイト終わりよ」
「そう」
「そうよ」
「「……」」
再び無言の時間が訪れた。
レイヴンは袋からフライドチキン(骨付き)を取りだし、食べ始める。マリッモリッという異音か木霊し少しして嚥下する音が鳴る。
「(えぇ、コイツ、骨ごと…………?)」
「……ねぇ」
「んっ……!? な、なによ」
「いつも、こんな時間までバイトしてるの……?」
レイヴンは気になっていたことを口に出すと、セリカは何処か不貞腐れたように唇を尖らせて答えた。
「ふんっ、そうよ。少しでも働いて借金を返さないといけないんだから」
「でも、無理がない?」
「うるさいわね。そんなのアンタに関係ないでしょ? これは私たちの問題なんだから」
「……でも、利息を返すだけで手一杯でしょ?
流石に無理があるし現実的じゃない。ムキになってるだけじゃ意味ないよ?」
「ッ! 上から目線で講釈垂れてんじゃないわよ! 今の今まで私たちが援助要請をしてもろくに反応しなかったくせに!
なんで今更! 今更っ……!」
声を荒らげて立ち上がり、セリカは目じりを吊り上げてレイヴンを睨みつける。
殺意を込めた視線はレイヴンを射抜く。だが、その視線に動じることなくレイヴンは光の灯っていない深紅の瞳で逆にセリカの目を覗き返した。
覗き込めば呑み込まれそうな瞳に見つめられ、段々と荒らげていた声が尻すぼみし、それに比例するように怒りが鎮火していく。
セリカ自身、理性では判っているつもりだ。けれど、はいそーですかと言って納得出来るほど成熟している訳では無い。
そんな彼女にレイヴンは気だるげに諭した。
「……別に私の事を信用してくれなくてもいいよ。あくまでも仕事ってだけだし。
……でも、先生の話くらいは聞いてもいいんじゃない?
態々
短い付き合いだが、生徒のためならあの男はメリットデメリット関係なしに助けに行くだろうという確信がある。
「ほんと……ムカつく」
セリカはそう言い、何処か疲れたようにベンチへと腰を下ろす。
「……ねぇ」
「なに」
無言の間がまた訪れていたが不意にセリカが声をかけ、レイヴンはアメリカンドッグの硬い部分を齧る作業の手を止めた。
「アンタって連邦生徒会に雇われたっていってたけど、雇われる前は何してたの?」
「…………」
セリカからの問いかけにレイヴンは口を噤み、視線を僅かに宙を彷徨わせる。
別に話したくない、という訳では無い。どこまで話せばいいだろうか? という考えからだ。
もちろん、セリカにはその事はわからず自分には言いたくないと考え、話を打ち切ろうとする。
「別にいいたくないなら言わなくていいけど───「いろいろ」───いろいろ?」
「ん、そう」
「色々ってどんなことよ?」
「ん……猫探したり、ひよこのオスメス仕分けたり、畑仕事の手伝いしたり、害獣駆除したり、バンドの手伝い、ドージンシ? の手伝いとか色々」
「手広くやってんのね……」
「他には……傭兵。これがメインだけど」
「……アンタが傭兵……ねぇ?」
頭から爪先を順に見つめ、怪訝な顔で呟くセリカだった。けれど、その反応もやむ無しだろう。
辺境とも言えるアビドスから離れたことの無い彼女にとって"
加えて、小さく華奢な体躯は余りにも脆く見え、銃器を手にして戦場で戦う姿など想像ができない。そんな彼女の考えを察したのかレイヴンは胡乱な目をしながら返した。
「ホシノだって似たようなものでしょ?」
「先輩は例外よ例外。あんなちっちゃいのにすごく強いんだから」
「ん、ホシノは実際強いよ。昔腕へし折られたし。
まぁ、お返しに肋へし折ったけど」
「んんっ!? へし折……?! いや、どういうこと!?
前から気になってたけどアンタとホシノ先輩ってどういう関係!?」
「……あ、これ言っちゃダメなやつだった。忘れて」
「いや無理だから! 気になって仕方ないやつだから! ほら、キリキリ吐きなさいよ!
このからあげチャンあげるから!」
「やー……あと、それ私が買ったやつ」
セリカが思わず詰め寄るが、スルリとそばを通り抜けるレイヴン。何としても聞き出したいのかセリカはレイヴンを捕まえようとする。
その度にレイヴンがかわすのを繰り返し、若干ムキになったセリカ。
数分もの追いかけっこが繰り広げたが、最終的には息も絶え絶えでベンチに座り込むセリカに対して涼しい顔で菓子パンをもそもそと食べるレイヴンの姿があった。
「ん、気は済んだ?」
「ぜぇ……ぜぇ……お、おかしい……でしょ!
なん、で! そんな……涼しい、顔……してん、のよっ……!?」
「ん、スペックが違う」
微かにドヤ顔をしつつ、レイヴンはミネラルウォーターのペットボトルを渡すとひったくるよう受け取ったセリカは封を開けて火照ったからだに流し込む。
半分ほど飲んだところで口から離してセリカは少しだけ険のとれた顔で息を吐き出した。
「はぁ……なんだか悩んでるのが馬鹿みたいになってきたわ」
「ん、怒ってると疲れる」
「誰のせいだと思ってんのよ……まぁ、いいわ。
……よっと」
ベンチから立ち上がってセリカはレイヴンを見下ろし、レイヴンは相変わらず感情の見えない瞳でセリカを見つめる。
「今日はもう帰るわ。アンタも夜更かしは程々にしなさいよ?」
「ん、いつもは遅くても9時には寝てる。今日が特別」
「健康的でいいんじゃない? じゃ、またね」
「ん、ばいばい。夜道気をつけてね」
「あんたもね。ヘルメット団に襲われないよう気をつけなさい」
セリカはそれだけ言い残し、歩いていくのをレイヴンは見送る。
彼女にとって気分転換にもなったのなら少しだけレイヴンも救われたような気持ちにもなった。
レイヴンは夜空を見上げ、瞼を下ろす。
───明日、うん。明日はきちんとホシノと話そう。2年前に戦った後、何が起こったのか。ユメはどうしているのか。なんで、ユメの真似をしているのか? を
「……帰ろう」
ゴミを近くのゴミ箱に突っ込みとレイヴンはベンチから立ち上がり、手を払う。
いつまでも迷ってはいられない。停滞は選択とは言えない。
どんな形になろうと選択をしなければ前には進めないのだから。
「─────ん?」
ふと、不意に遠くから幾つもの異音が聞こえてくる。頭頂部の耳を震わせ、レイヴンは首を動かした。
方角はちょうどセリカが帰った辺りではなかろうか?
そこまで考えてレイヴンは駆け出す。何事もなければいい、そんな僅かな不安を抱えて。
続きません。
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