Blue Archive ─To raven.Welcome to the kivotos.─ 作:タロ芋
難産で時間かかってしまい申し訳ありませんでした。インフルにかかって書く時間ができたので初投稿です。
さて、前回の投稿から色々とありましたね。ライガーテール立体化だったり、LOADER4立体化だったり。
それにブルアカストーリー更新でユメパイセンの死因だったりと・・・・。
てっきりビナーとドンパチやって死んでしまったと思ってたんですけどねぇ!!どうしましょうかコレ!!?と思ってます。
──アカン、死ぬ
先生の頭の中に浮かんだのはそんなシンプルな言葉だった。
アビドスからシャーレに来た支援を求める手紙を見て意気揚々と支援物資等積み込んだ車に乗りこみ、シャーレを出発して数日、先生は現在進行形で遭難していた。
砂漠に踏み込んだ瞬間、どこからとも無く凄まじい規模の砂嵐に襲われ、あっという間に車ごと吹き飛ばされれば最早自分の位置などわかる訳もなく。
シャーレを発つ前に彼女から『そんな軽装でアビドス行くとか砂漠舐めてる? 死ぬ気? (意訳)』と言われ、有無も言わせずに色々と荷物を持たされたが、砂嵐のせいでその大部分はどこかへ消え、車も砂の下だ。
レイヴンに付け焼き刃程度のサバイバル知識を叩き込まれ、それを思い出しながらも手持ちの少ない道具でやり繰りを行っていたが、直ぐに限界も訪れ砂に飲み込まれ何か戦闘の痕跡があった街らしき廃墟で干からびるのを待つのみとなる。
燦々と降り注ぐ太陽にジリジリと熱され、最早殺人レベルの温度となった砂に蒸し焼きにされるのも時間の問題となった所で救世主か、もしくは死の淵に現れた幻覚が現れた。
「……大丈夫?」
「ングッングッングッ……プッハァァァァアッ!! クゥ〜〜〜!! 効っく〜〜!!!」
「……ただのスポーツドリンクで大袈裟だね」
「数日間砂漠で彷徨って死にかけたら分かるよ。いや、ホント……」
手に持った水筒から口を離し、なんとか干からびずに済んだ先生の反応にその少女は軽く引いた様子だったが、先生からしたらこの反応もやむなしである。
大穴の空いた民家の中で座るのは先生とどこかの学園の制服姿のセミロングの銀髪、水色の瞳だが瞳孔の色が左右で白と黒というオッドアイを持つ非常にミステリアスな雰囲気を醸し出している美少女がいた。
彼女はアビドス高等学校所属の2年生の"砂狼シロコ"で、通学途中に野垂れ死ぬまで秒読み状態の先生を発見し、介抱をしてくれどうにか喋れる程度にまで回復して現在に至る。
「……それで、貴方は誰?
態々ここにいるってことはなにか用事があるみたいだけど……」
話ができるくらいに持ち直した先生に対してシロコが要件を尋ね、それに先生は空になった水筒を彼女に返しながら答えた。
「うん、私はシャーレの先生でね。この手紙を貰ってここに来たんだ」
「ッ! ソレって本当?」
「うん、本当本当」
懐から取りだした手紙を揺らしながら来た理由を説明すると、シロコは頭部の獣耳をピンと伸ばし、表示の乏しい顔には僅かな驚きと喜色が先生の目には滲んでいるようにも見える。
「とりあえず、校舎に行きたいんだけど……頼めるかな?」
「ん、問題ないよ。歩けそう?」
「…………情けないけど無理みたい」
「……おぶってくね」
なんとも言えない顔でシロコは言うと愛用のロードバイクを近くの塀に立てかけ、先生を軽々とおぶって自身の通う学校へ歩き出すのだった。
尚、女子高生に肩車をされる成人男性というはたから見たらアレな光景には突っ込まないものとする。
『シロコの匂いはとても良かったです』
先生は後でそんなことを語り、レイヴンからは何言ってんだこいつという目を向けられ、エアからは死ねばいいのに、と言われたとかなんとか。
〇
「…………チッ、コイツら本当に何処にでも湧くな」
『本当に潰しても潰しても湧いてくる様はコックローチのようです』
乱雑に投げ捨て、レイヴンは毒づく。
周囲には意識を刈り取られ、地面に伏す不良たちがおり加えて幾つもの装甲車の残骸がころがっていた。
砂漠の一角にある廃墟街でレイヴンは先生を捜索しているとヘルメット団に襲撃され、それを撃退。
構成員の1人を尋問して本拠の居場所を吐かせるとそこに強襲して今に至る。
かれこれ先生の痕跡を探して数時間、目立った成果は少し前に発見した砂に埋もれていた車だけ。
一応周囲にドローンを飛ばして探索させてはいるが、どれも芳しくない。
ヘッドギアから伸びたコードがレイヴンの手に持ったレコーダーに繋がり、下ろされたバイザーへ投影された記録映像を見終えたレイヴンはヘルメット団の前哨基地近くの広場に停めた輸送ヘリのポッドの外殻に寄りかかる。
レイヴンは水筒を煽って火照った体を冷やしながら空を見上げた。
埃っぽい乾いた空気。鬱陶しいくらいに降り注ぐ陽の光。地平線まで続いている人工物がところどころ覗く砂の大地。
2年と少し前の光景と何一つ変わらない目の前の景色にレイヴンの光のない瞳は微かにだが揺れているようにも感じられる。
数秒、あるいは数分だろうか何もせずじっとしていたレイヴンの注意を引いたのは音響センサーによる微かな反応だった。
「……音?」
『周波数を検索しますね……どうやら発砲音のようです。方角はあちらの方向の約30キロのようです』
ゆるりと首を動かし、音の聞こえてきた方角へバイザーを上げ、その深紅の瞳を向ける。
「……あそこは確か」
ゆらゆらと陽炎が登る砂丘を目にしながらレイヴンは記憶していた地図の情報を引き出し、なにがあったかを思い出した。
まだ残っているのならあちらの方角にはアビドスの校舎があったはずだ、と。
「っ……」
そのことに気が付き、レイヴンは思わず足踏みをしてしまい声にならない声がただの空気となって喉から零れた。
けれど行くと決め、選択し、ここに立っている。ここで引き返したらなんのために来たという話だ。
レイヴンは逃げたいという思考を振り払い、落ち着かせるよう呼吸を繰り返し、意を決してヘリへと乗り込む。
〇
「ヒャーッハッハッハッハ! 攻撃、攻撃だァ! 奴らはとっくに弾薬は底をついてる! 襲撃して学校を占拠しろ!!」
ダダダダダッ!!
乾いた発砲音が響き渡り、ヘルメットを被った不良たちがアビドスの校舎にゾロゾロと入り込む。
そんな彼女たちを遮蔽物に身を預けながら迎撃する少女たちがいた。
「アイツら好き勝手言ってくれて!!」
ツインテールに結んだ綺麗でしなやかな長い黒髪と反骨心の強い石を宿す赤い瞳に可愛いらしい猫耳の少女"黒見セリカ"が撃ち返す。
「ん、さっさと終わらせる」
それに同意するのは突撃銃を構える少女ことシロコ。
「弾薬があまりないので援護が余りできないですよ〜!」
軽々とミニガンを構え、弾幕を形成するのはベージュのロングヘアを左側頭部だけ輪を書くように結んだ髪型の瞳の色が黄緑のおっとりとした"十六夜ノノミ"
『先生の指揮があっても皆さん、無理はダメですからね!』
そんな彼女たちに釘を刺すのは赤い色合いのウェリントン眼鏡がトレードマークの編み込みカチューシャの黒髪ボブからは尖った耳が覗いている少女"奥空アヤネ"
「うへ〜、若い子たちは元気いっぱいだね〜。おじさんはもうヘトヘトだよ〜」
と、いいつつも不良たちの注意を引きつつ不良のひとりに盾でフルスイングをかますホシノだった。
総勢5名、アビドス高等学校の生徒たちの合計の数だ。
彼女たちは少ない人数で今の今まで度重なる襲撃を撃退しており、実力はキヴォトスでも上から数えた方が早い。
そこに先生の指揮を合わせれば一騎当千ともいえるだろう。
けれど、それはきちんと弾薬などの補給があれば……の話だ。
補給物資をのせた車両は砂嵐によって吹き飛ばされ、彼女たちは泣け無しの弾薬を節約しながら消耗戦を繰り広げている。
練度の差ではどうしようも無い根本的な問題に容易く彼女たちは押し込まれていく。
「(不味い、どうする? どうやって切り抜ける!?)」
先生は冷や汗を滲ませながら高速で思考を行う。
脳内で幾つものシュミレートを行うが、そのどれもが数手先に詰むという現実をたたきつけてくることに悪態をつきつつも指示の手は止めない。
『ま、マズイです先生!! このままじゃ最終防衛ラインが突破されちゃいますよ!』
シッテムの箱のメインOSの少女"A.R.O.N.A"が慌てたように言うが、それを返す余裕は先生にはない。
「くっ!? このままじゃ……」
「セリカ、危ない!」
「やばっ!?」
遂に防衛戦が突破され、1番前にいたセリカはその熱くなりやすい性格が災いし、近くまで来た不良に意識が回らず気がついた頃には手遅れだった。
シロコがカバーに入ろうとするが、間に合うわけも無い。
「さんざん手こずらせやがって!!」
不良の1人がセリカに跨り、マガジンにある弾丸を叩き込もうと引き金を絞る瞬間、
バロロロロロッ!!
『!!?』
どこからとも無く響き渡るヘリのローター音。
突然の乱入者に思考が乱され、セリカに跨っていた不良は思わず手を止め空を見上げてしまう。
「って、いつまで乗ってんのよ!!」
「アダぁっ!?」
セリカも釣られそうになったが、すぐに思いなおして不良の腹をけってどかすと倒れた不良の頭をヘルメットごと蹴って黙らせる。
「セリカ、無事!?」
「う、うん! 無事だよシロコ先輩……でも、なにがあったの?」
「ん、わからない……。急にあのヘリがやってきて……」
シロコがそういい、上を見上げセリカも同じように上を見た。
上空には通常のヘリの大きさを超える大型のヘリがホバリングしており、4つのローターからくる風圧で砂が巻き起こり視界が悪くなるほどの煙幕が形成される。
ガコン、すると唐突に機体下部のポッドの後端部分から重々しい音が響いた。
何事かと注視するとハッチらしき部分が展開され、漆黒の空間が広がっているのが見えたと思うと、その内部から這い出すように細長い鉄の棒を円状に束ねた物体が2つが出てきた。
その形に近いものと言えばノノミの持つミニガンだが、今目にしているものの大きさは比べるまでもないほど巨大で明らかに人間が持てる規格のものでは無い。
そして、不良たちは気がつく。その2つの銃口は自分たちに向けられていると。
加えて、その漆黒の空間の奥に鈍く深紅に輝くナニかがあると。
キュルルル……、そんなか細い音が聞こえた瞬間に恐怖が訪れる。
「「ッ!?」」
銃器の音を聞き慣れているはずだと言うのに恐怖を感じるほどの爆音と吐き出される無数の弾丸は校庭を耕し、遮蔽物ごとヘルメット団たちをぶち抜いていく。
「ひぃ!? に、逃げろ!!!」
「上から撃たれてるんだぞ!? どこに逃げ────ギャァアッッ!!」
「だ、誰かたすけ───」
「いやぁぁぁあっ!!?」
散り散りとなって逃げようとするヘルメット団たちだが、例外無く弾幕に飲み込まれていった。
1分にも満たない蹂躙はガトリングの弾切れしたのか、カラカラと銃身が空回りする音で終了を告げると2問の銃身は奥へと消え、ハッチが閉じる。
立ち込めていた土煙がローターによる風圧で吹き飛ばされ、視界が明瞭となり惨状が露となりヘルメット団たちは全て無力化されていた。といっても、そのどれもがひどい痣や手足があらぬ方向に曲がっている状態を無事と言えるかは別だが。
けれど、それらとうって代わりそこまで傷のないもの達もいた。
「うへ……2人とも無事?」
「ゲホッ、ゴホッ……ん、ありがとう先輩」
「ケホッ……し、死ぬかと思ったっ!」
地面に伏すシロコとセリカの2人を守るよう盾を構えたホシノが声をかけると余波で汚れた2人は咳き込みながらも無事を知らせ、幸いにもなんともないことが分かりホシノは僅かに微笑む。
けれど、すぐに視線を戻しホシノは上空に変わらず滞空するヘリを睨みつけた。
あれくらいなら幾らでも平気だが、流石に背後に守るべき後輩たちがいてはジリ貧である。
けれど、墜とそうにも向こうは空で自分は地面だ。
そのまま睨みつけていたが、不意にヘリがゆっくりと下降を始める。
ランディングギアが展開され、着地するとコンテナの一部が開き、足場の着いたウィンチを掴み小柄な人物がゆっくりと降下した。
「────」
ヘリのローターにより乱れる髪を抑える人物はゆっくりと顔を上げ、隠れていた
地面に広がるほど伸ばされた艶のないくすんだ灰色の髪、頭頂部に生えた2つの獣耳。
少し垂れた感情の見えない虚ろな深紅の瞳、横一文字に閉じられた小さな唇。
そして、その人物はこちらを見つめるホシノに気が付き立ち止まると、僅かに目を見開き呟いた。
「ホシノ……」
「ワタリ……」
続きません。
いくらキヴォトス人相手でもAC規格のガトはオーバーキルだって?こまけぇこたぁいいんだよ!!推定要塞都市1つ分のエネルギー使わないとヘイロー破壊できないんだからモーマンタイだって!!
モチベーションの為に感想などどしどし下さいな!!
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