Blue Archive ─To raven.Welcome to the kivotos.─ 作:タロ芋
いやぁ、だいぶ開いてしまいました。申し訳ねぇ。
色々あって少し書いては時間を開けての繰り返しでって感じです。
『それで、ウタハ。何か言いたいことはありますか?』
「……いや、本当に申し訳ない」
『すみませんで済んだら惑星封鎖機構はいらないんですよ?』
「その惑星封鎖機構が何なのか分からないけど本当にごめん……」
「えと、あの、エア。その辺で……ね?」
『レイヴンは黙っていてください』
「……はい」
複眼型のセンサーアイに睨まれ、レイヴンは顔をしおしおさせて引き下がる。
電灯の明かりに照らされ、光を反射させて鈍く銀色に輝く装甲。全身は鋭利的なデザインで統一され、各種センサーが赤く光る鋼鉄の巨人がハンガーに固定されていた。
そして、鶏冠を思わせるようなブレードアンテナの付いた複眼型カメラアイの頭部が硬い床に正座で座っているウタハを睨みつけていたりする。
なぜこんなことなったかと言うと、レイヴンがウタハからの説教で文字通り泣かされた時に遡る。
「スンッ……ズビッ……グスッ……」
「あー、もうチーンしてくださいチーン。ほーら」
「氷嚢よ。患部に当ててちょうだい。痛みが引いたら湿布を貼るわね?」
「ん……チ-ン!!」
ヒマリの膝に乗せられ、ティッシュで鼻をかめば氷嚢をリオから受け取り真っ赤に晴れたおでこに乗っける。
ズキズキ痛む部分に氷嚢の冷たさが効き、痛みが鈍くなってくるとリオが優しく湿布を貼ってくれた。
そして色々と落ち着いたレイヴンは妙に優しい目をしたリオとヒマリの2人にあやされながら、レイヴンが何故あのようなことをした理由を掻い摘んで説明を行った。
聡明な2人はかなりぼかされた説明であっても、その内容を自分なりに解釈しつつも概ね理解を示す。
そして、自分たちを消そうとしたレイヴンに対しては。
『確かに恐怖はあったけれど、そうなってもしかたない理由と事情があったのだから怒るのも筋違いだ』
そう言い、快く許してくれた。
罵倒や銃弾を受けるとことを覚悟していたというのに、彼女たちはそれどころかこちらを案じしてくれたことにレイヴンは益々申し訳なくなる。
そんな心境を感じとったのか、2人はレイヴンに対してお詫びということで暫くレイヴン本人を好きにさせるよう要求し、どんな事でもいいから償いをしたかったレイヴンはそれを承諾。
勿論、レイヴンが大好きなエアは面白く無さそうだったが、レイヴンは彼女に後で何でもするからと約束。一転して狂喜乱舞して引き下がる。
「いやぁ、一時はどうなるかと思ったけど無事に済んで良かった……」
額から割と洒落にならない血を流していたウタハが手当を終えたのか額に大きめのガーゼを貼っつけた姿で現れた。
「ウタハ……その、無事……?」
「うん、血が流れて派手に見えるけど傷自体は浅いからね。このとおりさ……っとと」
ヒマリの膝からおり、彼女の元に駆け寄り容態を尋ねてみるとウタハは小さく腕を上げて見せるがすぐによろけてじう。
「わっ……」
「んっ……」
バランスを崩し、ウタハは顔面からレイヴンの胸元にダイブした。
体格的にはウタハが遥かに大きいが、レイヴンはその優れた体幹でブレずに難なく受け止めて優しく頭を抱く。
「わ、わ、わぁ……!」
その受け止められた位置がちょうどレイヴンの豊満な双丘に埋まり、おまけに片手が丁度レイヴンの双丘の片方を鷲掴み、ウタハの思考はバグった。
あ、あ、柔らか……いや、離れな……でも、あ、いい匂い…………ちが、うぉ、でっかっ……
「? どうした、の?」
受け止めてから動かないウタハにレイヴンは首を傾げて尋ねてみるが、当の本人は反応がなく心配していると……
『FATALITYyyyyyyyyyyyyyy!!!!!』
ドォォォン!!!
唐突に工房の壁が吹き飛んだ。
「「「!!!?」」」
「ふぎゅ!?」
レイヴン、リオ、ヒマリの3人は跳ねたように驚いた中でレイヴンは思わずウタハから手を離し、顔面から硬い地面に落ちてしまう。
そして、もうもうと砂煙が立ち込める中でビッカァーン! と赤い光が輝き、巨大なシルエットが煙を引き裂いて現れた。
まだ未完成のために、フレームがところどころ剥き出しの四肢。
塗装すらされていない鈍銀の装甲に複眼のようなカメラアイと各所に配置されたセンサーを真っ赤に光らせユラユラとオーラのようなものを立ち登らせているウタハたちが修復途中のHALがそこにはいた。
「な……!? あ、ありえないわ! あの機体にはまだジェネレーターを積んでいないはずのに!」
「というか、なんだかどこかで聞いたことのある声が聞こえたのですが?」
「や、やわらか……」
『kill them all!!』
ビッカァーン! と一際カメラアイを光らせたかと思えば謎のHALからそんな叫びが迸る。
そんな闖入者に向けて、レイヴンは落ち着かせるように声をなげかけた。
「エア……どうした、の? それ、によく動かせ、た……ね?」
『愛の力です! こう、なんか手頃な体になりそうなものが無いかなーって思ったから出来ました!』
「そっ、か……それで、どうした、の?」
『そうでした。レイヴン! ずるいです!』
「ずる……? えっと、なに、が?」
『だって! ウタハがまだ私だって触ってないのに! レイヴンの、その……えっと……言わせないでくださいレイヴンのえっち!!』
「えぇ……」
突然の友人からの罵倒にレイヴンは困惑を隠せずに頭頂部にある耳をぺたりと倒れた。
何が何だかわからないが、エアはウタハに大してご立腹なのは理解出来る。
レイヴンはエアのことは好きだが、こういう所がちょっとだけめんどいなーと思いながら口を開いた。
「よく、わかんない、けど……エアも触る?」
『えっ、いいんですか!?』
とりあえずレイヴンはエアのやりたいことをさせてあげることにした。断じてエアの機嫌を伺うのが面倒になったからでは無い。きっと、そう、めいびー。
『さ、触りますよ?』
「ん、どーぞ」
『よーし、触っちゃいますよー?』
「んー、いいよ」
『触りますからね!?』
「
「ねぇ、ヒマリ、なにこれ?」
「私に聞かないでください」
挙動不審な人型巨大ロボットとそれを見つめる半目の少女という些か以上に間抜けな光景が繰り広げられているのだが、それを指摘する人物はここにはいなかった。……いるにはいるのだが、『何見せられてんのこれ?』という感情に支配されているためできなかったとも言う。
そして、HALのマニュピレーターがゆっくりとレイヴンに近づき、その指先がレイヴンの頬へ触れた。
「……ひよったわね」
「ひよりましたね」
「ん……」
『ッ、怪我はありませんか?』
「ううん、平気。問題ないよ」
鉄特有の硬さとヒンヤリとした感触に思わず喘ぐとエアが離そうとしたが、レイヴンは首を横に振るって安心するように言う。
そのままレイヴンを傷つけぬように細心の注意を払い、エアはマニュピレーターを操作して何度か頬を撫でた後に何処か焦れたような万感の思いの籠った呟きがこぼれる。
『……はぁ、やっぱり、わからないよこの体じゃ』
「? 何か言った?」
けれど、その呟きはレイヴンの耳には聞き取れずに尋ねるがエアははぐらかした。
『いえ、なんでもありません』
『申し訳ありません皆さん。少々取り乱したようです』
「「少々……?」」
『何か言いましたか?』
「「いえ、なにも」」
エアがINしたHALがヒマリとリオに向けて頭部を動かせば2人が首を横に振り、綺麗に声がハモる。
ヒマリはリオのことを嫌っているらしいが、こうしてみる限りは存外相性が良いように見え。けれど、それを伝えたら十中八九怒るだろう。主にヒマリが。
と、まぁゴタゴタしつつようやくバグってた状態からウタハが回復してエアが一連のお説教としてウタハを正座させて最初に戻るのであった。
『……それで、ウタハ。レイヴンのアレの触り心地はどうでした?』
「凄く、柔らかかったです……」
『……ちなみに、それを再現することって……出来ます?』
「……支援はしてもらわないとね」
『……いいでしょう』
「ねぇ、エアとウタハは何を話してるの? どうしてヒマリは耳抑えてるの?」
「……まだ、貴方には早いわ」
「……ですね」
何事も、平和に解決した。それで良いのかもしれない
続きません。
なんだかレイヴン×ウタハになっちゃった?レイヴンとウタハの無知シチュとかいう変な幻覚が見えてきました。
それと恐らくは一、二話の後に本編時間軸突入します。というかさせます。きっと、おそらく、めいびー・・・・
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