Blue Archive ─To raven.Welcome to the kivotos.─ 作:タロ芋
仕事とその他で期間が空いてしまいました。その間に色んな情報がめざましく入ってきてましたね。
新イベきてドレスヒナちゃんが来たり、アビドス編第3章が来たり、アーマード・コア6でアプデが来たり、種の映画の続編が来たりで。
皆さんは種映画見ました?私は見ましたよ。最高でしたね。前半のシリアスからの後半の怒涛の展開に涙まじりに笑いました。
アビドスのストーリーは見ましたか?私まだ見れてないんですけどXから来る情報見たら過去ホシノが可愛すぎました。子犬すぎない?最高か?最高だな(確信)ユメ先輩も最高だったわ。
まぁ、本作では誰かのせいで終わったんですがね・・・・アビドス編突入したらどうしよっか・・・
まぁ、そんなこんなで更新です。
それと、さすがに短編ってほどの話数じゃないので連載に変更しました。
レイヴンにとって、白石ウタハはどんな存在だろう。
少なくとも代替可能な存在……では無いと思える。
キヴォトスに流れ着いてから彼女ほど交流の続いてる存在は今のところ一人もいない。
大切? と聞かれればどうだろうか。
確かに彼女のおかげで仕事をする時に様々な道具などを制作してもらったりメンテをしてもらったりしている関係では大切と言える……かもしれない。
友人か? と聞かれれば分からない。
彼女からは自分のことを友人といってくれているが、自分はどうなのだろうか?
時折、彼女からの誘いでレイヴンは案内される形でミレニアムの自治区内を巡ったりはしたことはある。
信頼できるか? と聞かれたら首を傾げざるをえない。
レイヴンは自分の過去を、ルビコンにいた頃の話を何一つ彼女には話していない。話そうとも思っていない。
エアの正体だって話していない。
だって、話したらどうなるか分からないから。
自分はルビコン3で傭兵としてACを駆り、ウォルターの障害となる存在は全て壊して、
信頼には信頼で返さないといけない。信頼は信用よりも深いものだから。
だから、こうして彼女には何も自分のことを話していないから信頼なんてできるわけが無いから。
エアは信頼できる。だって、彼女と共に歩んできたから。
ウタハは信頼できない。だって、自分は彼女には何も話してないから。
なら何故HALの修理を頼んだ?
それは……彼女以外に頼めなかったから。
彼女なら出来ると思ったから。
信頼は
でも、やっぱり完全には信じることは出来なくって釘を刺す意味で幾つか条件を設けて依頼という形で彼女に頼んだ。
そうすれば、何があっても心配ないと思ったから。
彼女を傷つけないで済むと思ったから。
そして、仕事が終われば少しくらいは自分の過去を話してもいいと思ったから。
そうすれば、ウタハを初めて信頼できると思えた。
だけど、そうはならなかった。そうなれなかった。
裏切られた……という訳では無い。ただ、
誰かが悪かった……という事じゃない。ほんの少し、そう。ほんの少し運と間が悪かっただけ。
まぁ、そんなこともあるよね、と肩を竦めてハイ終わり。そんなしょうもない事だ。
さっさと引き金を引いて、証拠隠滅の為に纏めて爆破して消し飛ばしてしまえばいい。
気に病むことは無い。元々そういう契約だ。
聞きたいことは既に終え、目的は達成された。
理性がそうやって嘯いてくる。しかし、引き金に触れる指は意思に反して動こうとせず、握られた銃がヤケに重く感じられた。
呼吸も浅くなり、心臓が早鐘を刻む。
「ワタリ……」
「ッ、黙って……!」
呼びかけてきたウタハに思わず声を荒らげ、直ぐにハッとする。
なぜ動揺しているんだ?
何故私は悩んでいるんだ?
何故恐れているんだ?
何故? 何故? 何故? 何故何故何故何故何故何故ナゼ─────?
『脳波に微かな乱れが……? レイヴン、落ち着いて深呼吸をしてください』
「わかってる……わかってるエア。私は平気。問題ない」
『ですが……いえ、わかりました…………』
語りかけてくるエアにレイヴンは言うが、明らかにその言葉は彼女に向けてではなく自分に対して言い聞かせるようなものだった。
当然、エアは気づいているが指摘はせずに引き下がる。
『(……何かあった時のために準備だけはしておきましょう)』
せめて、
何分経っただろうか。もしかしたら数秒かもしれない。耳が痛いくらいの沈黙が続いていた。
ふと、
「んで……」
レイヴンは口を開いた。
「なんで、ウタハは……」
「わざわざ私に言ったの? 別にバレないように秘密にしていれば良かったはずだ……」
そう、そうなのだ。ウタハがわざわざ自分に契約不履行の事実を別に伝えない手があったはずだ。
そして、情報などは秘密裏にリオに渡せば良かった。少なくともバレないうちは無事で済むだろう。勿論、エアの目からは逃れることは無いだろうが今は些末なことだ。
そうしていてくれればこんなことにはならなかったのに。こんなことをしなければ傷つくことなどなかったのに。
ウタハの目には表情が動いていないのに、今にも泣き出しそうなレイヴンの姿が映っていた。
「……私は、君に救われたんだ。
私は君には誠実でありたかった。正直でありたかったんだ。
だって私は……君の友人だから」
「……ぅあ」
「違う、私は、君の友人じゃ、……ない。私は君のことを何も知らない。
私は君に何も話していない……君から信頼されるほど立派な人間じゃない……。私の手は汚れてるから……」
首を横に振り、弱々しく答える。
しかし、ウタハは力強くそれに言い返した。
「そんなの、関係ない。私は君にそうありたいから、そうでありたいと思うからこうしたんだ」
立ち上がり、ウタハはゆっくりとレイヴンに近づいていく。
レイヴンは銃を構え直すが、引き金は引かれることなく1歩ずつ近づいてくる彼女に気圧されたように1歩下がっていった。
けれど、すぐに壁に背が当たり下がることが出来なくなる。
「ッ……こ、来ないで!」
「嫌だ!」
遠ざけるよう吠え、負けじと吠える。
「君が何に怯えてるかは分からない!」
「君が過去にどんなことをしていたも知らない!!」
「君が私に隠していることを話さなくても構わない!!」
「けどひとつだけ言えることがある!」
「君が怯えてる理由? 君の過去? 君の秘密?」
襟首を掴み、勢いよく額を振りかぶったかと思えば。
「だからどうした!!」
振り下ろした。
「にゃっっっ!!?」
ゴッッ!! という鈍い音が倉庫に響き渡り、視界に星が瞬きふらつくのをウタハは根性でねじ伏せる。なにやら額からドロリとした粘っこくて生暖かい感覚があるが些末なことだ。
今は目の前にいる親愛なる
「巫山戯るなよ!? その程度のことで私が君から離れると思ったのか!?
契約を破ったのは私だ! 悪いのも私だ! だったら問答無用で引き金を引けばいいだろう!? なのにウダウダウダウダと!
何がしたいんだ君は!?」
「わ、た……し、は…………」
額を抑え、呆然と見上げてくるレイヴンにウタハは怒鳴る。
自分でも何を言ってるかわからない。けど、この瞬間に言わないとダメだと思ったからだ。
「だって……わからな、いんだ……」
やがて、ぽつりと掠れた声でレイヴンは喋り出す。
「引き金を引かないといけないのに……指が、動こうとしなくって……頭の中に疑問が沢山浮かんで……
胸が苦しくなって……」
「ウォルターに聞きたくっても、あの人は居なくって……
自分で判断したくても……何が正解で、何が不正解か分からなくて……
ヒマリもリオもお菓子くれていい人だし……」
声が震え始め、ポタポタと床に雫が落ちてシミを幾つも作り出す。
人としての機能が回復し、レイヴンにとって戸惑いばかりだった。
初めてのものばかりでその度にエアと共に驚いたり怖がったり、喜んだりした。
ルビコンにいた頃のようにキヴォトスでも出会って別れてを繰り返し、得難いもの。止むを得ず、手放すこととなったものもあった。
別れがある度に胸にチクチクと棘が刺さったような違和感があってこの瞬間も主張する。
ウォルターと袂を分かったとき、ユメとホシノと別れた時は胸がなんだか空っぽになったようだった。
気がつけば手から銃は零れ落ち、膝を抱えてか細い声がウタハの鼓膜を震わせる。
「……撃ちたく、無いよぉ」
「もう、誰かと別れたくないよぉ……」
「離れたくないよぉ……」
銃を握り、戦場を翔け、敵を蹂躙する
倉庫の中で、ただ今だけは啜り泣く声だけが響いていた。
続きません。
レイヴンのメンタルが割とボッコボコにされてましたね。
仕方ねーじゃないですか。だってまともな情緒手に入れてもろくに育ってないんですから。具体期には10歳くらい?
ウォルターとの別れとユメとホシノの最後で割とメンタルが気がついてないだけでいっぱいいっぱいって感じで。
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