Blue Archive ─To raven.Welcome to the kivotos.─ 作:タロ芋
あけおめです。皆さん正月はどう過ごしていましたか?私は寝正月でしたね。
色々と書いても無駄に長くなりそうなので本文をどうぞ。
ミレニアムの広大な自地区でそこまで開発の進んでいない区画、その上空を巨大な鉄の塊が飛んでいた。
大きな音を響かせ、高速で回る4つのローター。普通よりも遥かに巨大で堅牢な装甲の機体。胴体下部に搭載された円筒型のカーゴポッド。ルビコンで様々な陣営が使用していた輸送ヘリそのものがとある地点に向けて真っ直ぐ進む。
そして、程なくして点々とあった倉庫群のうちのひとつを前にして速度を落とし、その中の一際大きな寂れた外観の倉庫上にホバリングするとゆっくり降下を始める。
ガコン、そんな重々しい音ともに倉庫の屋根部分が解放。輸送ヘリが入れるほどの隙間が出来るとヘリはそのまま倉庫の中へとその巨体を沈めていった。
倉庫内は外観からは想像できないほど遥かに近未来的光景が広がっており、様々な大小幾つもの機械が置かれ幾つものセンサーやランプの光が点滅している。
その空間の中心にあるヘリポートへランディングギアを展開したヘリが着地し、ローターの回る速度が段々と遅くなり完全に停止した。
カーゴポッドの一部が開き、足場の着いたウィンチを掴んで小柄な人物が降りてくる。
「ウタハ、来たよ」
着地すると、その人物ことレイヴンは顔を上げて言う。それに対する返答は───
BON!!!
レイヴンの視界に閃光と衝撃、そして爆音が身体を叩くのだった。
「やぁ、やぁ、よく来たねワタリ、エア。多少散らかってるけど歓迎するよ」
「……多少?」
『……ですか?』
全身を煤けさせ、髪の毛がチリチリとなったレイヴンは同じような状態のウタハと周囲をぬぼーっとした目で見渡す。
倉庫に偽装されたウタハの工房内全体は先の爆発の余波でぐちゃぐちゃとなり、汚れて無事な箇所はほとんど見えないという有様で"多少"? そんなことを思ったが、突っ込むのも面倒なのでレイヴンはさっさと話を進めることにした。
「ウタハ、電話の相手はどこ?」
「あぁ、ヒマリかい? ヒマリなら多分あそこら辺にいるかな……」
ウタハが言うと工房の一角を指さし、レイヴンがそちらを見れば何かの瓦礫が小山となっており人の影や形は見えない。ということはつまり。
『埋まってませんかね?』
「……申し訳ないが、掘り出すの手伝ってくれるかな?」
「ん、わかった」
「ふぅ、流石は私ですね。生き埋めにされたとしても天才病弱清楚系美少女の輝きは影ることはありませんね」
髪の毛をチリチリにさせ、至る所を汚れさせた白髪の尖った耳が特徴の少女がパイプ椅子に腰をかけていた。
「ウタハ、これがアレ?」
「うん。コレがヒマリだよ」
「ちょっと、2人とも。こんな美少女をコレやアレと物体扱いはやめてくれますか?」
レイヴンはぬぼーっとした目で指をさして尋ね、ウタハが首肯するとヒマリが抗議する。
それを横目にしつつレイヴンは何があったのか検討はついてるが聞いてみた。
「ウタハ、何があったの?」
「よく聞いてくれたね。実はACに搭載しようと思っていた武装なんだけれど稼働実験をしていたのはいいんだけど出力調整をミスっちゃってこの有様さ」
『……一応聞きますがどのような武装なのですか?』
「360度、全方位にパルス波を放出するというものですね。遠目から見てましたが頭おかしいんじゃないですかウタハ?」
「アサルトアーマーってものを参考にしたんだけどねぇ〜」
ヒマリが呆れたように言うとウタハが肩を竦め、転送されたデータを端末に表示してレイヴンはそのデータを見てみる。
確かに言われた通り、AC全体を覆うようにパルスキャノンの砲門がハリネズミのごとく展開され、アサルトアーマーのようにパルス波を放射するという何ともぶっ飛んだものだった。
それを一目見たレイヴンはおもてを上げ、呟いた。
「ん、良いね。完成したら搭載しよう」
「『え……?』」
ヒマリとエアが同時に固まり、ウタハは微笑んでサムズアップをする。
「君ならそう言ってくれると思ってたよ。やっぱり浪漫はいいものだね」
「ん」
レイヴンもサムズアップを行い、互いに思いを交わす。
実用性度外視の浪漫はいいものだ。ルビコンにいた頃、レイヴンも時折両腕両肩ガト4積みのトリガーハッピーをしたり、両腕に
「頭のおかしい……コホン、兵器談義はそこまでにしておいて下さいな。
それで、ウタハから聞いた限りだとレイヴンはもう1人とペアで行動していると聞いているのですがもう1人はどちらに?」
すると、ヒマリがレイヴンの方を見た後にヘリポートで止まっている輸送ヘリを見やった。
「悪いけど、エアは来ないよ。基本的、外で行動してそのサポートを彼女がするようにしてるからね」
「───だから」
レイヴンは区切り、ジロリとヒマリを睨みつける。
「ハッキングして居場所を探ろうとしても無駄だ」
「おや、バレてましたか? 存外、そちらのオペレーターは優秀なご様子ですね」
常人なら萎縮するほどの殺気が向けられているというのにヒマリは涼しい顔でソレを受け流す。
『レイヴン、私は気にしていませんよ。それに、この程度の幼稚な
首に巻いていたチョーカーからエアの声が流れてレイヴンに向けて言うが、心做しかヒマリに向けて煽っているようにも聞こえる。事実、煽っているのだろう。
当然、そんなことを聞かされれば相手は面白くないと思うのは当然だ。
「ふふっ、その割には随分と簡単に正体を突き止められたようですが?」
『ふふっ、確かに"正体"だけは突き止められましたね。"正体"だけ、は。でもそれくらいは情報収集能力と勘が良ければ誰でも出来ることですよ?』
「うふふ」
『うふふ』
「『うふふふふふふふ…………』」
バチバチと姿が無いエアとヒマリの間で火花が飛び散るさまを幻視し、ウタハは額に手を当てレイヴンは凪いだ目で見つめる。
そうしていると不意にウタハのスマホに着信音が響いた。
「おっと、多分もう1人からだね」
「そういえばコレとあと一人居るって言ってたね」
「うん。ヒマリと違って彼女は学園の生徒会……『セミナー』に所属しているから時間が中々取れないんだよね」
「ちょっと、その言い分だと私はまるで時間をもてあましてる暇人と遠まわしに言ってませんか?」
『事実ではありませんか?』
「シャラップ!」
「ちょっと静かにしててくれるかい」
「『はい』」
ウタハがエアとヒマリに言うと素直に従い、レイヴンは仲良いなぁ〜と思う。
「うん、うん、……あぁ分かったよ。うん、またね。
……どうやらあと数分で着くみたいだよ」
「そう。どんな人なの?
「そう何人も私のような可憐な超絶美少女がいて堪りますか。
アレは私のような山脈に流れる透き通った湧水のような存在と違い、下水道に流れる汚水のような人ですから」
確かにヒマリのような奴が何人もいたら堪ったもんじゃない。それにしても辛辣すぎやしないだろうか?
レイヴンは首を傾げながら取り敢えず名前だけでも先に知っておこうと聞くことにする。
先の説明ではどうやらミレニアムではかなりの地位に位置する人物のようだ。
「彼女の名前は『調月リオ』次期セミナーのリーダー候補……ミレニアムの生徒会長になるのが決定されている人物さ」
続きません。
ヒマリの扱い雑のような気もしますけど大体本編も似たような感じだしまぁええやろ!
リオの掘り下げが全くないから殆どオリジナルになりそうやなぁ・・・・運営さん実装マダー?
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