2025年10月22日から、メルカリの規約が大きく変わります。
今回の改定で「事業者」は個人アカウントを使えなくなり、物販をしている人は必ず「メルカリShops」へ移行しなければなりません。
「自分も対象になるのかな？」「不用品を売るだけなら大丈夫？」と不安に思う方も多いはずです。
結論から言うと、家の不用品を販売している人には影響はありません。
一方で、せどりやハンドメイド販売など、仕入れや製造を伴う営利目的の活動は事業者扱いとなり、個人アカウントでは禁止されます。
この記事では、今回の規約変更のポイントを初心者でも理解できるようにシンプルに整理しました。
不用品販売と事業者の違い、違反した場合のペナルティ、メルカリShopsの移行条件、さらに代替サービスまで、わかりやすく解説しています。
「何ができて、何ができないのか」をはっきりさせて、これからも安心してメルカリを利用していきましょう。
メルカリ規約変更とは？初心者でもわかる今回のポイント
ここでは、今回のメルカリ規約変更について、初心者でも理解できるようにシンプルに解説します。
「自分のアカウントは大丈夫？」と不安になっている方も、この章を読めば基本的な変更点がわかります。
いつから変更されるのか
今回の規約変更は2025年10月22日（水）から始まります。
この日以降は、事業者が個人アカウントを使うことが完全に禁止されます。
つまり、今まで「普通の出品者」として活動していた人でも、営利目的と判断されれば利用できなくなるということです。
変更で禁止されることは何か
規約変更で禁止されるのは、「不用品を売る」以外の取引です。
たとえば以下のようなものが対象になります。
| 禁止される取引 | 理由 |
|---|---|
| 新品や中古品の転売 | 仕入れて売る行為は事業とみなされるため |
| せどり | 安く仕入れて高く売るのは営利目的のため |
| ハンドメイド作品の継続販売 | 材料を仕入れて繰り返し販売するのは事業と同じ扱い |
| 輸入商品の販売 | 仕入れを伴うため完全に事業扱い |
要するに「仕入れて売ること＝事業」となるため、個人アカウントでは禁止されるということです。
不用品販売は引き続き大丈夫
一方で、自分が使わなくなったものを売る「不用品販売」は今まで通り可能です。
例えば以下のようなものは問題ありません。
| 売れるもの | 理由 |
|---|---|
| 着なくなった服 | 自分が使っていたものであり、仕入れではないため |
| 読み終わった本 | 生活の一部として自然に出た不用品だから |
| 家電や家具 | 自分の持ち物であり、事業性がないため |
「副業で売るために仕入れたもの」ではなく、「生活で使ったものを処分する」なら個人アカウントで安心して利用できるのです。
そもそも「事業者」ってどういう人？
「自分は事業者になるのかな？」と不安に思う方も多いですよね。
ここでは、事業者と個人利用の違い、そしてどんなケースで事業者とみなされるのかをわかりやすく整理します。
事業者と個人利用の違い
簡単に言うと「売るために仕入れている人」＝事業者、「家の不用品を処分している人」＝個人利用です。
本業でも副業でも関係なく、営利目的で繰り返し商品を販売していれば事業者扱いになります。
一方で、自宅の不用品を売るだけであれば、事業者とはみなされません。
| 区分 | 例 | 扱い |
|---|---|---|
| 事業者 | 仕入れた服を繰り返し販売 | 事業者扱い |
| 事業者 | ハンドメイド商品を定期的に販売 | 事業者扱い |
| 個人利用 | 読まなくなった本を出品 | 個人扱い |
| 個人利用 | 引っ越しで家具をまとめて出品 | 個人扱い |
事業者と見なされやすいケース
次のようなケースは、たとえ「不用品です」と主張しても事業者と判断されやすいです。
- 同じ商品を複数回出品している
- 大量に商品を抱えて販売している
- 短期間に大量出品をしている
- アカウント名が「ショップ名」のようになっている
- 色違いやサイズ違いの商品を揃えて販売している
「仕入れ」や「在庫」を感じさせる動きがあると、事業者とみなされやすいと考えましょう。
よくある誤解と注意点
よくある誤解は、「売上が少なければ事業者にならない」という考え方です。
しかし実際には、売上の金額ではなく営利目的で継続しているかどうかが判断基準になります。
つまり、月に数千円しか稼いでいなくても、仕入れをして販売しているなら事業者扱いになるのです。
ポイントは『営利目的の継続性』。ここを押さえておけば、自分が事業者に当たるかどうか判断しやすくなります。
規約違反するとどうなる？ペナルティをわかりやすく解説
もし規約を守らずに事業として個人アカウントを使い続けたらどうなるのでしょうか。
ここでは、メルカリで違反した場合に受ける可能性のあるペナルティについてわかりやすく説明します。
警告からアカウント停止までの流れ
メルカリは、違反の程度によって段階的にペナルティを科します。
軽い警告で済む場合もあれば、最悪の場合は二度と使えなくなるケースもあります。
| ペナルティ | 内容 |
|---|---|
| 警告 | 出品や検索時に「規約違反の可能性があります」と表示される。 |
| 出品停止・削除 | 違反商品の出品が一時的に停止されたり削除される。 |
| 一時停止 | 数日間アカウントの機能が制限される。 |
| 無期限停止 | 重大な違反や繰り返し違反でアカウントが永久停止。 |
| 強制退会 | 最も厳しい処分で、再度アカウントを作り直すこともできなくなる。 |
警告の段階で気づかず続けてしまうと、最終的に退会処分になるリスクがあるのです。
最悪の場合どうなるのか
アカウント停止や強制退会になると、売上金を受け取れなくなったり、ポイントが消失することもあります。
さらに、同じ情報で新しいアカウントを作成しても、システムに検知されて利用できないケースが多いです。
つまり、一度規約違反で強制退会になると二度とメルカリを使えなくなる可能性が高いということです。
だからこそ、知らないうちに違反してしまわないように、今回の規約変更を正しく理解しておくことがとても大切です。
メルカリShopsに移行するには？
「事業者扱いになるなら、どうやってメルカリShopsに移行すればいいの？」と気になる方も多いですよね。
ここでは、メルカリとメルカリShopsの違いや、必要な手続きについてわかりやすく解説します。
メルカリとメルカリShopsの違い
まずは、通常のメルカリとメルカリShopsの違いを整理してみましょう。
| 項目 | メルカリ | メルカリShops |
|---|---|---|
| 利用対象 | 個人（不用品販売） | 事業者（副業も含む） |
| 出品できるもの | 不用品全般 | 仕入れ品、ハンドメイド、中古品など |
| 審査 | なし（誰でも登録可） | あり（書類提出必須） |
| 機能 | 基本的な出品と販売のみ | 在庫管理、複数スタッフ管理、ショップ運営機能 |
要するに、メルカリは「フリマ」、メルカリShopsは「お店」というイメージです。
Shopsで必要な書類や条件
メルカリShopsを開設するには、次のような書類や条件が必要になります。
| 必要書類 | 詳細 |
|---|---|
| 青色申告決算書 | 過去2年以内のもの。白色申告では申込不可。 |
| 本人確認書類 | 運転免許証など基本的な身分証。 |
| 古物商許可証 | 中古品を扱う場合は必須。警察署に申請が必要。 |
つまり、今までのように誰でもすぐ始められるわけではなく、一定の事業実績や許可がないと申込できない点に注意しましょう。
新品販売と中古販売で違う手続き
販売する商品が新品か中古かによっても、必要な準備が異なります。
| 販売内容 | 必要な手続き |
|---|---|
| 新品販売（仕入れ品・ハンドメイド） | 基本書類を提出すればOK。ただし食品や化粧品などは別途許可が必要。 |
| 中古販売（せどり・リサイクル品） | 古物商許可証を取得し、ショップURLを警察に届け出る必要あり |
特に中古販売は法律の規制も関わるため、古物商許可を取らないと始められない点はしっかり押さえておきましょう。
他に使えるサービスはある？代替プラットフォーム比較
「メルカリShopsは条件が厳しそう…」「もっと自分に合ったサービスはないの？」と思う方もいますよね。
ここでは、メルカリ以外に使える代表的なサービスを比較して紹介します。
ヤフオクを使う場合
ヤフオクはオークション形式が特徴で、希少な商品や人気アイテムは高値がつきやすいです。
また、個人でも事業者でも利用可能ですが、匿名配送は一部に限られています。
高値売却を狙うならヤフオクと覚えておきましょう。
BASEを使う場合
BASEは自分専用のネットショップを簡単に作れるサービスです。
デザインの自由度が高く、オリジナルブランドを持ちたい人に向いています。
ただし、集客は自分で行う必要があるため、SNSなどで発信力がある人におすすめです。
複数サービスを組み合わせる戦略
実際には、1つのサービスに依存せず、複数の販路を使うのがリスク回避のポイントです。
例えば「不用品はメルカリ」「仕入れ品はヤフオク」「ブランド品はBASE」という使い分けも可能です。
| サービス | 強み | 弱み |
|---|---|---|
| メルカリShops | メルカリ利用者をそのまま顧客にできる | 審査が厳しく条件が多い |
| ヤフオク | オークション形式で高値がつきやすい | 匿名配送が限定的 |
| BASE | 自由なデザインで自分のショップを作れる | 集客は自力 |
「複数の販路を持つ＝安定した運営につながる」という考え方がこれからは大事になります。
まとめ｜メルカリ規約変更で何をすべきか
ここまで解説してきたように、今回の規約変更は「個人と事業者をはっきり分ける」ことが目的です。
最後に、不用品販売をする人と、物販ビジネスをしている人で取るべき行動を整理しておきましょう。
不用品販売の人は安心して継続できる
これまで通り、家にある使わなくなったモノを売るだけなら、規約変更の影響はありません。
むしろ、転売業者が減ることで本来のフリマらしい環境が戻ってくると考えられます。
「引っ越しの片付け」「衣替えの整理」など、生活の延長線上での出品は今後も安心して行えます。
物販ビジネスの人は早めにShopsや他サービスへ
一方で、せどり・転売・ハンドメイドなど営利目的で繰り返し販売している人は、個人アカウントを使えなくなります。
今後も物販を続けたいなら、メルカリShopsに移行するか、ヤフオクやBASEなどの代替サービスを活用しましょう。
選択肢を1つに絞らず、複数の販路を持つことで安定したビジネスが可能になります。
| ユーザータイプ | 今後の対応 |
|---|---|
| 不用品販売 | これまで通り安心して利用可能 |
| 物販ビジネス（副業含む） | メルカリShopsへの移行が必須 |
| 本格的に収益化したい人 | 複数のサービスを組み合わせて運営 |
規約変更は「制限」ではなく「新しいチャンス」と考えるのが大切です。
ルールを守りながら、自分に合った方法で販売を続けていきましょう。
