福岡県・久留米北地区の3JAが合併へ…「JA福岡くるめ」正組合員数1万3969人、貯金残高2866億円
福岡県・久留米北地区の3JAの合併予備契約調印式が10日、同県久留米市内のホテルで行われた。25日に開かれる各JAの臨時総代会の決議を経て、来年4月に正組合員数が県内最多となる「JA福岡くるめ」が誕生する。 【地図】久留米市の位置
合併するのは、JAにじ(うきは市、久留米市田主丸町)とJAみい(久留米市北野町、小郡市、大刀洗町)、JAくるめ(久留米市の田主丸町、北野町、三潴町、城島町をのぞく)。
3JAなどでつくる合併推進協議会によると、対等合併で、実現すれば正組合員数が県内1位の1万3969人、貯金残高は県内3位の2866億円となる。
生産資材などの高騰や農業関連施設の老朽化、信用・共済事業の収支窮迫などが共通の課題となっており、2022年から合併に向けた協議を続けてきた。合併することで、県南最大規模の経営基盤の強化や生産コストの低減、野菜や果樹といったJA農畜産物ブランドの確立などを図る。
調印式に臨んだ同協議会会長の右田英訓・JAにじ代表理事組合長は「組合員のための合併という大きな思いを忘れずに前へ進んでいきたい」と抱負を語った。