【あらすじ】東京の西のほうに暮らす、ぱっとしないライター・ゆきよは、今日も、UFOキャッチャーでとってきたお気に入りのクマのぬいぐるみ・たらおと会話するのであった。
――たらおー。
「どうよ、今日は。」
――今日も作業をしてたよ。
チェコ紀行のときの写真が見つからなくて悩んでおります。2004年に行ったベトナムの写真はあるのになあ、2007年のチェコがない…。いま、調子の悪い、古いハードディスクを、だましだまし、チェックしてますわ。
あ、電子書籍に、「お金を使わない1日(リアル)」って記事が載るんだけどさ。
モザイクかけてたところ、モザイクなしになります。無修正版。
「あー、これね。」
――あと今日、担当さんに…。
大塚さんて、本当にヤバイ人なのかと思ってたら、仕事したら、ちゃんとしてた、って言われた。演技なんですか? って。
「演技、ではないねえ…。」
――うーん、作ってる部分がゼロだとは言わないけど…。
30代後半、過緊張がひどくて、すっごい手が震えたり顔がひきつったりしてたんだよね。有名人に会う時とかじゃなく、友達に会う時も。
それで、小説を1本書いて、まあ落選したんだけど、40代になったら、もうどうでもいいやって気になって、わりと最近はフツーですな。
「アスペクト関さんに、大塚さんは、ライオットガールじゃなくなっちゃった! って言われてたね。」
――ライオットガールの時に、一緒に本作りしたかった、と言われた。そんなこと今言われてもなー、41さいだしなー。41でガールってなー。
なんか、いろいろ、スッキリしたんだよね。ここ数年で。それだけなんだけど。
そして、精神的に安定したら、顔は穏やかになったけど、身体が太った…。
「体重は関係ないのでは…。」
――健康でスマート、っていうのが目標です。もう健康になれるなら死んでもいいっ!
「なんだかなー。」
ベトナムの花輪。縦長だと、生理的にうっとなるよね。