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「中選挙区制を議論する時が来た」なぜ林芳正氏は自民党総裁選で選挙制度改革を訴えているのか?

2025/9/29

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選挙ドットコム編集部

9月27日公開の「選挙ドットコムちゃんねる」には、自民党総裁選に立候補している林芳正官房長官がゲスト!林氏が総裁選の公約に掲げている中選挙区制の導入について、選挙芸人・山本期日前氏がインタビューしました。(※9月22日告示・10月4日投開票の自由民主党総裁選挙に向けて、選挙ドットコムは全候補者にインタビューを依頼しております)

林氏は、現在の選挙制度である小選挙区(比例代表並立)制が導入されてから約30年が経過したことに触れ、「小選挙区を検証して中選挙区を議論するときがきた」と主張しています。

この理由として挙げるのが小選挙区制の導入目的が達成されていない点、現在の政治状況に合っていない点です。

小選挙区制導入の目的であった「お金のかからない選挙」「政権交代の実現」「二大政党制の確立」について、政権交代は細川政権の時代に中選挙区制の下でも起こっており、政治とカネの問題も解消されていないと指摘。当初の目的が十分に達成されていないとの認識を示しました。

その上で、現在の国民の意見の多様化連立政権が常態化している政治状況を踏まえると、多様な意見が反映されやすく、複数政党の候補者が出やすい中選挙区制が望ましいと提言しました。

具体的な制度設計については、「単記制か連記制のオプションを入れるかなど、与野党全体で議論したい」としつつ、「多党化・連立の時代という前提を踏まえると連記制なども選択肢に入る」との見解を示しました。

中選挙区時代には一つの選挙区に自民党から複数の候補が立候補して議席を争うことで、全体の過半数を獲得してきましたが、その体制を支えたのが派閥の存在でした。期日前氏が「中選挙区制への移行によって派閥の復活になるのか、それとも新たな中選挙区時代の形になるのか」と将来像を尋ねると、林氏は有権者からの「派閥」に対する悪いイメージは不利になるとして、派閥には頼らない新たな形が生まれるのではないかと展望します。

また、林氏は中選挙区制を導入することで、候補者と有権者のコミュニケーションが密になる効果が期待できるといいます。同じ党の候補者同士の争いとなることから、党内での切磋琢磨に加えて、各候補者が有権者と直接意見を交わして「本音で語れる関係」づくりに励むようになるためです。その時の「風」によって形勢が大きく変わることがなくなり、選挙では政策の提案力と有権者との信頼関係が問われることになるとの考えを示します。

林氏は、自らが「安定感がある」と評されることが多いことについて、「TPO(時と場所、場合)に応じて」と前置きしつつ、「風林火山」の言葉を引用してダイナミックな一面を強調しました。

「静かなること林のごとし」というイメージがある一方で、「火(猛きこと火の如し)」も入っているとし、「やるべき時はやる、戦う時は戦う」という決意を表明。「戦う時は戦わないと国民は守れない」と述べ、総理を目指す覚悟を示しました。

最後に、現在の自民党が岩盤保守層の離反を招いているとされる点について、「党をゼロから再建する」との方針を掲げ、その具体的な方策として、かつて自民党が実施した「なまごえプロジェクト」をデジタル化した「デジタルプラットフォーム」の構築を提案しています。

自民党が2009年に下野した後に実施した過去の「なまごえプロジェクト」は、議員が初心にかえって全国行脚で現場の声を聞く取り組みで、2012年の政権奪還につなげました。林氏は現在であればデジタルを活用して「移動の時間もなく、一斉に(意見交換が)やれる」仕組みを作り、現場の生の声を聞く「聞く力」を再強化する方針を説明しました。

集めた意見は、従来の部会中心の政策決定プロセスだけでなく、「作る過程もなるべく発信」しながら、「この意見がどうやったら一つにまとまっていくのか」を国民に示すことで、党の力を再度強くしていきたいとの考えを述べました。

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