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「キングオブコント2025」での言動が話題に。テレビが窮屈になる中で際立つ“浜田雅功の意味” #エキスパートトピ

中西正男芸能記者
写真:イメージマート

コント日本一を決めるTBS「キングオブコント2025」が11日に放送され「ロングコートダディ」が優勝しました。昨年準優勝し、広く面白さを知られているコンビがポテンシャルを見せつけた大会ともなりましたが、生放送の上、緊張感ある賞レースだけにネタ以外にも印象的な場面が多々見られました。中でも、司会を務めた浜田雅功さんの言動に対しSNSなどで大きな反応がありました。

ココがポイント

浜田雅功、女子アナに強烈ツッコミ ネットも「女子アナでも手加減なし」「コンプラないんか」 キングオブコントで言い間違え
出典:スポーツ報知 2025/10/11(土)

浜田雅功 痛恨…「結果発表!」を言い直しに スタジオも驚き「えっ!?」「ウソ!?」「ギャグ失敗した」
出典:スポニチアネックス 2025/10/11(土)

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出典:スポニチアネックス 2025/10/11(土)

エキスパートの補足・見解

得点を言い間違えた日比麻音子アナウンサーの頭をはたく。「ベルナルド」がネタ中に使った“拷問写真”を渡され「大好物」と返す。代名詞ともいえるフレーズ「結果発表!」をやり直す。浜田雅功のフルコースでした。

昨年12月、松本人志さんにインタビューをした際、関係者と話す中で痛感したことがありました。

「ダウンタウン」のエンジンは松本人志。ドライバーは浜田雅功。

新しい笑いを作り、これまでにない推進力を生むのが松本さん。乗りこなしてマシンの能力を世間に伝えるのが浜田さん。そして、どの道を走るかを決めるのも浜田さん。車間距離ならぬ「人間(じんかん)距離」の感覚をフル活用してのドライビング。どちらが欠けても「ダウンタウン」にはならないが、世間が思う以上に浜田さんのウエートが高いことを噛みしめました。

あくまでも主役は出場者であり、生放送。この時点で自分を出すのは難しい。さらに、テレビの在り方が問われ、どんどん窮屈になっている。さらに難易度は上がるが、だからこその「よくやるなぁ」もある。

その領域を見せるのが浜田雅功の意味であり、はたいていたのは共演者の頭ではなく過剰な倫理観。そんなことを感じる大会でもありました。

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ありがとうございます。
芸能記者

立命館大学卒業後、デイリースポーツに入社。芸能担当となり、お笑い、宝塚歌劇団などを取材。上方漫才大賞など数々の賞レースで審査員も担当。12年に同社を退社し、KOZOクリエイターズに所属する。読売テレビ・中京テレビ「上沼・高田のクギズケ!」、中京テレビ「キャッチ!」、MBSラジオ「中西正男のエラいすんまへん…。」、ABCラジオ「ウラのウラまで浦川です」などに出演中。「Yahoo!オーサーアワード2019」特別賞など受賞。著書に「なぜ、この芸人は売れ続けるのか?。この連載と連動したYouTubeチャンネル「芸能記者・中西正男の正味の話」を展開中。原稿の裏話やよりリアルに説明する動画を日々アップ。

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