板金をロボットで搬送する時ワークをキャッチする手段としてメジャーなのが次の2つ。
・エアー吸着
・マグネットグリッパー
エアー吸着は、工場エアーを吸着力に変換する真空エジェクタと吸着パッドがあれば簡単にワークを保持キャッチできます。
マグネットグリッパーもエアーにつなぎこみ
バルブ操作によって磁力のONとOFFが切り替えられて、こちらも簡単にワークをキャッチできます。
ここまでシンプルだと使用用途に迷いがちですが、それぞれのメリットデメリットは以下の通りです。
◆エアー吸着
メリット
・吸着箇所の増設に対して、重量が軽い
・サイズ、形状のバリエーションが多い
・曲面に対応しやすい
・吸着パッドから外れたりすると真空圧の変化で異常停止ができる
デメリット
・穴があると吸着できない
・加工環境に弱い
・パッドあたりの吸着力は比較的弱い
◆マグネットグリッパー
メリット
・穴が空いている箇所でもキャッチはできる
・加工環境に強い
・把持力が強い
デメリット
・平面でないとワークをキャッチできない
・サイズのバリエーションが少ない
・ワークが外れても異常を検知できない