芥川賞作家への「暴露」、政倫審で批判相次ぐ 甲府市議のSNS投稿

棟形祐水
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 甲府市の村松裕美市議がSNSで芥川賞作家がトランスジェンダーだとアウティング(暴露)したとされる問題で、市議会は10日、3回目となる政治倫理審査会(山中和男委員長)を開いた。

 この日は村松市議の行為について各委員が発言した。「人権侵害で、議員の適格性に欠ける」「市議会の品位と名誉を損なう行為だ」など、市議会が定める政治倫理基準に違反しているという意見が相次いだ。

 次回の政倫審で、委員の意見を集約し、議長に報告する。市の議会局によると、違反を認定した場合は、議員辞職や誓約書の提出を求めるといった意見を添えて報告することになるという。

 村松市議をめぐっては、SNS投稿でトランスジェンダーだと暴露されたとして、台湾出身の芥川賞作家・李琴峰(りことみ)さんが6月、550万円の損害賠償と投稿の削除を求める訴訟を東京地裁に起こしている。

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