安定的皇位継承について報じる海外メディアについて、女性セブンが記事を出しています。
《雅子さまと同じ“檻の中”》愛子さま「皇位継承議論の停滞」を報じる海外メディアへの苦悩 自民党総裁選はプリンセスの将来についての議論を封印 【女性セブン】
「多くの記事が、国民の多くが女性天皇に賛成しているにもかかわらず、男性しか皇位を継承できない現行制度が不可解だとし、《長子の愛子さまは女性であるという理由だけで皇位継承から除外されており、天皇になることはできない》と指摘する内容です」(皇室ジャーナリスト)」
上記は海外メディアの報道について、正しく伝えているようですが、下記の宮内庁関係者とされる談話はいただけません。
「海外メディアの論調が世界的な潮流を踏まえたものであることは理解できますが、連綿と続いてきた皇室の歴史や文化を理解した上での批判とは言い難い。両陛下としても、“愛子さまを天皇に”とは望まれていないはずで、実際、成年式で悠仁さまを見守る両陛下のまなざしは、心からの祝福に満ちたものでした。そんな最中での“外圧”に、愛子さまは苦しんでおられるのではないでしょうか」(宮内庁関係者)
女性セブンの記事を書いた方は、海外メディアの記事を本当に読んでいるのでしょうか?
抜粋(AP通信と同内容)
悠仁さまは皇位継承順位第2位であり、将来天皇となられる可能性が高いと見られています。しかしながら、悠仁さまの後継者はおらず、皇室は女系天皇制を廃止した19世紀の皇位継承法を撤回すべきかどうかというジレンマに陥っています。
Hisahito is second in line to the Chrysanthemum Throne and is likely to become emperor one day. After him, however, there is nobody left, leaving the Imperial family with a dilemma over whether they should reverse a 19th century ruling that abolished female succession.
ファーストポスト(AP通信と同内容で文言をさらに分かりやすく報じた記事)
悠仁さまは皇位継承順位第2位であり、将来天皇となられると期待されています。
しかしながら、悠仁さまの後継男子はおらず、女系天皇制を廃止した19世紀の皇位継承法を見直すべきかどうかという問題が生じています。
As second in line to the Chrysanthemum Throne, Hisahito is expected to one day become emperor.However, there is no male successor after him, raising the question whether to reconsider a 19th-century law that eliminated the possibility of female succession.
多くの海外メディアが引用しているAP通信の山口真理記者の書いた内容は、女系天皇制を廃止したのは19世紀、すなわち男系男子限定の皇室典範が制定されたのは明治時代であり、伝統でもなんでもないということ。
記事を書いた方は、タイトルや記事の後半で批判している自民党と同じく、男系固執の視点で皇室の方々のことを捉えているのではありませんか?
『愛子天皇論3』は、女性セブンにも、既にお届けていただいています。熟読をお勧めします。
「愛子天皇への道」サイト運営メンバー まいこ
追記 NEWSポストセブンのサイトは同じ皇室ジャーナリストの真っ当な文言と共に、国際ジャーナリストの言葉を続けた記事を出していました。
悠仁さまの成年式を機に海外メディアが相次いで“男性しか継承できない”日本の現行制度を不可解だと指摘 皇位継承から除外されている愛子さまの存在もクローズアップ 【NEWSポストセブン】
こうした報道の背景には、「王位継承は長子優先」という欧州の“常識”がある。
「主に欧州では性別に関係なく第1子が王位を継承する『絶対的長子優先制』が取られています。かつては欧州でも、男系男子にこだわる法律は根強くありました。しかし男女平等に反することから、1990年代以降、各国で法改正が行われた。いまでは、王室のお世継ぎといえば長子優先が当然という感覚になっています」(国際ジャーナリスト)
dマガジンで、「女性セブン」の紙面記事を読んでみると、NEWSポストセブンのサイトに掲載されている文章は、紙面の前半部分。
ここで終わっていれば、真っ当な記事だったのですが、紙面の後半は、女性セブンのサイトに記載されているものと同じく、海外の記事が皇室の皆さまへの外圧になっているというまとめ方になっています。
女性セブンのサイトと、NEWSポストセブンのサイトで、同じ記事のまとめ方が違っているのは、「外圧」という書き方の方に、読者からの批判があったからかもしれません。
6 件のコメント
ありんこ
2025年10月8日
愛子さまをどのような立場になるにせよの方針でお育てをされてきた両陛下が、そういった思いを持たれるでしょうかねぇ?娘の為なら、国民の間への血統差別を肯定し憲法で禁じられた貴族華族が復活するのも喜んで!と思っているとでも?天皇だって皇室だってもう天皇制なんてこりごりだと思っているに決まってるんだから、愛子さまたちを国民にしたいし、あとは好きにやりたいやつが皇室やればいいんだ、国のこと国民の事なんてもうどうなってもいいと思っている!そうに違いない!と言ってると同じことなんですけどねぇ。
宮内庁関係者のくせに随分陛下たちをバカにすること。
どうせこの宮内庁関係者、山下か八木辺りじゃないですか?
たみちゃん
2025年10月8日
記事のご紹介ありがとうございます。女性セブンに怒りのメッセージを送らせて頂きました。この宮内庁関係者が誰なのか是非知りたいです。また、NEWSポストセブンに感謝のメッセージを送らせて頂きました。
サトル
2025年10月8日
「はず」ってなんやねん、「はず」って。
明日鍍 禮Xロックに抗議中
2025年10月8日
「宮内庁関係者」=八木秀次パターンですかね?
突撃一番
2025年10月8日
この宮内庁関係者、何を根拠に天皇御一家のお気持ちを、勝手に決めつけてんだ!?
さおりん
2025年10月8日
この記事はいただけないです。
「両陛下は愛子さまが天皇になる事を望まれていない」などと、この宮内庁関係者は両陛下から直に確認したのでしょうか。ミスリードも大概にして欲しいです。
それに、皇后陛下や愛子さまがさも海外の報道が原因で心を痛めているように書かれていますが、天皇陛下が皇太子時代のご一家を傷つけたのは、主に保守を標榜する日本の言論人やマスコミですから。