【あらすじ】東京の西のほうに暮らす、ぱっとしないライター・ゆきよは、今日も、UFOキャッチャーでとってきたお気に入りのクマのぬいぐるみ・たらおと会話するのであった。
「やあ、ゆきよさん。先週末は何してた?」
――えーと土曜日は仕事して、日曜日は外語祭に行きました…。
いま禁酒中だからさ、楽しさはいつもの半分くらいでしたけど…。
ポーランドのB級グルメ、ザピエカンカ。これ売ってたので食べました。
画像検索すると、こんな写真が。本来、長いパンみたいですね。
「楽しくなかったですかね?」
――いや、楽しかったよ、刺激にはなったよ。韓国語ブックカフェっていう展示で韓国文学の資料もらったりさ…。
学生さんだからアレだけど、雑貨がんがん売ればいいのになあと思ったりしたよ。みんな留学したりするんだから、のみの市やったら、きっと楽しいのになあ。でも、まあ、学祭だから、学生さん自身が楽しめばいいのですが!
あ、でも本当、年々、集客増えてますね。6,7年前に来た時は、並ばずにメシが買えたのに、今はどこの屋台も並ぶものなー。
「代々木のフェスもそうだけど、都内の『海外系フェス文化』って本当に定着したよね。」
――いやあ、ほんとに…。
で、昼飯は外語大で食べて、夜は、高円寺に新しく出来た、ベトナムおこわ屋さんに行ったんですよ。
「ほ、ほう。」
はすの実おこわ!
――店内に、ちょっとだけ本が置いてあるんだけど、その中に『月刊カドカワ 岡村靖幸特集号』が置いてあって。お店の人、ファンだそうです…。
「あらまあ。」
――その月刊カドカワすごくてさ、岡村ちゃんの上半身裸の接写とか載ってるの。岡村ちゃんの乳首を見ながらベトナム料理…。
「濃厚ですな…。」
――はい。鶏肉そぼろとカボチャのスープが、とくに美味しかったです…。
うまいスープ!