【あらすじ】東京の西のほうに暮らす、ぱっとしないライター・ゆきよは、今日も、UFOキャッチャーでとってきたお気に入りのクマのぬいぐるみ・たらおと会話するのであった。
――たらお、昨日ね、間取り図ナイト出演したんだけど…。
「ゆきよさん、頷き役なんでしょ。」
――毎回「この役要らないよなあ」「卒業したい」って本気で悩んでますよ。
まあそれはともかく、東京カルチャーカルチャーの横山さんが
「ゆきよちゃん、町あかりって知ってる? 昭和歌謡が好きな子なんだけど
なぜかポンチャックみたいな音楽になってるんだよ」って教えてもらって。
確かにすごいの!
「なんかちょっと野宮真貴っぽいね、音のばすときの声が。」
――そうそう。それで、曲は自作で、打ち込みも自分らしいよ。
ライブ行きたいね! これ。まじで。
「そういえば、ゆきよさん、週末はプラナカン講座行ったのでは?」
――その日記は後で書くー!