【あらすじ】東京の西のほうに暮らす、ぱっとしないライター・ゆきよは、今日も、UFOキャッチャーでとってきたお気に入りのクマのぬいぐるみ・たらおと会話するのであった。
「ゆきよさん、今年はいい音楽聴いた?」
――今年もガールポップしか聴かなかったな~。
「ゆきよさん、昔はちゃんと、ロックの名盤とか、流行りものの洋楽とか聴いてたのに、なんでそうなっちゃったの?」
――自分の好きなものを探求していったらこうなった…。
今年はですね、半年ほど、エイトビットカフェでラウンジDJやらさせて頂いたので、まめに新譜チェックしたりしたんだけどねえ。
結局今年の1位は、この曲だよなー。
CRAYON POP バババ
――このダンスショット動画を見たとき、すごい衝撃を受けて。最初、腰を落として、股を開くじゃない。何に向かって戦ってるんだこの人たち!? と思った。
来日ライブ、3回行ってしまったものなー。韓国では大ヒットして、新人賞もらって…。良かったねえ。
「最近、日本では『ももクロをパクってる』って、炎上しましたね。」
――パクリでもそうじゃなくても、どっちでもいいんだけどね。根本的な価値観が違うから、日本のアイドルと韓国のアイドル。
日本は、未成熟なものの成長を愛でて、他人の青春を消費するっていう感じだけど、K-POPアイドルは若くしてプロじゃないと許されないから。若い超人に憧れる、みたいなノリですね。クレヨンポップのメンバーも、歌が超上手いメンバーいるからなあ。
だから、ももクロの衣装をパクッたとしても、結果、全然別物だからなー。
いくらキワモノといえど、K-POPは音楽ベースなんですよ。だから曲ごとにブレイクする。ももクロは、音楽がサウンドトラックでしょう。サントラはももクロ物語を愛する人にとっては大切なものだと思うけど、1曲だけ切り取った時、世間で輝くかどうかは別だから。
「ふ、ふうん(わかってない)。」
hy4_4yh ティッケー大作戦~YAVAY
――次、ハイパヨさん! この曲も最高だった! リリース時は、「アゲアゲEVERY騎士」みたいにブレイクして、紅白出るんじゃないかと思ったほど。
「いい曲だよねえ。」
――でも多分、これ、センス良すぎなんだよ。下品さがないの、すごいギリギリのところで上品なの。うーん欠点が見つからないんだよねえ、本当、センス良すぎるのだけが欠点。
「それ、欠点なのか?」
Splash Out 3.2.1 Kamikaze feat.Baitoey RSiam
――あとタイの「カンナムスタイル以降」な曲、「スプラッシュアウト」はすごかったね!
「アゲアゲですな。」
――でもラウンジDJやってる時って、こういう曲かけられないんだよなあ。なぜならばラウンジだから。
Automatic Candy Mafia
――同じくタイの、「スプラッシュアウト」以降な曲、キャンディマフィアの「オートマティック」。MVでは、CGが炸裂しております。
「なんか外国の曲ばっかりね。」
――日本のアイドルブームがしっくり来なくて、逃げてたら、こうなった…。
f(x)PINK TAPEのティザー
――あと韓国の、F(x)のアルバムのイメージフィルムは萌え萌えでしたね。
曲も好き。リード曲のRum Pum Pum Pumより好きだったかもしれない!
f(x) SHADOW
――あとはTREN-DのCandy Boyとか…。
「日本人で好きなのないの?」
――だをこ、とか?
――あ、あとこれ大事。町あかり!
「こてんぱ~ん」
――こてんぱ~ん。
町あかりさんは、売れるんだろうなあ…。どう売れるのか、さっぱり想像つかないけど!