乗降客は半減! 阪急大宮駅「特急通過」で揺れる25年――京都市は「地域振興対象外」の認識、地元の声は届くのか
阪急電鉄の拠点としてかつて、「京都駅」の名称がつけられていた大宮駅(京都市中京区)に特急が停車しなくなって四半世紀。地元は今も阪急電鉄に特急復活を求め続けている。
大宮だけが特急通過駅に
だが、大宮駅の乗降客は河原町延伸以前から減少が続き、これが引き金になって特急停車駅の地位を失った。阪急電鉄は
「大宮駅の1日平均乗降客は1990(平成2)年で約5万200人あったが、2000年には約3万8800人に落ち込んだ。当時、京都本線の特急を増便したこともあり、大阪方面へは桂駅(西京区)での乗り換えで対応できると判断した」
と説明する。2024年の乗降客は約2万3600人。この30年余で
「半分以下」
に落ち込んだ。京都市内にある阪急京都本線7駅の中では5位。中心市街地にある烏丸駅(下京区)や京都河原町駅だけでなく、桂駅、西院駅にも見劣りする。
京都本線はもともと、梅田駅(現大阪梅田駅、大阪市北区)を出ると、十三駅(大阪市淀川区)に停車したあと、ノンストップで大宮駅まで運行していた。しかし、JR西日本が国鉄民営化後、複々線を生かして京都線のスピードアップを図る。複線の阪急はスピード競争に太刀打ちできず、途中の特急停車駅を増やして乗客を確保する方針に切り替えた。
高槻市駅(大阪府高槻市)、茨木市駅(大阪府茨木市)、長岡天神駅(京都府長岡京市)、桂駅、淡路駅(大阪市東淀川区)と次々に特急停車駅が増えるなか、大宮駅だけが特急通過駅に格下げされた。