爺「はいどうぞ~」
智「お邪魔しま~す♪」
おじいさんが漁に出るのは夕方の4時、
まずはどんなお手伝いから始めましょう?
智「ビール飲むの?」
爺「うん」瓶ビール2本にコップ2つ、栓抜きと準備万端。
智「ちょっと待って。昼だよ、じいちゃん」
爺「昼だってなんだって」
智「ちょっとビックリした、俺(笑)」
爺「だってこれは、喉しめしって言うの」
智「や、や、や、や」
爺「孫だったら、おじいちゃんの言う事聞くのが
孫なんだから」ビールを注ぐ。
智「あ、そうなの?」
爺「そそ。夜はねハイオク飲むの」
智「ハイオク?」
爺「車で言えばガソリン。
おらのガソリンは焼酎なの。ハイオクなんだよ!」
智「ハイオク満タン?」笑い出す智くん。爺さんも笑い出す。
爺「はい。頑張って~」
乾杯。一口飲んでビールを見る。「美味しい~」ご満悦。
智「うん(苦笑)じいちゃん、汗かいてるよ」
爺「俺さ、この歳になると先が短いから」
智「うん」相槌打つ姿がリラックスしてきました。
爺「お葬式の時、遺影を飾るじゃん、
で、真面目な格好で写るよりは
これ(ビールの入ったコップ)を持ってさ」
智「ガソリン持って」にっこり。
爺「ガソリン持ってね、笑顔で迎えてやりたい」
智「ああ~」
爺「ね」
智「飲み過ぎないでよあんまりー」
爺「え?」
智「身体壊さないでよ」
爺「ありがとう!」
智「おぉ」
爺「それが孫だよー。う~ん」
智「んふ(笑)」
爺「ありがと、ありがと」
おじいさん嬉しそうに目を細めてビールを飲む。
おばあさんと和くんは採れた天草を海辺で
乾燥させるために広げる作業。
中腰で強い日差しに照り付けられる中、
強風にあおられつつ、黙々作業する2人。
和「これ(天草)岩場の中にあるの?」
婆「そう」会話が弾まない婆さんと二宮くんとナレーション。
和「おばあちゃん、この後は?」
婆「この後はねー、ちょっと乾くまでに時間がありますけど」
カメラを見ようとしないおばあちゃんとテロップ。
でもおばあさんはカメラだけじゃなく、
和くんも見てくれなくて。
和「じゃあ待ちですね」おばあさんに近寄ってく和くん。
おばあさんの正面に回り込んで、
さりげな~く身体をほぐす仕草で、
話しやすい雰囲気作りを試みるも、
おばあさん半身に身体を逸らして
和くんの顔を見てくれない。
おばあさん、近付くカメラに向かって
婆「何まだ撮るの?いいよもう~(笑)」
カメラを避けて歩き出す。
おばあさんの背中に向かって問いかける和くん。
和「なぁんで、おばあちゃん!いいじゃん?」また隣りに並ぶ。
婆「ははははは」高笑い。
和「着替えて来る?」
婆「寒いよ、寒いよ」
和「じゃ、着替えてきて」見送る。
TVカメラが嫌いだというおばあさんの情報を聞いた和くん。
おばあさんが仕事着や仕事道具を干す間、
1人でカメラに向かって話す。
おばあさんに嫌な想いを味合わせてしまわないかと
心配そうな和くん。
和「大丈夫かな~。普通の孫って、カメラ持ってこないもんね」
そのころビールを飲みながらおじいさんと智くんは
爺「A型だっけな」
智「あっ!よく知ってんじゃん、A型」
爺「俺もA型だよ」
智「あ、本当?」
爺「だからもう孫だよ。血がつながってるって事だよ」
智「あっ、そうか」←や、違うよ、智くん(汗)
2人「あははははは(笑)」
智「え、じいちゃん24歳はイケメンだったの?」
爺「何だよ、イケメンて?」
智「イケてる」
爺「そうだよ。俺だっていい男だったよ。女にはモテたよ。」
智「ホント」
爺「ただしねー、あんたが好きよって言葉が出ねぇんだよね」
智「えー、じゃあおばあちゃんに何もプロポーズは言ってないの?」
爺「ないない!」
智「好きとも言ってないの?」
爺「ない」
智「この約50年くらい?」
爺「そう」
お見合い結婚で45年。
プロポーズもないまま歩んで来た鈴木夫妻。
近影写真がTV画面に写し出された。
おばあさんはレンズを見てない。
TVカメラだけじゃなくて、レンズそのものが苦手なのかしら?
表情も明らかにご機嫌斜めで映される事が楽しくないご様子。
爺「今なら言えるけどさ」
智「おぉ、ホントぅ?じゃあ言おうよ!
プロポーズの言葉!今!今日!」
爺「今日か!?」
智「オッケ~?」にこにこ笑顔で問い掛けます。
爺「なかなかそういう甘い言葉は難しいよな」
智「そうだよね」
爺「なんとか。孫に言われりゃあな、うん。
言わなきゃなんなくなったなぁ」
2人「あはっはっ(笑)」
天草が乾くまで休憩中のおばあさんと和くん。
そこには微妙な空気がとテロップ。
おばあさんはTVカメラが側にあるから、終始うつむいてる。
和くんも隣にいるおばあさんに合わせるように、
余計な緊張を強いる事ないように視線を落としたまま会話。
婆「若もんは若もんだよねー、やっぱり」
和「若もんはねぇ」
婆「ねー。お兄さんは人気あっていいね」
和「そんなことないですよぉ」
智「お邪魔しま~す♪」
おじいさんが漁に出るのは夕方の4時、
まずはどんなお手伝いから始めましょう?
智「ビール飲むの?」
爺「うん」瓶ビール2本にコップ2つ、栓抜きと準備万端。
智「ちょっと待って。昼だよ、じいちゃん」
爺「昼だってなんだって」
智「ちょっとビックリした、俺(笑)」
爺「だってこれは、喉しめしって言うの」
智「や、や、や、や」
爺「孫だったら、おじいちゃんの言う事聞くのが
孫なんだから」ビールを注ぐ。
智「あ、そうなの?」
爺「そそ。夜はねハイオク飲むの」
智「ハイオク?」
爺「車で言えばガソリン。
おらのガソリンは焼酎なの。ハイオクなんだよ!」
智「ハイオク満タン?」笑い出す智くん。爺さんも笑い出す。
爺「はい。頑張って~」
乾杯。一口飲んでビールを見る。「美味しい~」ご満悦。
智「うん(苦笑)じいちゃん、汗かいてるよ」
爺「俺さ、この歳になると先が短いから」
智「うん」相槌打つ姿がリラックスしてきました。
爺「お葬式の時、遺影を飾るじゃん、
で、真面目な格好で写るよりは
これ(ビールの入ったコップ)を持ってさ」
智「ガソリン持って」にっこり。
爺「ガソリン持ってね、笑顔で迎えてやりたい」
智「ああ~」
爺「ね」
智「飲み過ぎないでよあんまりー」
爺「え?」
智「身体壊さないでよ」
爺「ありがとう!」
智「おぉ」
爺「それが孫だよー。う~ん」
智「んふ(笑)」
爺「ありがと、ありがと」
おじいさん嬉しそうに目を細めてビールを飲む。
おばあさんと和くんは採れた天草を海辺で
乾燥させるために広げる作業。
中腰で強い日差しに照り付けられる中、
強風にあおられつつ、黙々作業する2人。
和「これ(天草)岩場の中にあるの?」
婆「そう」会話が弾まない婆さんと二宮くんとナレーション。
和「おばあちゃん、この後は?」
婆「この後はねー、ちょっと乾くまでに時間がありますけど」
カメラを見ようとしないおばあちゃんとテロップ。
でもおばあさんはカメラだけじゃなく、
和くんも見てくれなくて。
和「じゃあ待ちですね」おばあさんに近寄ってく和くん。
おばあさんの正面に回り込んで、
さりげな~く身体をほぐす仕草で、
話しやすい雰囲気作りを試みるも、
おばあさん半身に身体を逸らして
和くんの顔を見てくれない。
おばあさん、近付くカメラに向かって
婆「何まだ撮るの?いいよもう~(笑)」
カメラを避けて歩き出す。
おばあさんの背中に向かって問いかける和くん。
和「なぁんで、おばあちゃん!いいじゃん?」また隣りに並ぶ。
婆「ははははは」高笑い。
和「着替えて来る?」
婆「寒いよ、寒いよ」
和「じゃ、着替えてきて」見送る。
TVカメラが嫌いだというおばあさんの情報を聞いた和くん。
おばあさんが仕事着や仕事道具を干す間、
1人でカメラに向かって話す。
おばあさんに嫌な想いを味合わせてしまわないかと
心配そうな和くん。
和「大丈夫かな~。普通の孫って、カメラ持ってこないもんね」
そのころビールを飲みながらおじいさんと智くんは
爺「A型だっけな」
智「あっ!よく知ってんじゃん、A型」
爺「俺もA型だよ」
智「あ、本当?」
爺「だからもう孫だよ。血がつながってるって事だよ」
智「あっ、そうか」←や、違うよ、智くん(汗)
2人「あははははは(笑)」
智「え、じいちゃん24歳はイケメンだったの?」
爺「何だよ、イケメンて?」
智「イケてる」
爺「そうだよ。俺だっていい男だったよ。女にはモテたよ。」
智「ホント」
爺「ただしねー、あんたが好きよって言葉が出ねぇんだよね」
智「えー、じゃあおばあちゃんに何もプロポーズは言ってないの?」
爺「ないない!」
智「好きとも言ってないの?」
爺「ない」
智「この約50年くらい?」
爺「そう」
お見合い結婚で45年。
プロポーズもないまま歩んで来た鈴木夫妻。
近影写真がTV画面に写し出された。
おばあさんはレンズを見てない。
TVカメラだけじゃなくて、レンズそのものが苦手なのかしら?
表情も明らかにご機嫌斜めで映される事が楽しくないご様子。
爺「今なら言えるけどさ」
智「おぉ、ホントぅ?じゃあ言おうよ!
プロポーズの言葉!今!今日!」
爺「今日か!?」
智「オッケ~?」にこにこ笑顔で問い掛けます。
爺「なかなかそういう甘い言葉は難しいよな」
智「そうだよね」
爺「なんとか。孫に言われりゃあな、うん。
言わなきゃなんなくなったなぁ」
2人「あはっはっ(笑)」
天草が乾くまで休憩中のおばあさんと和くん。
そこには微妙な空気がとテロップ。
おばあさんはTVカメラが側にあるから、終始うつむいてる。
和くんも隣にいるおばあさんに合わせるように、
余計な緊張を強いる事ないように視線を落としたまま会話。
婆「若もんは若もんだよねー、やっぱり」
和「若もんはねぇ」
婆「ねー。お兄さんは人気あっていいね」
和「そんなことないですよぉ」