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Motoshi Hayano
Motoshi Hayano
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Motoshi Hayano
@HayanoMotoshi
研究者(Aging)。ASAGI Labs/東京理科大学/慶應。老化創薬開発、スタートアップ、VC、研究者ネットワーク構築などに従事。a molecular biologist of aging. Chair/CEO at ASAGI Labs foundation and ASAGI Labs. Inc
hayano-aging-lab.comJoined September 2019
Motoshi Hayano’s posts
胎内で飢餓にさらされた人は、60年後の生物学的老化のペースが速い
母親のお腹の中で飢餓を体験した胎児は、エピジェネティックな制御で太りやすくなると言われている。今回は飢餓経験者の58歳になった時のaging clockの解析。
サンプルを有効活用してる。。。
この人デキる研究者、学生、博士だな、と思うのは、(1)自分だけの創造的仮説を詳細を詰めて構築。(2)関心やアンテナが広いため、質問に対する回答が端的で綺麗。(3)実行力"done is better than perfect"。
3つともないけど、なんだか自信満々の子が一番多いしやばい。
見せかけの研究を追いかけず、本質的な基礎研究せよ。by 野依先生。
英語のところは、本当に重要な研究であれば必死で世界が理解しようとする、という謎かけ的なもの。深い。
現在の日本の大学は、脈々と先人の教えを引き継ぎ、文化人を生み出しているのか。
海外のノーベル賞受賞者の方が、いい研究をするためには(1)30代の早いうちに早く独立してラボを持つこと、(2)元ボスと一緒に研究して名前を論文に入れたりせずにオリジナルを追求、世界にアピールすること。と言っていたが、日本はシステム上真逆。若手にもっとチャンスをあげたらどうだろう。
とある有名なラボに留学して今は米国のバイオテックでも活躍している方に、留学はどうやって決まったんですか?と、聞いたところ、
「海外の学会でのポスター発表の際に右下に、自分の強みと論文リスト、ジョブハント中!」と書いたところ、3箇所と学会中に面談して決まったという。
これいいな。
最近のNatureやCellとか見ると最先端の機器や情報解析手法を使って、優秀な研究者や技術補佐の方が膨大な実験して、新しい概念にチャレンジしている。ま、普通なんだけど、、、
日本の学会では、20年前のまま研究室を主催するPIの技術やマインドが変わってないことが多くて、タイムスリップ感がある。
中国の研究所を見学してみて感想。研究費、設備、支援体制(コアファシリティ、スタッフ)、いずれも日本の理研を上回っている。
日本は若手の雇用や研究費の問題を抱えている状況で、次の10年で日本から中国に留学したり、研究者が就職する日が来ると思われる。
実際に足を運ぶと驚愕する
Loss of epigenetic information as a cause of mammalian aging
後天的なストレスによるエピゲノムを介した老化制御について、共同第一著者としてCellへの論文が公開されました
メンターであるDavid A. Sinclair博士及び、友人でもあるJaeへ感謝したいと思います
従来の仮説を覆す結果をNatureレベルまで持っていくのがすごい
DNA複製時に遺伝子の転写を停止し、維持、さらには娘細胞にその情報を伝える必要がある。これまでエピジェネティクスのマークが必要とされていたが、PCNAが転写前駆体を物理的に繋ぎ止めることが重要、仮説
nature.com/articles/s4158
そりゃそうよ。学会行ってもみんな同じような研究して、大きなラボが資金力を背景に複数のポスター出してて研究のオリジナリティも、気概も感じない。
たまにめちゃ面白い人を発見するけど、そういう人のポスターは見向きもされてない。
むしろそういうポスターしか興味ない
news.yahoo.co.jp/articles/58212
“アメリカの大学院では、学生がPhilosophy(哲学)をもって新しい概念の発見を目指している。日本にいた時は実験の機器を洗ったりするとこに時間を費やして、同級生も就活の話ばかりだった。学費を払って何をしてるのか疑問だった”
ヨーロッパに進学した学生からも同じコメント。
21年の寿命のウーパールーパー、4歳で老化止まる。
論文の中では、「加齢に伴うメチル化状態が安定化する」ともいう。もしくは、5386のCpGのサブセットに限定されており、生涯を通じて変化する可能性のあるCpGが除外されているためである可能性がある。
メモリーT細胞は、繰り返し移植と免疫を受けても生物学的寿命を超えて生きることができる。
エピジェネティックな時計は必ずしも、生物の寿命に対応しておらず、また細胞の複製機能をカウントダウンしているわけではない。
細胞自身の独立した生物時計が存在する。
年々、スタートアップ投資が増えていることが研究者にとっても喜ばしいことだが、悪質なVC、悪セラが増えていることも事実。人生をかけた研究成果を盗られないように気をつけてくださいね。本当に普通の顔して近くにいます。environbiotechnology.blogspot.com/2021/12/blog-p
ジムにいって運動する前後で必須アミノ酸のBCAAを撮る人が増えているが、BCAAの長期摂取は、アミノ酸のバランスを崩し、過食、肥満そして寿命が短くなる。BCAAは1型糖尿病や、筋肉の代謝にとって重要だが、アミノ酸の種類、年齢、性別、必要量はちゃんと考えた方が良い。
アメリカの「任期つき」のテニュアトラックと、日本の10年雇用止めの「任期付き」は、違う。
→日本の任期付きは、頑張ってもその先に「審査」はなく問答無用で雇用終了
→AMED、JSTなど大学に委託されて執行される研究費の代表として応募できない
→6-7年目に転職しないとオワコン
aging研究において国際学会でも老化の定義、定量、疾患予測が次の3年でやるべきことと言われている。しかし単純にDNAのメチル化や血糖値などを見て測定するものでもない。医学を医療のレベルに落とす必要がある。現在のbiomarkerについてまとめた良い
review。nature.com/articles/s4157
老化に伴って眠っていたゲノムが動き出して疾患の原因になる。というストーリーが、エイズ治療薬やSINEsなどのトラントポゾン、SIRT6関連で論文になっている
今回、内在性レトロウイルス(ERV)が加齢に伴って活性化し、哺乳類の老化原因になっているのではないか、という論文
この論文読むとBiotech/ベンチャーが既に優秀な研究者のキャリアとして確立しているのが分かる。
日本だとアカデミア至上主義、アカデミアを去ると敗者、みたいな意味不明なイメージがあるけど。アカデミアでしか出来ない仕事は何かを整理する時代ですかね。
これまでJSTスタートアップ助成金へ申請して連敗中(民間から支援)。審査でのコメントは以下
「技術が使われるかわからない」
「収益モデルが不明」
「論文が出てない」
「日本で資金調達は無理」
「特許が複雑」
ん?全部揃ってる手堅い小売業を補助するつもりか?
SFの世界並。中国のサイエンスやばい。
人工ミトコンドリアが腸管上皮バリアから血流にのり、心臓への走行性と、心筋への結合と融合するデリバリーシステムで、心臓の機能を改善
虚血性心疾患をPoCとして、様々な臓器や疾患への応用が期待される。
nature.com/articles/s4156
成田空港税関。事前にウェブで登録するとQRコードが発行されるが、200メートルくらいの長蛇の列に並ばされる。
紙だと10メートルくらい。
デジタル国じゃばん
紙に書き直したよ
昨日IPO承認された日に知らない教授からプロジェクトと業績をダメ出し。学内評価ってそんなもんよね。
なので、学内評価を気にせず面白いと思ったらスタートアップという選択肢もオススメ。
アナタの面白いを投資家の人が見つけて世界が救うかも、よ。
女性(n = 825)において、妊娠期間はエピジェネティック老化の加速させる、というデータ。
結構衝撃的だけど、エピジェネティックな指標なので臨床的に、進化的にどうなのかは気になるところ。
日本の研究力が低下している、スタートアップに耐えうる研究がない、って話をよくVCの人も話をしてるんですけど、半分正解で半分違うと感じる。変態的な面白い研究してる人は見るんですけど、VCとかお祭りピッチイベントとか全く興味ないんで見えない。いや見つかりたくないとも思ってる。
Cas9ではなくgRNAの末端に塩基を付加することで活性と特異性を調整する新しい遺伝子編集技術がOpen
本技術を使ったスタートアップを発明者である川又さんと、カリフォルニアにいる友人をCEOとして米国に登記しました。
sankei.com/article/202304
日本の大学って出願数は海外並みだけど、大学収益のうちライセンス料は、ほぼゼロ。どれだけ使えない知財の出願、維持費に労力とお金をかけてるのかって問題
大学内部だけの問題じゃない
青色を視るのではなく、感じることで糖代謝が制御されるという内容のCellの論文
個人的に非視覚光受容体のOPN5にずっと着目しているが、これは紫の光。
今回は、青(480nm)を感じるOPN4を介して、脳、脂肪までの投射経路を明らかにしている
C57BL/6Jと/6NはNnt遺伝子に変異があり、代謝応答が異なる。Jの方がNよりも寿命が長い。ミトコンドリアなど代謝を含めた老化を見たいときはN、運動機能を見たり多様なgenetic変化の影響をみたいときはJというイメージ
そもそも日本と米国のJが違う気がするけど。。。
応募1件
審査1件
採択1件
こんな結果みるとゲンナリするー
AMEDって最初から採択するところを想定して公募出してるの多すぎだろ…
タンパク質にも寿命、ターンオーバーがある。老化に伴ってアルツハイマー病など神経変性疾患に関わるタンパク質の寿命が20%ほど長くなって、ミトコンドリアに関するものは短くなる。
遺伝子発現だけを見るだけでなく、タンパク質の恒常性について常に気に掛ける必要あり。
Aging領域の研究や、Biotechに興味がある人は、ARDDの2022のYoutubeを見ると全体を把握できるのでオススメ。無料。
1年経っていてもかなり先端の状況を把握できる。
aging研究の課題「時空間の解像度」を見事にAnne Brunet研究室が解析している。
異なる年齢の脳から空間遺伝子解析を行い、運動や山中因子などの介入した際の細胞特異性を含めて学習モデルで解析。
神経幹細胞が周囲の細胞を若返らせ、T細胞が老化させる。
お金の掛け方が。。
留学したい!でも、学振しか留学のための補助金知らない、、、どうしたらいいの?海外にも独自の留学助成金あるの?自分で探すのフランス語とかもあって大変…。
と、いうご要望にお応えして、データベースをUJAメンバーが作成しました。ちょっとずつ改善していくのでフィードバックお待ちしてます。
Quote
海外日本人研究者ネットワーク(UJA)
@uja_info
海外留学支援制度データベース uja-info.org/funding-databa #uja via @uja_info
UJAメンバーで作成したデータベースを公開しました。学生からポスドクまで専門分野、国地域等に合わせて留学用奨学金やフェローシップを検索可能です。留学に興味のあるご友人・知人の方々にもご周知よろしくお願いします
自民党は研究への「選択と集中」を今後も続けるのか。。。世界から遅れをとった領域に選択と集中をしてきて何もうまくいっていないので、選択できないことを認めたらいいと思う。
え?これはJ-1ビザも対象だとすれば、ハーバードに留学中の研究者は他の大学の研究室に異動しないと、留学を継続できないということ?
ハーバードの研究室もほぼ外国人だから無理でしょ…