上申書

 


上申書

 

 

 

2025年10月9日

(原本提出先:東京地方検察庁東京高等検察庁法務省人権擁護局)

 

 

 

 


私は性暴力の被害を受けた当事者です。

しかし、被害届を受理してもらえませんでした。

被害を訴える過程で、警察および検察から深刻な二次被害を受けました。

その結果、私は深い絶望に陥り、自殺未遂をするほどに追い詰められました。

被害者を守るはずの制度によって追い詰められたという現実を、どうしても伝えたく、ここに上申いたしました。

 


一方で、私は性被害を訴えたことを理由に、名誉毀損で起訴され、略式罰金刑の処分を受けました。

加害行為を訴えた側が処罰されるという現実は、法の公正さを著しく損なうものだと感じています。

 

 

 

 

 

 

【1.警察での二次被害

 

 

 

被害を説明した際、担当警察官から

「あなたの事実と相手の事実は違うから」と言われ、

真剣に話を聞いてもらえませんでした。

 


相手側からの聴取も行われていない段階でそのように断定されたことに、

深い絶望と不信を感じました。

この言葉により、私は被害届を出す勇気を完全に奪われました。

 

 

 

 

 

 

【2.検察での二次被害

 

 

 

検察で被害の状況を説明した際、

「あなたはその相手のことを好きだったのか」と何度もしつこく尋ねられました。

その質問は被害の本質とは無関係であり、私の尊厳を深く傷つけるものでした。

 


そのやり取りのあと、私は強い屈辱と無力感に襲われ、

夜も眠れず、心身ともに限界を迎え、自殺未遂に至りました。

司法の場でここまで追い詰められるとは思ってもみませんでした。

 

 

 

 

 

 

【3.要望】

 

 

 

すべての警察官・検察官に対し、性暴力被害者の心理やトラウマ、二次被害防止に関する研修を義務化すること。
被害者が安心して被害届を提出できるよう、被害者支援員や心理専門職の同席を制度化すること。
性加害を訴えた者が、逆に名誉毀損などで処罰される構造(スラップ訴訟)を是正すること。

 

 

 

 

 


私は、被害を語ったことで人生を破壊されました。

声を上げたことで処罰される現実に、深い悲しみと怒りを感じています。

 


被害を繰り返し語ることで、被害者は回復につながります。

しかし、私は声を奪われました。

この国の司法と制度は、被害を訴えた者を守るどころか、踏み躙る存在なのだと感じています。

 

 

 

 


担当検察官には、証拠の音声を提示しましたが、途中で「もういいです」と言われ、

最後まで聞いてもらえませんでした。

その結果、証拠をすべて提出できず、私の側の説明は十分に受け入れられませんでした。

 


起訴の理由を尋ねた際、「投稿が拡散されて多くの人を傷つけたから」と説明を受けました。

しかし、その「多くの人を傷つけた」という根拠は示されませんでした。

それは検察側の推測に過ぎないのではないでしょうか。

 


私が受けた傷には見向きもせず、

「加害を訴えた側」を処罰する判断がなされたことに、深い不信を抱いています。

 

 

 

 


この国の警察や司法は、性被害を受けた者の傷には目を向けず、

加害行為を訴えた側を排除する構造の中にあるのではないか。

そう感じざるを得ません。

 


私はこれまで、制度を信頼しようとしてきましたが、

その信頼は裏切られました。

正直に申し上げますと、現状の司法制度は、弱者を傷つけ、加害者を守り、

被害者の尊厳を奪う構造を内包していると感じています。

 

 

 

 


私は、性加害を受けた側として数々の嫌がらせ・侮辱・個人情報の暴露を受けてきました。

しかし警察はまともに取り合ってくれず、

私は告発のために声を上げるしかありませんでした。

 


それでも、声を上げたこと自体は間違いではなかったと思いたいです。

どうか、私と同じような苦しみを誰も繰り返さないよう、

現場の対応を根本から見直していただきたいと切に願っています。

 

 

 

 


以上

2025年10月9日

(提出者:匿名)

 

 

 

 

 

 

補記

 

 

 

この上申書は、制度改善と人権擁護の観点から公開しています。

内容は私個人の体験と感情に基づくものであり、

特定の人物・機関を中傷する目的ではありません。

同様の被害に苦しむ方々に、少しでも声を上げる勇気を届けたいと思っています。