料理人は刈り取るさん、協力はメギドラオンピクシーちゃんです
宜しくお願いしますー
「よろしく…お願い、します」
「♪」フワフワ
※この作品では、発動するスキルの効果に独自性・ナンバリング別での参照がございます
スキルの詳細は後書に纏めました
なんだかめちゃくちゃ呆然としている面々を前に、私はゆったりと歩を進める。
ジャラ、と擦れる鎖の音が私をしっかり落ち着けてくれて、
「あの、蛇は……私、を狙って……いる。連戦、は…危険」
アビドス生とすれ違いながらそう言い、一番前に居たホシノと真正面から話す。
「特に…貴方。休む、事……も、大事」
「……うへ、ばれてたか……」
口を開くまではどんな感情の顔か分からなかったが、自分が今万全ではない事は理解できているらしい。
今は、それだけで充分だ。
「こういう、時は……私に、任せて」
「……うん、お願い」
ホシノが私と代わって
これなら、全力でいけるだろう。
いつもの鎖に繋がれたハンドキャノンが、今に限っては
右手のそれを地面に突き刺し、空いた手を芝居のように広げる。
「———私は、『死神』。『死』そのもの、であり……普通ならば、こんな事は…しない、のだが……」
喋ると同時に、バフとデバフの準備。
「刈り取るもの」がそもそもスキルの適用数に制限が無い影響で、
頭の中で流れる羅列の中から、必要なものだけ取り出す。
「
心の奥からエネルギーが無限に湧き上がる感覚。
『!?!?せ、先生!!『死神』さんの戦闘力が……凄い勢いで上がってます!!』
"っ!?見ただけでも分かる位の……強さ……!"
まるで本を持つように、右腕を前に出す。
「
私を中心に、青色が美しく輝いた。
ハンドキャノンから変化したペルソナ全書がふわりと私の右手に収まり、そこから一枚のカードが現れる。
それを優しく、しかし確実に叩き割る。
割れて飛び散った真っ白なカードの欠片が、一層強い風を生み出す。
それは秒数にして約3秒程度であり、その風が全て晴れると。
小柄な体躯に、青一色の服。
物語のように整った顔と、背中で揺れている透明な羽。
さりとてこの場では唯一の『最強』———ピクシーが浮いていた。
閉じられた全書はそのままの位置にし、マグナムが無くなった事で空いた左腕を前に出す。
それに合わせて、ピクシーも両手を捧げるように出した。
「メギドラオンで、御座います」
ビナーよりも上の方で、エネルギーの塊が発生した。
それはすぐに数を増やし、大小合わせて約20はあるだろうか。
先生達と、遠くから観測していた別の学校の者達、そしてビナーはそれを呆然と見つめている。
塊たちはまるでその中心に吸い込まれるように集まり、一つの大きな塊へと変わる。
———刹那、そのエネルギーは注いだ水のようにビナーへと流れ込んだ。
実際には流れ込むというよりもビナーの身体をすり抜けて地面に落ちた、と述べる方が正しい。
しかしそんな間違いは、今この瞬間では些細事であった。
———地面へと到達したエネルギーは、今までの安定が嘘のようにその着地点で暴れ始めた。
自身の下から爆発的に噴き上がるエネルギーなんて、ビナーにとってはトラウマものだろう。
しかし本当にトラウマになるか、ビナーがそれを理解する事は終ぞ無かった。
———膨れ上がり続けたエネルギーが強大な爆発を引き起こし、ビナーを中心として
腹の奥から揺れるような轟音は鳴らなかった。
腰を据えていないと飛んでしまいそうになる程の風も、不思議と吹かなかった。
ただ静かに、目の前で暴虐の限りを尽くさんとしていた機械生命体が圧倒的な「最凶」によって駆逐されるのを誰もが見ていた。
そんな中で『死神』は、左手をくいっと上げる。
たったそれだけで、その場から更に被害を拡大させようとしていたエネルギーの奔流が動きを見せる。
先程まで落ちていた筈のエネルギーが勢いよく打ち上がり、高く、崇く———サンクトゥムタワーでさえも追い越して、見えなくなって遂には消えた。
これで終わりか、と全員が肩の力を抜いた瞬間。
アビドス自治区を中心に、
この光景には小鳥遊ホシノは当然として、流石の空崎ヒナも、ティーパーティーの面々も。
果てには誰にも気付かれずこっそり様子を覗いていたミレニアムの生徒会長でさえも、驚きを隠せなかった。
かの強者達にとって、『空から雲が消える』事がどういう結論に至るかは想像に容易い。
『死神』はこの瞬間を以て、本当の意味で「キヴォトス最強」と成ったのであった。
「……先生」
"……これは、凄いね"
「あぁ……実を、言うと。今回は…とある、協力者が……手助けを、してくれ、て……いつも、は…もっと、小さい(筈)」
"え、そうだったんだ……まぁ、何はともあれ。助けてくれてありがとう、死神"
「……貴方達、が無事なら…よかった」
ゆっくり目を瞑った死神は、鎖の音を鳴らしながらまたゆっくりと歩き始める。
「今日、は……私も、休むことに…する。皆も…また」
いつもの目礼をした彼女に、ホシノが声を掛ける。
「今日はありがとね〜…時間があればまたおいで、美味しいラーメン食べよ〜」
その言葉に、彼女は右手を上げることで応えた。
本日の使用スキル(ブースタ上限撤廃仕様)
・【万能ブースタ】
万能属性の攻撃力25%up
・【万能ハイブースタ】
万能属性の攻撃力50%up
ブースタの効果に累積する
・【魔王の境地】
全属性の攻撃力25%up
ブースタの効果に累積する
・【異端の魅力】(元はP5R「サタナエル」固有特性だが、オリジナルスキルとして適用)
全属性の攻撃力50%up
ブースタの効果に累積する
・【魔導の才能】(P5Rを元にP3Rのブースタ累積効果を追加)
全属性の攻撃力25%up
ブースタの効果に累積する
・【魔導の極意】(P3Rを元に【魔導の才能】の完全上位互換としてオリジナル化)
全属性の攻撃力50%up
ブースタの効果に累積する
・【マルチブースタ】
全体攻撃の攻撃力15%up
ブースタの効果に累積する
・【シフトブースタ】
シフト時攻撃力10%up
ブースタの効果に累積する
・【シフトハイブースタ】
シフト時攻撃力20%up
ブースタの効果に累積する
・【国産みが如き業】(元はP5R「伊邪那岐大神」固有特性だが、オリジナルスキルとして適用)
攻撃時、自身の攻撃力と防御力を100%分上乗せ
この上乗せは最終ダメージに適用される
・【ランダマイザ】
敵単体の攻撃力、防御力、命中回避率を減少
・【ヒートライザ】
味方単体の攻撃力、防御力、命中回避率を上昇
・【コンセントレイト】
次に使う攻撃魔法の威力が2.5倍に上昇する
・【メギドラオン】(エリザベスver.)
敵全体に万能属性の超絶ダメージ(基本ダメージ99999)
という事で、まずはアビドス編の区切りまで駆け抜けました
お読み頂きありがとうございます、筆者です
ふと思い立って書いた「刈り取るものキヴォトス最強概念」がなんでこう区切りのいいところまで続いてしまったのか 私にはわかりません
ですが、読んでくださった皆様の感想や評価などにモチベーションを貰ったのも事実です
本当にありがとうございます
刈り取るさんの最強感をこれでもかと見せつけたような気がします
きっと何処かで誰かを探している名無しのエレベーターガールも良い笑顔で拍手していることでしょう
この次はオリジナルの小噺を挟んだらまた何処かのストーリーに挟んでやろうかなと思ってます
刈り取るさんのイラストとかも欲しいなぁ…なんて思っていたりも(筆者は絵が描けない)
今作では【異端の魅力】【国産みが如き業】を特性からパッシブスキルへ、【魔導の才能】【魔導の極意】を互換パッシブスキルとして改変しました
最大火力を極限まで突き詰めたメギドラオンをやるにはこれくらいやる必要があったんです 許せサスケ
ランダマイザとヒートライザの変化値(防御低下、攻撃上昇)を30%として火力上昇の推移を計算したところ、なんと42.3倍とかいう頭のおかしい数値になりました
この状態でメギドラオンで御座いますをするとダメージがなんと「4,227,640」、更にここに【国産みが如き業】の加算をプラスすることで「8,455,279」というソシャゲのようなダメージになりました
なんだよ845万ダメージって世界終わるぞ(小並感)(お前が始めた物語定期)
なんか刈り取るさんにして欲しい事を書き込む活動報告↓
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=315528&uid=276197
本編、どうする?(その他やって欲しいエピソードがあれば感想に下さい)
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パヴァーヌから介入
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エデン条約から介入
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RABBITから介入
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最終編から介入
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百鬼夜行から介入
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オリチャーいけ!!!!