生徒に囲まれた先生は、友人を頼るらしい 作:アルNiki
炭酸美味しいい!
オールするぜえええ!
こんなテンションで黙々とライネル狩ってたらいつの間にか時間が経ってました。
目の前にいる老人は年齢の割に澄んだ声を発し、いかにも厳かな表情を見せる。
「〜〜であるからして〜〜」
俺、橘は殆ど終盤に差し掛かっている講義を聞き取りつつ、今後の予定に胸を踊らさせる。
明日から夏休みであり、この感覚は小学生の頃を想起させた。
梔子は学部が違うので予定が合わない事が度々あったが、明日からは何も考えずに誘う事が出来る。
……梔子は実家住みだったはずなのでバイトなどはそこまで入れていないだろうし誘っても大丈夫だと思う。
そういえばいつかしら桃鉄100年をするとか言っていたような……
……エナドリの準備でもしておくか
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その後、俺は梔子の家に行っていた。
………なんでも親が旅行に行ったとかで、一応家にいる事にしたらしい。中学生の妹一人だと不安だとかだ。
ピンポーン!
インターホンを鳴らす。
「はーい!」
そうすると元気な応答の声が聞こえてきた。
出てきたのは梔子の妹の方だった。
……とりあえず家に上がった。
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……ユメとはそれなりに仲がいい。
俺たちが小学校の頃、梔子の後ろにユメがいるのは殆ど当たり前であり、それもあってか梔子と仲良くなるのに時間がかからないのは当たり前の事だった。
ある時はちょっとしたお菓子を奢ってやったり、鬼ごっこに混ぜてやったり
……………虐められてるのを助けてやったり
それが原因で感謝されたり、仲良くなるのは当たり前であっただろう。
……だが、それを踏まえて
「えへ〜橘さん〜〜」
……こいつが俺を椅子にしているのはどういう事だ?
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「なあユメさんや、流石に年頃の女の子だし……男の上に乗るのはどうなんだい?」
「もう!別に橘さんは何もしないでしょ?なら大丈夫だよ!」
つくづく警戒心が足りないと感じた。
こんなのだったら砂漠で遭難でもするんじゃないだろうか。
「あ!橘さん!そういえば前のクリスマスに貰ったあの手帳、まだ大事にしてるよ!」
「あ〜、あの手帳か〜」
そんなこともしていたかと思い返す。
「そうだ!喉渇いてるよね?水持って来るよ!」
ユメはそう言って立ち上がり、冷蔵庫に行ってしまった。
……にしてもあの手帳まだ大事にしてくれてたのか。結構安いものなんだけどな。
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数分してユメがコップを二つ持って帰ってきた。しかし改めてみると明らかに前会った時から成長している事がわかる。
……精神面は違うようだが。
「はいどうぞ!……最近お母さんがいろんな水にはまってるから……ボトルから取ってきたけど……恐らくなんか良いやつだよ!」
それは大丈夫なのだろうか。
「おお、ありがとうユメ」
そう言って渇いた喉を潤すべく水を一気飲みしようとしたのだが……
「ぐふっ、、ゲッホ!ゲッホ!おえええええ!!」
口に少し含んだ瞬間、口の中には凄まじいアルコールの刺激が来た。
味とかなくていきなり刺激が来た。
「水!水!!!」
「だ、だいじょうぶ?」
その言葉を聞きユメがコップを差し出して来るが、それではない。違う奴だ。
コップを受け取り、そのまま流しに中身を捨てて水道水を注いだ上でがぶ飲みする。
……そして何杯も飲んだ後でユメに確認を取った
「なあ……ユメ……少しボトル見せてくれ」
「え、ああっと、これだよ!」
それはスピリタスだった。
アルコール度数は98、人間の飲み物では無い。
俺はユメに対して梔子が帰って来るまでの間、ずっと急性アルコール中毒についての説明と説教をしていた。
酒の描写はこれで良いのだろうか