生徒に囲まれた先生は、友人を頼るらしい 作:アルNiki
私は家に引き篭もり、自宅の警備を強化しておりました。
ドサッ
梔子が倒れた。そう思った瞬間、梔子はすぐさま立ち上がる。
「ここどこ!?ヒナは!?ホシノは!?………………ん?、、、なんで橘がここにいるの?」
「そりゃあここが俺の家だからだろ。何いってんだ?」
それを聞いた梔子は一泊おいて雄叫びのように声を上げた。
『た、助かったーーー!!!』
「うるせええ!」
寝不足の頭にはこのような叫び声はキーンと響く。
その後ひと段落着いて、改めて事情を聞く。
「それにしても梔子…いきなり飛び込んできてどうしたんだ?」
「その前に少しいいかな?…コンセントどこ?」
そういって梔子はタブレットを出して充電先を探し始める。
「ここにあるがどうした?」
「ん?ああ…気にしないで。それより何の話だっけ?」
「ああ…お前どうして飛び込んできたんだ?そもそもお前が赴任したとかいう『キヴォトス』にいるんじゃないのか?」
「それは…まあ…色々あってね…取り敢えず________宿借りていい?」
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そんなこんなで梔子が家に留まることを承諾した俺は、詳しい話を聞くことになった。
「えーっと…まずどこから話そうか?」
梔子が考えあぐねている間に自分の分と梔子の麺をお湯にぶち込む。袋麺は洗い物がめんどくさいが、梔子も腹が減っているっぽいし、どうせならこれで問題は無いだろう。
湯気とともにスープの匂いが漂って来ており、食欲を刺激する。
もう眠気などが吹き飛んだのでどうせなら麺にアレンジでも加えるか。
「あーそうだ、えっとキヴォトスに行った〜って言うメール送ってからメール返してないでしょ?」
ラー油を入れながら適当に返事を返す。
「ああそうだったな」
「まあその原因なんだけど…なんやかんやで銃撃戦に巻き込まれちゃって、スマホが完全に破壊されたんだよね〜」
味覇を入れようとしていた手が固まる。
「………は?」
こいつは何をいっているのだろうか?…いや聞き間違えだろう。銃撃戦ではなく10撃戦。重撃で相手と殴り合う様なスポーツでも参加したのだろう。
「全く…スポーツも程々にしろよ?」
「何いってんの橘?だから銃撃戦だって。銃で撃ち合うあれだよ」
「さ、サバゲーとかだよな?」
「だーかーらー銃だって!実銃!」
……沈黙が場を支配する。
「…………………よし、取り敢えずボイジャー一号の距離ぐらいまで譲って銃撃戦の件は納得しよう………で、何でお前はここに転がり込んできたんだ?」
「ボイジャーの距離って243億キロだよね?譲りすぎでしょ…………………で、ここに転がり込んできた理由だよね?まあ簡単にいうと生徒たちに殺意を向けられているからだよ」
………こいつはどんなところの紛争地帯にいってきたんだ?
「お前…どうして紛争地帯にいったんだ?確かにお前は常軌を逸したほどの精神力を持っているけど、わざわざそんな所に行く必要は……」
「あー、えっとそうじゃなくてね、キヴォトスは別に紛争地帯ってわけではないよ?」
「じゃあどうして殺意を向けられるんだ!? お前セクハラとかパワハラとか、一線を越えるような事でもしたか?」
「せ、セクハラはして…なく……は…無いけど、絶対にそれは原因じゃ無いはずなんだよ!」
「じゃあ本当に何が原因なんだよ!?心当たりは?」
「さ、30近い大人に近寄られて殺意が芽生えたとか?」
こいつ…本当に…
「はあ…もういい、で冗談は置いといて本当に心当たりはないんだな?」
「まあ、思い当たる限りでは…」
そんな中で、ラーメンの存在を思い出す。少し伸びているだろうが大丈夫だろう
「……取り敢えず飯食うか?」
「……うん」
とうに狂った腹時計は深夜なのにグウグウとなった。
いい感じの区切りがここぐらいでしか思いつかなかった…すまぬ、すまぬ
追記:投票してくださった方々、並びにお気に入りをしてくださった皆様、ありがとうございました