生徒に囲まれた先生は、友人を頼るらしい 作:アルNiki
半年ほどブルアカをしている新米先生なので設定がおかしかったりする場所は適宜指摘をしてくださると嬉しいです。
カタカタカタカタ…
キーボードの上を踊るように自分の指を動かし、資料を一つ作る。
この会社に入社してからはや数年、もはやこの作業は半分オートのようにできてしまう様になった。
新入社員の頃の未来への期待はとうになくなっており、頭の中では『疲れ』で埋まっている。
高校や大学の頃の熱気はどこに行ったのやら、社会の荒波に揉まれて無気力になってしまっている。
……そういえば梔子は元気だろうか
…教員免許を取って早速『キヴォトス』という場所に行くとかなんとかいっていたはずだが…
そんなことを考えつつも作成し終えたファイルを保存し、帰宅の準備を始めていたところに声がかかる。
「あ、橘くん!」
上司から声をかけられる。
…どうやら残業の様だ。
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数時間の残業を終え帰宅しドアに鍵を差し込む。
いつもやっていることだが、毎回ストレスが溜まってしまう。
家に帰ると温かみのない電気の消えた廊下が待ち受けている。
いつもの事であり、一人暮らしのものは殆どの人間が味わっているこの感覚にため息を吐きつつも夕食の準備を始めた。
夕食といってもカップラーメンと水なので料理と言えるかすら怪しいが、そんな物でも今では億劫に感じ、今すぐ布団にくるまりたい衝動に駆られる。
カップ麺の半分ほど蓋を開け、熱湯を目分量で流し込み、2分半待って蓋を開ける。
それだけなのにもどかしい。
…もういっその事寝てしまおうか。
そんなまるっきり回っていない脳を活性化させ、良くも悪くも日常をぶっ壊したのはたのは一つのインターホンだった。
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『橘!助けてくれ!』
インターホンからは梔子の必死な声が聞こえる。薄緑色に加え、アホ毛のある特徴的な髪からしても間違いないだろう。
しかしもう深夜も深夜、それ以前にあいつは今なんでここにいるんだ?
疑問を抱えつつも梔子を向かい入れた。
よく見ると梔子は、薄汚れて擦り切れた服を着ており、ところどころに擦り傷があるようだ。
梔子は呼吸を整えつつも、かろうじて声を発する。
「ハア…ハア…み、みず」
「わかった、水だな?」
「あと出来れば食料も…」
「要望が多いな…これでも食ってろ」
さっきの麺がのびたカップ麺を渡す。
すると梔子は狂った様に麺をかきこみ今度は水を飲み干して___
そのまま倒れた。