2025年10月08日 19時00分
インタビュー
2025年10月08日 19時00分
インタビュー
週刊誌を舞台にしたドラマ「スクープのたまご」で、主人公の同期・桑原雅紀役を演じる本島純政さん
2023年、「仮面ライダーガッチャード」の主人公に抜てきされ、俳優として本格的な活動をスタートさせた本島純政さん。まっすぐで等身大のヒーローを明るく演じきった彼が、次に出演するのはドラマ「スクープのたまご」。演じるのは、週刊誌の編集部に配属されてしまった主人公・信田日向子(奥山葵)の同期で、彼女にアドバイスを送り、陰ながらサポートする桑原雅紀というキャラクターです。桑原は、もともと日向子と同じ「週刊千石」の事件班で働いていたものの、体調を崩してしまい文芸誌へ異動になったという過去を持っています。大きな挫折を経験した役柄を、本島さんはどのように表現するのでしょうか。撮影の合間に「週刊千石」編集部のセットへお邪魔して、本作にかける思いや現場でのエピソードについてインタビューしました。
――撮影の合間にありがとうございます。さっそく、本作に出演が決まったときのお気持ちを教えてください。
舞台が週刊誌の編集部ということで、最初はまったく想像が付かずに、少し戸惑う気持ちもありました。でも、役作りのためにいろいろ調べていくと、仕事への情熱にあふれた人たちが集まっているということがわかって。過酷な環境のなかでも、一人一人がネタをつかむために本気で奮闘していることが、純粋にすごいと思いました。実際に、週刊誌も初めて読んでみたんですけど、実用ページや小説の連載もあって、ゴシップだけを扱うわけじゃないんですよね。この作品を通して、新しい世界に触れられている気がして、とても楽しいです。
――見渡すとリアルな編集部のセットが広がっていますが、撮影現場の雰囲気はいかがでしょう?
温かく和気あいあいとした雰囲気で、とても居心地のいい現場です。共演の先輩方にも、僕から気軽に話しかけさせていただいています。主演の奥山葵さんも初対面から壁を感じさせないフレンドリーな方で。メイク中に「朝ご飯、何食べてきた?」とか「今日も一日頑張りましょうね」とか、よくコミュニケーションを取っています。撮影中は、奥山さんの自由でユーモアのあるお芝居に、僕も思わず見入ってしまうこともあります。どんな仕上がりになっているのか、今からワクワクしています。
――会社員役ということでスーツの衣装ですが、着てみていかがですか?
長時間ずっとスーツ姿でいることには、まだ全然慣れなくて……。それだけは、けっこう大変です(笑)。ジャケットって、着続けているだけでも肩が凝るものなんですね。仕事中でも、ついネクタイを緩めたくなってしまう気持ちが身に染みてわかります。それと、僕が演じる桑原は、そのとき携わっている作品に影響されてネクタイの色や柄を変える点も注目していただきたいポイントです。監督・衣装部さんがこだわってくださいました! 普段スーツを着て出勤されている方も、ネクタイやスーツアクセサリーなどのポイントにこだわっている方も多いと聞いて、新鮮な驚きもありました。
――これまで撮影した中で、特に印象的だったシーンはありますか? ネタバレにならない程度に、裏話もお伺いしたいです。
桑原の回想シーンです。バケツで水をかけられる場面があるんですけど、一発勝負だったのですごく緊張しました。お芝居でも初めての経験だったし、もちろん実生活でも経験がありませんから(笑)。でも、監督をはじめスタッフの皆さんが、息を合わせて丁寧に撮ってくださったので一発OKでした! 僕自身も手応えを感じられるシーンになりました。
――ご自身の勇姿を見てほしい方はいらっしゃいますか?
やっぱり、母と応援してくれている皆さんです。母はこれまでの出演作は、全部チェックしてくれているので、何も言わなくても見てくれると思います(笑)。あとはお盆に、祖母の家に行ったんですけど、その頃はまだ僕の出演が発表されていなくて。直接報告ができなかったので、放送が開始される前に祖母にも自分から知らせたいと思っています。
――今回、演じる桑原雅紀について、本島さんはどんな人物だと捉えていらっしゃいますか?
桑原は、“弱さ”と“強さ”を併せ持っている人間だと思います。彼は東大出身で、大手出版社の千石社にも就職できて、順風満帆な人生を送っていたんです。それが、「週刊千石」の事件班に配属されたことで、大きな挫折を経験してしまいます。桑原は、週刊誌の仕事の大変さも理解したうえで、逃げずに向き合おうと頑張っていたんですが、どうしても思うようにできない自分と直面して、心が折れてしまう。結局、文芸誌に異動することになって、桑原の代わりに「週刊千石」に配属されたのが、主人公の日向子だといういきさつがあります。
――非常に役作りが難しそうですが、どのようなアプローチをされていらっしゃいますか?
桑原の“弱さ”だけでなく、それを受け入れて次のステップに進む、彼が持っている“強さ”を表現したいと思っています。それに桑原は、週刊誌の仕事で悩む日向子に、親身になってアドバイスをしていくんです。彼の立場で考えてみると、後ろめたい気持ちのせいで「もう関わりたくない」と拒絶してもおかしくないじゃないですか。でも桑原は、自分がうまくいかなかった経験を明かしてまで、日向子をサポートするんです。それが彼の“強さ”で、魅力的な部分だと思います。桑原の“強さ”を引き立てるためにも、“弱さ”をきちんと自分の中に落とし込んで、丁寧に表現したいと思っています。
――そんな桑原に対して本島さんが共感する部分や、ご自身と似ていると感じる一面はあるのでしょうか?
僕も、できない自分に対して葛藤を抱えていた時期があるので、桑原の気持ちはよくわかります。実は「仮面ライダーガッチャード」の撮影中は、自分が未熟すぎて理想の表現ができないことに、悔しさを感じることも多かったんです。
自分が望んで手に入れた機会だからこそ、絶対に逃げたくないと思うのに、やる気ばかり空回りして、技術がぜんぜん追い付かなくて……。理想通りにできない自分自身と対峙し続けるのは、桑原と似ている経験だったなと思います。
――苦しい経験だったと思いますが、どのような心境で向き合ったのでしょうか?
僕は1年半、同じ役と向き合ったことで「役者はこの葛藤からは、一生逃れられないものなのかもしれない」と腑に落ちた感覚があって、肩の力が少しずつ抜けていく感覚がありました。お芝居には正解やゴールがないからこそ、役者は自分の表現に満足してはいけないし、常に新しい挑戦をしなければならないということに気付いて。そこから「とにかく今の自分にできる最大限を出し尽くせばいいんだ」という考え方に変わりました。
――そうだったんですね。本島さんは、そんなふうに挫折しそうになったとき、普段はどうやって不安や葛藤を解消させていますか?
僕は、周りの人に相談することが多いです。煮詰まってしまったときは、自分一人で抱え込まずに、事務所のスタッフの方々や俳優仲間に話を聞いてもらいます。それこそ「仮面ライダーガッチャード」で共演した藤林(泰也)くんには、いろいろなことを話しています。そういえば、この前、たまたまばったり会ったんですよ! また、一緒にご飯に行く約束をしています。
――そんな本島さんが、もしも「週刊千石」の事件班に配属されたとしたら、どんな新米記者になると思いますか?
スクープを取るために、何が何でも食らいつくような気がします。僕は、自分でやると決めたことには、まっしぐらになってしまう性格なので。徹夜での張り込みや飛び込み取材も、大変そうだけどやってみたいなと思います。経験がないから、そう言えるだけかもしれませんけど、せっかく働くならゴリゴリとがっついていきたいです(笑)。
2025年10月7日(火)スタート 毎週(火)24:58〜25:28
※一部地域をのぞく。放送時間変更の可能性あり
大手出版社・千石社の入社2年目社員、信田日向子24歳は、体調を崩した同期社員の代わりに急きょ週刊誌「週刊千石」の事件班へ異動が決まる。日向子は、スクープを狙う週刊誌の仕事に戸惑いながらも、自分なりの意義を見出していこうとする。
週刊誌の存在意義とは何かを問う、週刊誌の裏側ものぞけるリアリティー満載のお仕事奮闘ドラマ。
出演
奥山葵 / 前原滉 / 大倉空人(原因は自分にある。) / 佐藤友祐 / 本島純政 / 黒瀬ひな / 古屋呂敏 / 相馬理 / 永岡佑 / 夙川アトム / 赤ペン瀧川
スタッフ
原作:大崎梢「スクープのたまご」(文春文庫)
脚本:山内直哉
プロデューサー:山田勇人 / 梶原建太
配信プロデューサー:齊藤彩奈 / 杉山香織
演出:弓座翔平 / 遠藤光貴 / 山田勇人
©「スクープのたまご」製作委員会
2005年1月5日生まれ。東京都出身。2023年「仮面ライダーガッチャード」の主人公・一ノ瀬宝太郎 / 仮面ライダーガッチャード役でテレビドラマ初主演。W主演を務めたドラマ「未成年〜未熟な俺たちは不器用に進行中〜」(’24年)では、未成年ならでは繊細な揺らぎを表現した演技も話題となった。2024年には、自身にとって初の写真集「純」を発売。
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