【10/14から有料記事にします】stand.fmユーザーが今すぐSpotifyでも配信すべき理由&移行・設定方法まとめ
※本記事は「stand.fmですでに配信をしている人がSpotifyへエピソードを移行したのち、他のプラットフォームにもマルチ配信する」という場合を想定しています
「音声配信に挑戦してみたいけど、何からどこで始めたらいい?」「今はstand.fmでやっているけど、他でもやったほうがいいのかな」と、プラットフォーム選びで迷ってしまう方、多いのではないでしょうか。
今日の記事は、そんな音声配信者さんや、これから始めたいと思っているすべての方へ向けて書きました。
特定のプラットフォームに依存するのではなく、自分の大切な「声」という資産を守り、未来へ繋げていくために、すべての音声配信者が「最低限やっておくべきこと」。そのための具体的な方法を、この記事で詳しくお伝えします。
なぜ今、Spotifyがおすすめなのか
私が今、一番におすすめしたいプラットフォームは「Spotify」です。
まず、「世界最大の音声配信プラットフォーム」であるという圧倒的なスケール。そして海外ではすでに、ポッドキャスト配信による「収益化」や「サブスクリプション」が当たり前になっていて、日本でもその流れが着実に近づいています。
他の多くの音声アプリとの決定的な違いは、Spotifyが非常に「オープンなプラットフォーム」であるという点です。後ほど詳しく説明する「RSS」という仕組みを最大限に活用できるため、他のプラットフォームの放送をSpotifyで同時配信したり、逆にSpotifyから他のプラットフォームへの同時配信も可能になります。
こういった配信スタイルは、特定のプラットフォームの仕様変更などに振り回されないための、最も重要な鍵となります。
もしかしたら、今使っているアプリがサービスを終了してしまう・・・なんて未来も十分にあり得るかもしれません。だからこそ、音声配信をこれから始める方、そしてすでに始めている方も、「最低限のリスクヘッジ」として、今すぐSpotifyでの配信を始めておくべきなのです。
stand.fmのこれまでの放送をSpotifyでチャンネル化しよう
すでにstand.fmで配信している方は「Spotifyに移行する」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、ご安心ください。
今回は、stand.fmで公開すると自動的にSpotifyでもエピソードが公開される仕組みを作り、さらに過去の大切な放送も一つも無駄にすることなく、簡単なステップでSpotifyにお引越しさせる方法を解説します。
次からは「すでにstand.fmで配信をしていて、Spotifyでも同時配信をはじめる場合」を例に、やり方を解説していきますね。
ステップ1:「RSSリンク」を手に入れよう
カギとなるのが「RSSリンク」というものです。これは、あなたのstand.fmチャンネルに配信された放送の全データが詰まった、いわば「あなたの放送の住所録」のようなもの。この住所録さえあれば、Spotifyはあなたのチャンネルを丸ごと認識してくれます。
【stand.fmアプリでの操作】
stand.fmのスマホアプリを開き、マイページから一番下の「設定(歯車マーク)」をタップします。
メニューの中から「ポッドキャスト設定」を選びます。
「ポッドキャスト設定」の画面が表示されたら、次のことを設定しておきましょう。
メールアドレス:Spotifyアカウントに紐づくアドレスにしておきます(あとからSpotifyへ移行するときスムーズ)
カテゴリ/サブカテゴリ(必須項目):タップして自分の放送にあったジャンルを選びます。
stand.fmの紹介を追加:オンにすると、設定した紹介文とstand.fmのリンクがSpotifyで配信したときに自動入力されます。(私は普段オフにしています)
設定が終わったら「RSS URLをコピー」を押して、リンクをコピーします。
これで、あなたの放送の住所録(RSSリンク)が、スマホに一時的にコピーされた状態になりました。
※stand.fm公式noteでも解説があります
ステップ2:RSSリンクの貼り付け(Spotifyに「うちの住所はここです」と教える)
次に、Spotify側にRSSリンクを貼り付ける作業です。
【Spotify for Podcastersでの操作】
PCのブラウザで「Spotify for Podcasters」と検索し、サイトにアクセスします。初めての方は、無料登録を済ませてください。Spotifyのアカウントを持っていれば、そのまま使用できます。
音声配信をSpotifyで初めて開始するという場合は「新しい番組の作成」、すでにstand.fm等で配信している場合は下の「既存番組の検索」を選びます。
一番下の「somewhere elese」を選びます。
URLを貼り付けるための入力欄が表示されますので、そこに先ほどstand.fmでコピーした「RSSリンク」のURLをペースト(貼り付け)します。
これで、SpotifyがあなたのRSSリンクを読み込み、自動的に過去の放送データをすべて取り込んでくれます。
このあと言語設定(日本語でOK)などをしてチャンネル開設は完了です。しばらくするとSpotify上に新しいチャンネルができます。放送数が多いと時間がかかる場合があります。
SpotifyのRSSリンクを使って、他のプラットフォームへマルチ配信する
無事にSpotifyでチャンネルが開設できたら、今度はSpotifyを「司令塔(=RSSホスト)」にしてみましょう。
(※stand.fmのRSSリンクを使ったマルチ配信も可能ですが、SpotifyのRSSリンクを使うメリットが大きいので、私はこちらの方法をおすすめしています。理由は後ほど解説しますね。)
ステップ1: Spotifyをホスト元にする操作を始める
stand.fmの放送をインポートした後、今度はSpotifyで新しい「RSSリンク」を発行するために「Spotifyをホスト元にする」という操作をします。
【Spotify for Podcastersでの操作】
「Spotify for Podcasters」にログインします。
ダッシュボードの左側から「Spotifyでホスティングをする」を選びます。
ステップ2:stand.fmのエピソードを読み込み、リダイレクトする(ここが難しい!要注意ポイント)
エピソードを読み込んだ後に「リダイレクト」という設定を行います。
「RSSフィードをコピー」と書いてあるボタンをおして、URLをコピーしたらstand.fmのプロフィールページの下部に貼ります。
Spotifyの設定画面に戻り「リダイレクトのステータスをチェック」を押してうまくいけばいいのですが、変わらない場合はリンクからサポートに直接問い合わせします。(私は毎回問い合わせてます・・・。)
チャットサービスは英語ですが、直接オペレーターさんが丁寧に対応してくれます。ここはChatGPTフル活用で!!
●最初にこちらが送る質問文はこれでOK
(あなたのstand.fmのRSSリンクと先ほどのSpotifyのRSSリンクを入力して使ってください)
Subjrct:Request to Set Up RSS Redirect for My Podcast
Hello,
I have moved my podcast to Spotify for Podcasters.
Please set up a 301 redirect from my old RSS feed to
my new one.`
Old RSS: (ここにstand.fmのRSSリンクを貼ります)
New RSS: (ここにSpotifyの新しいRSSリンクを貼ります)
Thank you very much.※「ポッドキャストの番組をここからここへお引越ししたいので、設定を手伝ってください」という感じの内容です。
本人確認のためにメールアドレスなどを聞かれることがありますが、指示に従って返信すればOKです。
「設定ができたよ!」という返信がきて、再読み込み→完了画面が表示されればチャンネル設定完了。今回はチャットのやり取りもあり、全体で30分ぐらいかかりました。
お疲れ様でした!
ステップ3:各プラットフォームに申請して、マルチ配信を設定する
Spotifyをホストにすると、新しいRSSリンクが発行できるようになります。
設定→配信可否→下の方にあります
あとは、このリンクを持って、各プラットフォームで設定するだけです。
【RSSリンクを読み込めるおすすめプラットフォーム】
YouTubeポッドキャスト:「新しいポッドキャストを作成」からできます
どのサービスも、基本的にはサイト内の「RSSリンクを読み込む」→SpotifyのRSSリンクを貼り付ける、という流れは同じです。
一度設定してしまえば、その後はSpotifyに新しい放送をアップロードするだけで、自動的にすべてのプラットフォームに配信されるようになります。
Spotifyを主軸に配信すべき「タイミング」と「理由」
「stand.fmのRSSリンクがあれば他のプラットフォームに配信できるのに、どうしてわざわざSpotifyをホストにするの?stand.fmとSpotify、両方にアップロードするのは面倒じゃない?」という声が聞こえてきそうなので解説します。
おっしゃる通りで、現状ではそれぞれに投稿する必要があり、少し手間がかかります・・・
ですが、それでもSpotifyをホストにして配信するメリットは非常に大きいと私は感じています。
理由1:各プラットフォームでの分析ができる
SpotifyをRSS元にして他のプラットフォームに同時配信することで、Apple PodcastsやAmazon Musicなどで「どのように聴かれているか」を一覧で詳しく分析できます。私がSpotifyをメインにしている最大の理由がこれです。
(※stand.fmのRSSリンクで配信した場合、SpotifyではSpotify上でのデータしか見ることができません)
理由2:未来の「収益化」の波に乗るため
海外ではすでにSpotifyのサブスクリプション(月額課金)や広告収益化プログラムが始まっています。これらが日本で解禁された際に、その収益を受け取るためには、「SpotifyをRSSのホスト元(配信の大元)にしておく必要がある」と公式が発表しています。
はやく日本で実装して!ほしい!
はじめからSpotifyをホストにしておけば、収益化のチャンスが来た時に、改めてホストを移行する手間が省けます。
結局、どっちをRSSホストにするのが良い?
stand.fmをホストにするか、Spotifyをホストにするか。
どちらにもメリット・デメリットがあるのでまとめてみました。
①Stand.fmをホスト元にする場合
メリット:
stand.fmに普段通り公開するだけで、Spotifyとの同時配信を手軽に始められる。
デメリット:
他のプラットフォームでどれぐらい聴かれているかの詳細な視聴データは取得できない。
万が一stand.fmがサービス終了した場合、他のプラットフォームに設定したリンクをすべて手動で貼り替える必要がある。
Spotifyで収益プログラムが開始した時に、ホストを切り替える手間が発生する。
②Spotifyをホスト元にする場合
メリット:
他のプラットフォームでどれだけ聴かれているかの視聴データを、Spotifyでまとめて分析できる。
将来、収益化プログラムが開始した時にスムーズに対応できる。
プラットフォーム終了のリスクが比較的少なく、長期的に見て安心感がある。
※実はビデオポッドキャストの投稿も可能になります
デメリット:
stand.fmと同時に配信したい場合、それぞれのプラットフォームで投稿作業をする必要がある。
どちらがダメということは特にないですし、とりあえずSpotifyで開設したいというだけなら前者でもOK。
ただ音声配信は毎日配信している人も多いと思います。投稿数が増えてからまとめて移行するのは時間も手間もかかるのでSpotifyでの投稿を習慣化してしまったほうがおすすめです。バイブコーディングとかで多少工夫できるので自分なりに一番いい方法を見つけてみてください。
まとめ:「声」の届け方を、自分でデザインする
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。どうしてもプラットフォームがstand.fm(国産)、spotify(海外製)ということで作業が少し複雑なため、難しく感じた部分もあったかもしれません・・・。
この記事で一番お伝えしたかったのは、「stand.fmだけ」「Spotifyだけ」と一つの場所に限定するのではなく、自分の発信で選択肢を持つことの大切さです。
現状では少し手間がかかる部分もありますが、それによって得られる「プラットフォームに依存しない安心感」や、「将来の収益化への備え」は、音声コンテンツという大切な資産を守る上で、とても大きな価値があります。
この記事が「どこで音声配信をやるか」だけでなく、「自分の声をどう届け、どう資産にしていくか」を考えるきっかけになれば嬉しいです。
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Spotifyに移行できました✨マナミさん、ありがとうございます☺️