善玉菌七割、悪玉菌三割、悪玉菌がないと免疫力が落ちるが、悪玉菌が過半数を超えるとサタンに乗っ取られる。善が七割。悪が三割。善人になると苦しくなるのは免疫力が落ちて悪になるから。逆説。坂爪圭吾に会うと元気になるのは命懸けのリスクによる菌の活性化。自分にばかり意識が行くと自家中毒を起こして善玉菌がどんどん死ぬ。外側に意識を向けて自分を忘れて体当たりをすると菌が活性化する。最悪の腸活は保身。最善の腸活は坂爪圭吾に会うこと。必ず最後は菌が勝つ。

なぜ私に会う人々は元気になるのか考えた結果、善玉菌が優勢になるからだと言うことに決めた。マクロビにはまって癌になるのは悪が足りないから。無菌室に人間は住めない。綺麗過ぎると免疫力が落ちる。適度な悪が善を活性化させる。七割善人。三割悪人。これが理想のバランスである。行き過ぎたヒューマニズムは世界を漂白し、商業モールに代表される巨大な無菌室を作り上げた。精製された砂糖は栄養を失うばかりか生物にとって害になるように、人間の栄養も精製されつつある。それに本能が対抗するから、綺麗なものばかり食べた後はジャンクなものを食べたくなる。綺麗事ばかりを聞いた後は、悪態をつきたくなる。

二十代の女性Ｋ様から「殺されてもいいから会いたい」とご連絡をいただいた。私の正しい使い方である。経験則的に、生き延びようと思う人より殺されてもいいと思って来る人との方が、面白い時間になる。だが、忘れてはいけない。殺されてもいいと思うだけでは、受け身だ。殺されてもいいと思うなら「自分から殺してもいい」と思うことだ。そうでなければフェアではない。人と人が会うと言うことは、命のやり取りである。殺し合いながら、抱き締め合う。本気になるほど、楽しくなる。文明社会にスポイルされると、本気を出せなくなる。ゆるい繋がりなどと言う恩恵に見せかけた害悪に毒されると、孤独になれなくなる。

誰かを好きになると言うことは、その人と一緒に死滅をしてもいいと思えること。叶姉妹を好きになると「あの人たちは高級娼婦なんだからやめなよ」と、本当かどうかもわからないことを言って好きであることをやめさせようとする力が外部から働く。中途半端な好きは世間に屈する。だが、真から叶姉妹を好きになったら「だからいいんじゃん！！」となる。私は、とある漫画家の女性を好きになった。その女性は悪評高く、男性スタッフと一発かましてから仕事に取り掛かる悪女だと噂されていた。だが、世間に屈しない私は「最高じゃないか」と、より一層彼女を好きになった。彼女を好きでいることで世間一般から迫害を受けるのならば、甘んじて迫害を受けようと思った。

神の声を聞いた。圭吾よ、よく聞け。パンクの魂はボコボコに殴られることだろ。言っちゃいけないことを言い、やっちゃいけないことをやる。それによって生じる悲喜劇を通じて、閉塞した世の中に旋風を巻き起こし、雷を叩き落とす。善も悪もない。ただ、荒ぶる魂があるだけ。文明社会にスポイルされた生命感を取り戻すのだ。みんなで幸せになるとかはない。みんなで幸せになるために、個として生きる。七割一蓮托生。三割唯我独尊。人間型の火焔型土器におなりなさい。誰かを好きになるってことは、その人と一緒に破滅をしてもいいってこと。騙されてもいいってこと。人を好きになるってそういうこと。私の信仰心は厚い。最高の人生とは、自分の好きに死ぬことだ。