10月5日(日)9時現在、日本の周辺には2つの台風があります。5日(日)3時に発生した台風22号(ハーロン)は日本の南の海上を西に進んでいて、今後、本州方面に接近する可能性があります。
南シナ海を西に進む台風21号(マットゥモ)は大陸方面に進み、日本への影響はありません。
▼台風22号 10月5日(日)9時
中心位置 父島の南約280km
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 西 ゆっくり
中心気圧 1002 hPa
最大風速 18 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 25 m/s
最新の台風情報
台風22号(ハーロン)は日本の南の海上を西へ 今後の動向に注意
今日5日(日)3時に発生した台風22号(ハーロン)は9時現在、父島の南約280kmの海上をゆっくりと西に進んでいます。
今後は徐々に発達しながら西に進み、8日(水)には強い勢力になる予想です。8日(水)以降徐々に北寄りに進み、南西諸島や九州、四国や本州に接近する可能性があります。
予報円は大きく、進路はまだ不確実性が高い状態です。進路によって影響が変化するので、最新の情報を確認するようにしてください。
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この図の細い線1本1本は、台風予報の基礎となっている数値シミュレーションの結果をそのまま描画したものです。予測の不確実性を解説するために参考で掲載しています。
これらを比較すると、はじめのうち西進する傾向は揃っているものの、その後はコースには大きなばらつきがあり、台風22号の予報には大きな誤差が含まれていることがわかります。
進路次第で影響が大きく変わります。日がたつにつれて誤差は縮小しますので、今後の台風情報にご注意ください。
台風の暴風域に入る確率
5日先までに台風の暴風域に入る確率が5%以上の府県予報区は以下の通りです。(気象庁)
愛媛県 6 %
高知県 6 %
福岡県 5 %
長崎県
北部・南部 5 %
熊本県 7 %
大分県 6 %
宮崎県 11 %
鹿児島県(奄美地方除く)
薩摩・大隅地方(甑島除く) 13 %
甑島 7 %
種子島・屋久島地方 17 %
奄美地方 17 %
沖縄県
大東島地方 15 %
台風21号(マットゥモ)は強い勢力で大陸方面へ 日本への影響なし
▼台風21号 10月5日(日)9時
中心位置 南シナ海
大きさ階級 //
強さ階級 強い
移動 西北西 25 km/h
中心気圧 975 hPa
最大風速 35 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 50 m/s
暴風域半径 95 km
強い台風21号(マットゥモ)は南シナ海を西北西に進んでいます。
今後はさらに発達を続け、強い勢力と暴風域を維持したまま今夜から明日6日(月)にかけて中国華南エリアに上陸。明後日7日(火)にはベトナム周辺で熱帯低気圧に変わる予想です。
周辺の地域に渡航する方は台風情報にご注意ください。日本への影響はありません。
台風21号の進路
秋の台風は要注意
台風の発生は、2日(木)に発生した台風21号以来およそ3日ぶりで、今月2つめです。9月は平年と比べて発生数が多くなりましたが、10月もハイペースで発生が続いています。
台風発生数の平年値を見ると、10月の台風発生数の平年値は3.4個で、まだまだ台風の発生しやすいシーズンです。また、上陸数の平年値は0.3個で、およそ3年に一度、本土への上陸があることになります。
秋の台風は発達して急速に北上してくることもありますので、今後も台風対策・大雨対策等を整えておくようにしてください。
台風の名前
北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風22号の「ハーロン(Halong)」はベトナムが提案した名称で、ベトナム北部の美しい湾の名前(ハロン湾)からとられています。
台風21号の「マットゥモ(Matmo)」は米国が提案した名称で、「大雨」を意味するチャモロ語からとられています。
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