マガダンの英雄、先生になる 作:コルディアムに脳を焼かれた阿慈谷ヒフミ
Protocol 2-1: Request
「おい、ヴィータ、そこの書類を取ってくれ」
「こいつか?」
「ありがとよ」
「シャーレ」始動から数日。俺達の仕事は今のところそこまで苦労はしていない。ヴィータという書類仕事の力強い味方がいるのがデカいが、他の3人も大概仕事が出来る。まぁ戦闘機パイロットなんざ、世間の上澄みじゃないと出来ないしな...。やることと言えばたまに連邦生徒会から投げつけられる書類を捌くか、ちょっとした便利屋稼業程度である。
「そういや...なぁブリック、ブッキーは?」
「あいつか?仕事を片付けて馬券買いに行ってるぞ」
「...まぁ仕事してんなら文句は無い」
ブッキーが1番この環境に慣れているようだった。明確なやりたい娯楽がある、というのがよく作用しているんだろう。あいつの娯楽がギャンブルだとすれば...俺は走ることだな。
「あー...俺も車買いてぇなぁ」
「何を買うんだ?」
「分かんねぇ。こっちの車のブランド知らねぇし。カタログ取り寄せねぇとな...」
出来ればホットハッチがいいが。向こうでもラリーカーで乗り慣れてたし。無理ならグランドツーリングカーでもいい。GTシリーズには出てたし。
「アマチュアクラスでもいいから参加出来るラリーシリーズねぇかなぁ」
「お前がアマチュアクラスに行ってみろ、一瞬で出禁にされるぞ」
「世界選手権でもついこの前表彰台に上がったばかりじゃないか。今更アマチュアクラスに行っても物足りないだろう」
「にしてもなぁ」
ヴィータから手渡された書類に必要事項を書いて、とりあえず手元の仕事はなくなった。これで給料を貰えるならこんないい仕事はねぇ──そう思っていると、後ろのドアが開いた。
「〜♪」
案の定ブッキーだった。見るからに機嫌が良さそうだ。
「当たりか?」
「大当たりだぜドライバー。単勝5倍の馬に2万賭けたら大当たり大当たり。10万になって返ってきた」
「また相当賭けたな...」
「今日の俺は気分がいい。夕飯は俺が奢るぜ!」
おおー、とその場の全員が歓喜する。まだ昼飯前だが、早速夕飯の所を探すか──と口コミサイトを開いた時だった。
「先生!」
傍らに置いていたシッテムの箱が光る。画面には溌剌とした表情を浮かべた女の子──アロナが映っていた。
「おーアロナ。今日の仕事はあらかた片付けたとこだ。今は夕飯どこで食うか探してるとこ」
「なるほど...でしたら、少しワクワクを削いでしまうかもしれませんね」
「追加の仕事か?」
「大体そんな感じです!」
げ、とブッキーが呟くのが聞こえる。
「まぁまぁ、つまりあたし達の活躍が始まるってことじゃないか」
「人のためになる仕事だぞ、ブッキー。悪いことじゃあない」
「...はぁ。カジノ辞めたら株で一儲けしてサワイキで毎日遊んで暮らす予定だったのによ...」
ブッキーのあまりに社会人とは思えない発言に全員がため息をつく。画面の中のアロナもさすがに苦笑を隠せないようだった。
「...はは。おほん。それはそうとして、コブ先生の言う通りです」
アロナが続ける。
「この前のここの奪還以来、このシャーレの名前はキヴォトス中に広まってます!」
「ほう。どういう話題だ?」
「大人が来たこと5割、なんだか凄い兵器で不良を倒したこと5割です!」
「すぐに体罰に走る教師と思われてないといいが...」
「それについてはあまり心配いらないかと。全体的に好印象ですよ!」
「それならまぁ...」
数日ここにいて分かったことがあるが、ここの住民は人間の女の外観をしている「生徒」、そしてその他犬猫などの見た目をした一般市民、そしてロボットに至るまで、武器が広汎に広まっている。連邦では規制されているような大口径の銃火器、フルオート銃、手榴弾、ロケットランチャー、果ては戦車まで...。
しかもここの住民は、この前のシャーレ奪還で見た時のように、とんでもなく丈夫である。そのため、小競り合いで銃を持ち出すのは日常茶飯事。...ああ、また発砲音が聞こえてきた。最初はいちいち恐れていたが、段々馬鹿らしくなってきた。
そういうわけで、何か不満を持たれては土手っ腹に大穴を開けられかねない。彼女らからの評判の善し悪しは、俺達の生命の危機に直結する重大問題なのだ。
「名前が広まるにつれて、生徒さん達から助けを求める手紙も多く来てます!」
「猫探しとかだな。一昨日のは大変だった...」
「その中に......ちょっと不穏な、こんな手紙がありまして。これは先生に一度読んでもらった方が良いかなと」
そう言うとアロナは、「重要」と書かれたトレイの中にある手紙を見るように指示した。
ここに来る手紙は一度アロナが目を通し、至急対応が必要なものや、俺達が目を通すべきものは「重要」トレイのなかに、そこまで急ぎではないものは「不急」トレイに入れられる。
「えーとどれどれ...読むぞ」
ブリックが手紙を読み上げ始める。
連邦捜査部の先生へ
こんにちは。私はアビドス高等学校の奥空アヤネと申します。
今回どうしても先生にお願いしたいことがありまして、こうしてお手紙を描きました。
単刀直入に言いますと、今、私たちの学校は追い詰められています。それも、地域の暴力組織によってです。
こうなってしまった事情は、かなり複雑ですが......。
どうやら、私たちの学校の校舎が狙われているようです。
いまはどうにか食い止めていますが、そろそろ弾薬などの補給が底をついてしまいます......。
このままでは、暴力組織に学校を占領されてしまいそうな状況です。
それで、今回先生にお願いできればと思いました。
先生、どうか私たちの力になっていただけませんか?
「...だそうだ」
「随分と大変らしいな...。アビドス高校ってのは?」
アロナに問いかける。
「昔はとても大きい自治区でしたけど、砂漠化で街が厳しい状況になっていると聞きました。街のど真ん中で道に迷って遭難する人がいるくらいだとか!」
「いくらなんでも街の中でって、そんなことあるのかい...?」
「さすがにちょっとした誇張だとは思いますけどね...」
いくら誇張とは言えど、とにかくとんでもなくデカい自治区を誇る学校ということは分かった。だが...
「そんなバカでかい学校が、なんだって暴力組織のせいで存続の危機に立たされてるんだ。それだけデカけりゃ規模だって相当のものじゃ?」
俺の疑問に答えたのはブリックだった。
「驕れる盛者もなんとやら...かつて覇権を握っていた勢力が見る影も無くなるのは歴史の常だ。今の連邦もそうかもしれないな」
「あー...」
今の連邦を例えに出されて納得してしまったのが凄く嘆かわしい。実際カスカディア独立戦争後の連邦の衰退ぶりは見るに堪えなかったからなぁ....。
「どちらにせよ、ただ事ではなかろう。何があったかはわからんが...ここにいて出来ることはたかが知れている。仕事は一通り済んだし、アビドスに向かうべきだろう」
ヴィータの言うことはもっともだった。その場にいる全員が首肯する。
「行く前に...必要なものを一通りまとめないとな。弾薬や医療物資、整備用具とかがいるだろう」
「これだけ必要となると、電車じゃちょっと厳しいかもな。ヴィータのFC-8に乗せていくことも考慮すべきじゃないか?」
「お前の言う通りか。俺はFC-8が降りられる空港がないか探してみる」
「じゃあ俺はアロナと必要なものをまとめておく。ブッキー達は連邦生徒会に連絡を入れて、まとまったらすぐに空港に持ってこれるようにしてくれ」
「了解」
「それじゃあ仕事開始だ。各自解散」
「とりあえずはこんな所か...」
「お疲れ様です、先生!連邦生徒会とブッキー先生達に送っておきますね!」
「頼んだ」
とりあえず必要な補給品をまとめた。銃のメンテナンスキットやちょっとした工具、包帯や医薬品、そして弾薬。
弾薬は、俺の知らない規格の弾が多くて驚いた。7.62mm NATOとか5.56mm NATOとか。しかし、寸法データを見てみると、それぞれ7.82mm FEDERATIONと5.6mm PACFEDと完全に一致していた。もしかして、と思って調べたら、6.8mm PACFEDはこちらでは6.8×51mm弾がちょうど当たるらしかった。
名前からして同じ規格の弾もあった。9mmパラベラムとか、12ゲージとか。
9mmは2000発、5.56mmは4200発、7.62mmは4000発、12ゲージは200発。これだけあればしばらくは持つだろう。この数はさすがに電車の中には持ち込めない。FC-8が必須になる。
「ドライバー、終わったか?」
「ヴィータか。そっちは?」
噂をすればなんとやら。着陸地点を探していたヴィータが戻ってきた。
「それなんだが──そもそも着陸できるのかどうか、管理されてるかどうかすら不明な空港が多くてな」
「マジかよ。詰みか?」
「いや、1箇所だけ有望なところを見つけた。砂漠の中、まだ何とか閉港されていないところがあった。普段は常駐している人員はいないようだが、滑走距離、着陸重量共に満たしている。そこに向かおうと考えているが...」
それならいい。
「ちょうど俺も、申請する補給品をまとめたところだ。連邦生徒会から承認が降りたらすぐにお前の機体に積み込むぞ」
「時間がかかりそうだな。お役所仕事というのが早いなんてことは、古今東西どこを見ても事例がない」
「先生、連邦生徒会から早速承認が降りましたよ!」
「...向こうのお役所連中よりよほど仕事が出来るらしい」
俺の言葉にヴィータが目を覆う。正直、俺だって承認は明日降りるかどうかだと思っていた。ともかく、これで早速仕事に取りかかれる、というわけだ。
「ま、そういうことなら...一旦サンクトゥムに向かうか。ヴィータは先に行ってFC-8をいつでも離陸できるようにしておいてくれ。それと、エプロンへの入場許可もな。俺達は物資を空港に運び込む」
「今回はVX-23で向かうのか?」
「そのつもりだ」
本来だったらVX-23VTLはシャーレに置いてあるが、このキヴォトスの地において飛ばすに当たって、耐空証明の為に一旦空港に置いてきていた。今日の朝方、無事証明が取れたという連絡が来たが...。いくらなんでも早すぎる。本来年単位の時間がかかるものを、たった数日。連邦生徒会の介入があったとしか思えない。まぁでも、ここに来る前の時点で問題なく飛ばせていた以上、大して試験しなくても問題ないだろう。...問題ないよな?
「了解した。フライトプランを出そう。今から出して間に合うかは分からんが──砂漠の中を有視界飛行するよりはマシだ」
サンクトゥムタワー。連邦生徒会から渡される補給品をD.U.新第1飛行場に運び込むべく、先に向かったブッキー達を追ってきた。
弾薬庫に向かうと、そこには弾薬をせっせと運び出す3人の姿があった。
「おい、ドライバー!手伝ってくれ!」
「老人にむち打ちやがって!」
「10000発とはね!」
俺も弾薬の運び出しに協力する。弾薬庫のすぐ側に付けたトラックに乗せていく。
「このトラックはどこから?」
「ドライバーには言ってなかったが、シャーレの備品で申請しておいた。ローダークレーントラックは仕事の都合でよく使ってたからな」
「こんなの駐車場になかったぞ?」
「今日まで
このトラックはブリックが頼んでいたものらしい。今はこれがありがたい。
4人で必死に弾薬箱を運ぶ。特に7.62mmともなれば、箱の重さもさることながら、弾自体も冗談にならないくらい重い。7.62mmだけでも、それが20箱である。
愚痴を吐いていたブリックだったが、意外にもペース良く運べているように見えた。普段から肉体労働しているが故、だろうか。俺の方も、タイヤ運びやらなんやらで重量物を持ち運ぶのには慣れてる。
一方のブッキーとコブはかなり苦労しているのがうかがえた。かたや主婦兼靴屋、かたやカジノスタッフ。あまり肉体労働というイメージはない。疲労するのも無理はなかった。
「これでようやく終わりだ!」
最後の物資をトラックに積み込む。
「ふぅ...疲れたな」
「はぁ...はぁ...ブリック...あんたはあんまり疲れて無さそうだが...はぁ」
「もうちょっと...レディファーストって...言葉を...覚えな...」
「悪かったって。いま飲み物買ってくるからよ」
自販機で4人分の水を買い、それぞれに渡す。ブッキーとコブは渡されたそれを一気に半分まで飲み干した。
「ぷはぁ!水がこんなに美味いなんてな」
「アカデミーの訓練の時を思い出すね。流石にあの時の方がキツかったけど」
「運動が足りないんじゃないか、2人とも」
「アスリートに言われてもな...」
ブッキーがこちらをじとっとした目で見る。おい、せっかく2人のことを気遣って言ってるのに。
「そんなもんにしとけ。空港に向かうぞ。運転は俺がする」
そういうとブリックが運転席に乗り込む。このトラックは5人乗れるようになっていた。俺が助手席に、ブッキーとコブが後席に乗り込む。
今では少数派となったマニュアル車だが、仕事柄よくこういうトラックに乗っていたらしいブリックは、慣れた手つきでシフトを操作していた。俺はレーシングカーは運転出来ても、こういうデカブツは運転できない。そういうわけで、ブリックに対して俺は純粋に感服していた。
トラックに揺られること数十分。俺たちは、無事多少のケツの痛みを抱えつつ、D.U.新第1空港に到着した。
レーシングカーの方がサスペンションが硬くてキツイだろって?確かにその通りだが、レーシングカーのシートは相当上等なやつだし、何より俺は慣れてる。少なくとも、俺にとってはトラックの方がケツにくるのだ。
「とりあえず業者用のゲートに着いたはいいけどよ、ここからどうするんだ?」
「ヴィータが話を通してくれてる。ちょっと守衛に話してくる」
トラックから降りて、犬の守衛に話をする。シャーレ所属であること、話が通っているはずだということを伝えると、彼は門を開け、空港内の入場許可証、それと無線機をくれた。
「とりあえず空港には入れたな。で、トラックは駐車場に置いてくのか?」
「また弾薬箱運ぶのかよ?冗談きついぜ」
ブッキーとコブが顔を顰める。無論そんなことはない。何のためにヴィータにエプロン入場の許可を取らせたと思ってる。
「いや、トラックをエプロンまで持ってく許可は貰ってる。エプロンに入る時は管制官に聞かないといけないだろうが、少なくとも弾薬運びのキツい思いはしなくていいぞ」
「そりゃありがたい。気が利くな、相棒」
ブッキーの笑顔が眩しい。...愚痴さえなければ良い奴なんだよな、こいつ。
管制塔からエプロン入場の許可を貰い、ヴィータのFC-8のところまで車を走らせる。
地獄の炎を思わせる紅の機体はよく目立つ。すぐに真っ赤なFC-8を見つけることが出来た。傍で忙しなく動く人影が見える。ヴィータだ。
「ヴィータ!」
車から降りて、俺達のAWACSに声をかける。
「ドライバーか。見ての通り、離陸準備中だ」
「運び込みは?」
「終わったらカーゴハンドリングを呼んで貨物を乗せてもらう。お前たちは自分の機体に向かえ。フライトプランが承認された」
シャーレの名前は相当強いらしい。フライトプランもここまで早く承認されるとは。
「そういうわけだ。ヘルハウンド、物資の運び込みはヴィータとカーゴハンドリングに任せて、ハンガーに向かおう」
「フライトスーツを着てて助かったな。行こうぜ」
4人でエプロンを横切り、ハンガーに向かう。その時だった。
「先生!」
聞き覚えのある声の方を振り向く。黒髪に、ヴァルキューレの制服を着た少女──黒鷲モイラだった。
「お、モイラ。こんなとこで奇遇だな。なんだってエプロンに?」
「実は飛行機の中でトラブルがあって...。小型機だったのでボーディングブリッジじゃなかったんです」
「だからエプロン歩いてたのか。今は帰ってるとこか?」
「はい。先生達は?」
「ちょっと仕事に。それなりに距離があるのと、物を運ばないといけないから、今から飛ぶとこだ」
「頑張ってくださいね!」
そう言うと、彼女は持ち場に戻らないと、と言って空港内の交番に戻っていった。
「ドライバーが羨ましいぜ。モイラちゃんなんて可愛い子に懐かれてよ」
「あんまり邪なことを言うようだったら殴るからね、ブッキー」
「コブの前ではいらん事は言わんに限るぜ...」
お前だって黙ってれば懐かれるだろ、と言おうとしてやめる。ブッキーが黙る?コルディアムを人工生成するほうがまだ現実味があるというものである。
ハンガーに着いた俺達は、各々の機体に向かい、離陸チェックをする。通常の手順を踏むだけだ。耐空証明ついでにGPSやINSもキヴォトス規格のものに変えたが、何も操作は変わらない。信号のプロトコルが多少変わったくらいなのだ。
「管制塔、こちらヘルハウンド1。タクシーの許可を求める」
「許可。誘導路A3およびAを経由し、滑走路25Lへ向かえ。高度計規正値は2997」
高度計規正値を入力し、指示された滑走路に向かう。
「管制塔へ、離陸許可を求める」
「ヘルハウンド1、離陸許可」
アフターバーナー全開。数日ぶりに感じた振動は、間もなくして浮遊感へと取って変わった。
後続の4機と合流し、アビドス砂漠の飛行場に向かう。
無事飛行場に到着した。しかし俺達はここで、重大な過ちに気付いた。
──ここからアビドス高校って、どうやって向かうんだ?
こうして、無事飛行場に着いたはずの俺達は、物資を満載したリヤカー(空港に放置してあった)を引きながら、宛もなくアビドス高校を探し回ることになった。
...つまりどういうことかって?いい大人達が砂漠の中迷子ってことだ。
畜生が。
兵器解説 エアシップ
大厄災の影響によって、主に太平洋上には多くの島嶼(その多くは未だ未発見である)が誕生した。このことは海路に対して大きな影響を与えた。端的に言えば、長距離大量輸送の主力の座から転落したのだ。陸路も、多くのホットスポットや、イエローストーンのような危険地帯の存在により、長距離移動は危険となった。
しかしこれらの影響を受けない移動手段が存在した。空路である。
こうして大厄災後の世界の長距離移動は空が主となった。そして、空路における大量輸送の担い手こそエアシップである。
大型のコルディアムエンジンを2から4基搭載した水上機の形をとる。その大きさは小さいものでも全長143m、翼幅312mである。最大クラスのものとなれば、全長296m、翼幅588mもの巨体を誇る。
民間での大量輸送の他、軍のガンシップとしても利用される。なかでも連邦垂直海軍の誇る、205級空中戦艦ジーテックが旗艦を務めるエアシップ艦隊、タスクフォース1はその規模から治安維持軍と並んで連邦の国力誇示にも使われた。
代表的な機体として小さいものからアヌラ級空中巡洋艦、アルシオン級空中重巡洋艦、リットリア級空中巡洋戦艦、そして最大の205級空中戦艦がある。