マガダンの英雄、先生になる 作:コルディアムに脳を焼かれた阿慈谷ヒフミ
マガダン方面治安維持軍として生きることを決めてまずやったことは、レーサーからの引退である。電撃引退だったので、ファンやモータースポーツコミュニティからは衝撃の声をもって迎えられた。チームにとっても寝耳に水といったところらしく(当たり前か)、チーム代表に今すぐ辞めるという意志を示した時は固まっていた。ああ、あれは傑作だった。伝えるだけ伝えて会議室から出た後、後ろでぶっ倒れる音がしたのは聞かなかったことにした。
スポンサーにも随分と引き止められた。しかし、治安維持軍になると言うと、まぁ、すんなりってほどじゃないが、渋々受け入れてはくれた。
他の僚機達も、急に治安維持軍になるということでてんやわんやだった。
ブッキーは最初治安維持軍を嫌がっていたが、一旦受け入れるとカジノをやめるいい理由になると言って喜んでいた。あいつによれば、カジノは「人間社会の排水溝」らしい。人間の汚い側面を見たいならおすすめだと。辞める機会を窺っていたが、今までなかなかタイミングが掴めなかったらしい。もしくは、そうやって喜ばないと治安維持軍になるという事実を受け入れられないのかもしれない。ブッキーに限ってそんな事ないと思いたいが。
コブの方は靴屋業と育児を彼女の旦那──彼女曰くクソ旦那らしいが、俺が会った時は感じのいい人だった──に全て任せることになってしまったので、それを申し訳なく思っていたらしい。ちなみに彼からは「家は任せて、故郷を守ってくれ」と言われたようだ。イケメンじゃねぇか。
問題はブリックの方だった。彼の子供はまだ10代前半で、これからという時期だった。それに、レンガ工の仕事を辞めることにもなる。そういうわけで、命の危険と隣り合わせになる治安維持軍パイロットは、家族や付き合いのある職人にも猛反対を食らっていた。
そこで活躍したのがヴィータだった。ブリックのいない所で、家族や職人達に自ら頭を下げ、ブリックの必要性とマガダン侵攻時の功績を訴えて回っていた。後でブリックがそれを知った時は「そこまでやって貰うとお前に申し訳が立たねえだろうが」と逆にキレられていた。可哀想に。
さらに、これはブリックに限ったことでは無いが、ヴィータは一般人からの抜擢ということで俺達や俺達の家族への福利厚生や待遇を破格のものにするようクリスタル・キングダムにまた働きかけたらしい。「今度こそマガダンどころか
そういうわけで、ヴィータの東奔西走の活躍も相まって、俺達は本格的に軍人としてのキャリアを進むことになった。
「...で?そのエリート治安維持軍様の最初の任務が予備役の時にも言われたパレード飛行だって?」
そう言って不満そうな声を漏らすのはコブ。舞台はまたマガダン方面軍アナディリ空軍基地へと戻る。前にヴィータに掴み掛った時からおよそ3週間が過ぎた、AC433年1月7日。ここマガダンにおいてはクリスマスの日である。俺達K-9改めヘルハウンド隊はヴィータからのブリーフィングを受けていた。今回の任務は、マガダン首都ストラトフォンで開催される軍事パレードの目玉となる空軍の編隊飛行。その最先鋒を俺達治安維持軍ヘルハウンド隊が担うことになった。
「いいじゃねぇか、コブ。そんなずっと不機嫌にしてると老けるぞ。少なくとも実戦と違って余程死ぬことは無い」
「ブリックの言う通りだぜ。平和に飛んでればいいんだからよ。それともそんなのは刺激が足りないか?コブと、ドライバーにとっては」
そう言って前の方に座るブッキーが俺に顔を向ける。まぁ、正直なところを言えば...
「コブがどうかはさておき、まぁ俺からしたら刺激が足りないってのは確かだな。好きに飛んで回れないし」
そう言うとブッキーは口笛を吹いて、「お前ならそう言ってくれると信じてた」と笑った。一方で、ヴィータにとってはつまらんかどうかはどうでもいいらしい。退屈だ何だと騒いでた俺達に口を挟む。
「ヘルハウンド、お前達エースからしたらつまらん任務には違いなかろうが、こいつは重要なんだぞ」
「おいおい、なんだその俺達が他人みたいな言い方は。お前だってヘルハウンド隊だろうが」
「だからあんたもあたし達と編隊を組むんだろ、ヴィータ」
そう。ヴィータが俺達専任の管制官になったことで、ヘルハウンド隊は正式には5機編成となった。つまり以下のようになる。
ヘルハウンド1: 俺
ヘルハウンド2: ブッキー
ヘルハウンド3: コブ
ヘルハウンド4: ブリック
ヘルハウンド隊AWACS: ヴィータ
そういうわけで、K-9時代はあくまで所属部隊は異なる管制機として俺達を指揮していたヴィータは、正式に俺達と所属部隊を同じくすることになった。実際、それを機にヴィータの機体テールコードは塗り替えられることになったし、俺達と同じ部隊マークを付けることになった。
「言い方で揚げ足をとるな。いいか、今のマガダン方面空軍が何機か知ってるか?」
「ああ知ってるとも。...4機だろ。なんとかベーリング海峡から逃げ帰ってきた連中だ」
「その通りだブリック。分かってるなら話は早いだろう。ただでさえ連邦は国威が地に落ちている。それを発揚しようにも、肝心の航空部隊が少ない。だからこそ、マガダンの英雄であり、治安維持軍たるお前達が必要だ。クリムゾンだってパレード飛行をしていた。治安維持軍の任務は第1に抑止力であること、第2に国威発揚だ」
そう言ってヴィータは今回の任務の重要性を訴える。...そうは言っても、なぁ。
「けどヴィータ、4機の空軍と5機の治安維持軍、それに何両かの戦車に予備役の歩兵をたかだか数十人かき集めてパレードって言っても、相当しょうもなくないか。ストラトフォンでやるにしてはアレすぎるぞ」
ブッキーがこぼした言葉に全員が頷く。ヴィータの方は...何とも言えない顔をしていた。これ絶対心の中で思ってる奴だ。でもそれをあからさまにしたら終わりだと思ってる顔だ、これ。マスコミの取材対応でよくやってたから気持ちは分かるぞ。
「...やらなければもっとしょうもないだけだ」
言外にしょうもないって言いやがったな、ヴィータ。なんてことを。俺達が言えたことでは全くないが。
「まぁいい。ヘルハウンド、お前たちにはとにかくストラトフォンでのパレードに参加してもらう。現在時刻は1000。昼食を食べて1230にはアナディリを上がる。1330にストラトフォン近郊の集結地点・アーカスにてマガダン空軍の4機と合流、1345にストラトフォン北部から進入、パレードを行っているアーレント・スクエア上空を飛行する。より詳しいことについては今から配るミッションシートを参照しろ」
ラジャー、と全員が返事をし、立ち上がる。しばらく昼飯まで自由だ。...そういえば、ヴィータのパイロットと他の管制官はどこへ行ったんだ。AWACSは複数の要員が必要だ。なぜブリーフィングに参加していない?
「...まぁいいか」
「何やってんだドライバー、さっさと来い!」
「今行く、ブッキー」
俺は自分の思考に蓋をして、ブッキー達の方へ向かった。
「なぁ、確かにお前しかいないからおかしいとは思ったさ。だけどよ...」
昼飯を食い、パイロットスーツに身を包んだ俺達の前には、同様にパイロット装備に身を包んだヴィータがいた。まさか。嘘だろ。管制官には元パイロットが多いとは言うけどよ。
「お前たちは知らないかもしれないが、
「「「「そこじゃねぇよ!!」」」」
「パイロットはどこいったパイロットは!」
「俺がパイロットだ」
「そういう話じゃねぇ!」
「本来のパイロットは運悪く2人とも風邪ひいて寝込んでる、他の管制官はまだマガダンに着いてない。なら操縦資格を持ってる俺が飛ばすほかなかろう」
「はぁ...ヴィータ、あんた元は何やってたんだ?」
「元はオセアニア方面軍の戦闘機パイロットだ。今はこうしてAWACSのオペレーターだがな」
「ここに来て新事実だな。しかも戦闘機だけじゃなくて大型の警戒管制機まで飛ばせるなんてな、ドライバー...ドライバー!?」
「固まってる...」
「テレビと同じさ、一発はたけば元に戻る」
「痛っっってぇ!なにしてくれるんだコブ!」
「気が戻っただろ。あたしらはあんたがいなくちゃ始まらないんだ」
ほら行くぞ、とコブは一足先に格納庫に向かう。
「はぁ...初日からこれかよ。気が参るな...」
「ブリック、そう言ってると老け顔がもっと酷くなるぞ」
「お前も人生積めばいろいろ分かるぞ、坊主」
「そーですかい、人生の先達様。ま、行くぞ、ドライバー。時間はあんまない」
格納庫の中には俺達がマガダン防衛時から乗っていた機体であるVX-23...ではなく、その派生型、VX-23VTLが置かれていた。この3週間の大きな変化の1つが、この搭乗機の変更だった。今日まで俺達が空に上がらなかったのも、この新機体をデリバリーするだけの時間が必要だったという事情がある。あとカラーリングも時間を要したしな。パレードカラーと言うだけあって、地獄の炎のような赤を主体とした派手なカラーリングが成されている。5つの星は、ヘルハウンドの5機を表しているのか。
このVX-23VTL、最大の特徴は連邦海軍の強襲揚陸艦艦載機のF/B-35やACCIPITERと同じく、垂直離着陸機能が付いている点だ。しかもF/B-35と違い内部武装搭載量は減っていない。
まぁいい。とりあえずはこの新しくなった愛機に乗り込む。大改造しただけあってついでにコックピット内部も綺麗になっている。
「さーて、チェックリストチェックリスト...」
垂直離着陸機能が増えた分前よりもやることは確実に増えた。動翼の動作や警報装置のチェックといった従来からやっていた事はもちろん、推力偏向の確認などもやらなきゃならん。...なんてことを言ってみるが、それは垂直/短距離離陸時の話。今回のように通常の離陸滑走時は不要だ。
(エンジンスタートチェック...バッテリーON。APU起動、左エンジン回転数正常。油圧及びエンジン温度、ノズル開度問題なし)
エンジンを起動し、続いて警報装置と自己防衛装置のチェックを行う。全システム正常。空に上がる準備は出来た。
「ヘルハウンド1よりアナディリコントロール、発進準備完了」
『コントロールタワーよりヘルハウンド1、ハンガーを出て滑走路09に向かえ』
管制の指示に従い、6ヶ月ほど前、いつものように見てきた誘導路を進む。滑走路の端につき、離陸許可を貰う。
『ヘルハウンド1、離陸する』
エンジンスロットルを全開にする。強烈な加速と足元や座席から伝わる振動が体全体を刺激する。機首を上げ、離陸。
ミッションシートによると、この後ウェイポイント・クラウスにて後続のヘルハウンド各機と合流し、編隊を組んでストラトフォンに向かう。
レーダー上には続々と反応が現れる。俺と同じく赤色の塗装に身を包んだVX-23VTLが1機、2機と空に上がる。最後に、これまた同じく派手な塗装をしたFC-8が上がったのを確認。
「ヘルハウンド1より全機へ、高度
『ヴィータよりヘルハウンドリーダー、了解した』
『随分隊長らしいじゃないか、ドライバー。ヘルハウンド4コピー』
久しぶりに握る操縦桿。最初はいくらかの戸惑いがあったが、1マイル、2マイルと進むごとに感覚が戻っていくのが分かる。最初は俺と同じなのか皆無言だったが、飛んでいるうちに余裕が出来てきたらしい。おしゃべりが聞こえてきた。
『全く、ウランバートル・ハーン殿がいらないお節介焼いてくれなきゃ、今頃こいつに乗るのを懐かしく思ってることも無かったってのによ...』
『なんだ、ブッキー。賭けの胴元なんて仕事が恋しいのか?』
『恋しいわけないだろ、ダチの仕事紹介で連れてこられた先がよりによってカジノだっただけだ。けどよブリック、レンガ積んでるのはそんな高尚なことか?』
『ああ、そうだ。なんなら少し教えてやってもいいぞ。常に人手不足だからな。お前もやってみれば、人の役に立つ仕事の良さってもんが分かるんじゃないか?』
『狼に吹き飛ばされない家が建てたい?それならロマンスキー工務店へ、ってか』
『あいにくあたしは世話になることはなかったけどね...。しかし、連邦はなんであたし達にこんな上等な機体をあてがってたんだ?』
雑談の中に出た、コブの疑問は最もだった。俺達が乗るVX-23は連邦の最新鋭機だ。そんなのを予備役にあてがうなんて、何考えてんだか。そのお陰で生き残れたのかもしれんがな。その答えを発したのはヴィータだった。
『知らないのか?この機体をお前達にあてがうように言ったのはウランバートル・ハーンだぞ』
ヴィータの言葉に、誰かがげ、という声を漏らす。多分ブッキーだな。...しかし、なんでだ?
『おいヴィータ、なんでウランバートルのお偉いさんが俺達みたいな予備役にそんな気をかけるんだ?』
『ウランバートルに連邦航空アカデミーがあるのは知っているだろう?』
連邦航空アカデミー。連邦空軍の全パイロットを養成するこのアカデミーでは、予備役パイロットも例外なく、正規軍と同等の訓練を受け、配備される。俺にとっては、現地で借りた車で派手に事故って退学寸前になった思い出しかないがな。
「当たり前だ、何年も前に通ってたからな。ああ、嫌な思い出が蘇るぜ。車で事故って教官にバチボコにキレられたことを思い出す。ムカついたから次の演習で開幕撃墜取ってやったけどな。スカッとしたぜ、あん時は」
『まさにそのせいだ。お前のその行動や成績が視察に来ていたハーン殿に目をつけられて、お前の配備部隊にいい機体を送るように連邦軍司令部に言ったんだ』
俺は絶句する。嘘だろ、あの時のやらかしのせいでいまこれに乗ってんのか。
『俺達があの侵攻で生き残れたのは昔と今、両方のドライバーのおかげってわけだ。機体がポンコツなら今頃、マガダンの土の肥やしになってた』
『複雑な気持ちだ。ハーンとドライバーのお陰で生き残れたのは確かだが、そのせいで子供達とも碌に会えないんだから。旦那に会えないのはまだいいとして』
『命あっての物種だ。ドライバーに感謝しておけ、ヘルハウンド』
『ヴィータの言う通りだぞ、コブ。それにK-9としての最初の任務の時にも言っただろ、『こうなった以上は受け入れな』って。今回も同じだ』
『あんたほど歳を取ってなきゃ人生にも達観してないんだ、ブリック』
治安維持軍として引き込んだ責任がやはり俺にはある。両翼の僚機を従える飛行隊長として、俺はらしくなく身を引き締めた。
『ん...?』
ふと、無線からブッキーの怪訝そうな声が聞こえる。
『おい、レーダーを見ろ。相当先だが...』
『なんだこれ、雲か?』
『レーダーにここまで映るレベルなんて相当だぞ。クソ、航路上にある』
ヘルハウンドの会話を聞き、俺もレーダーを見る。確かに遠くにもやがかかったような群体が現れた。レーダーをここまで反射する雲とは、相当濃密だ。これは...航路変更を要請するか。
「ヘルハウンド1よりマガダンATCへ、前方...あー、およそ80マイル地点に巨大な雲を確認。積乱雲と予測される。回避のため、当機およびヘルハウンド2から4、およびAWACSヴィータの航路変更を要請する。...マガダンATC?」
おかしい。マガダンATCに呼びかけるが、返答がない。別の無線周波数を試す。
「マガダンATC、聞こえるか?こちら連邦マガダン治安維持軍ヘルハウンド、応答してくれ」
『様子が変だ』
『一体何が起きてるんだ?』
『おい、それよりレーダーを見ろよ!』
ブリックが声を上げる。レーダーを見ると、もう雲が50マイルまで迫っている。おかしい、超音速飛行はしていないのに、ここまで急速に迫るなんて。この雲は、普通じゃない。
「クソ、こんな雲に突っ込んだら何が起きるか分からん!マガダンATCが応答しない以上、独断で航路変更するしか...」
『ドライバー、危険だぞ!後でバレたらどうなるか...』
「怒られるか雲に突っ込んで地面にキスするかだ!全機、俺についてこい!雲を避ける!ヴィータ、全帯域で発信を頼む!」
『今やってるが、ATCどころかマガダン空域の他の機からも反応がない!』
『おい、雲が見えてきたぞ!』
遠くに雲が見える...クソ、とんでもない雷雲だ。こんなの見たことがない。突っ込んだらおしまいだ。
「なんて高さだ...この時期にできる雲じゃないぞ、こいつは!」
『おい...なんか、とんでもない速度でこっちに来てないか』
レーダー情報の更新の度に、どんどん雲が近づいてくる。灰色の雲がこちらに近づく度に、雲の各所から生じる稲妻がよりはっきりと見えるようになる。
『引き返すぞ!この雲に突っ込んだら俺達はおしまいだ!』
「ヘルハウンド全機、引き返してアナディリに戻るぞ!」
俺達は180度旋回してアナディリ空軍基地への針路を取る。しかし──
『クソ、ヴィータ!』
FC-8に搭乗するヴィータだけは機動力が足りず、速度も足りない。俺達の編隊から落伍してしまう。
『ヘルハウンド、俺は気にせずに早くアナディリ空軍基地に戻──』
ヴィータからの通信に雑音が混ざると、そのままロスト。
『ヴィータ、ロスト!』
『畜生!』
『ドライバー、俺が発信を引き継ぐ!』
『頼んだブッキー!』
ヴィータを失った俺達は、なりふり構わずエンジン出力全開でアナディリへ向かう。しかし──
『雲が...後ろから近づいてくる!』
『超音速で迫ってくる雲だと!?』
『クソ、巻き込まれ──』
ブリック、ロスト。
『こんな訳分からん雲で死ぬなんてごめ──』
コブ、ロスト。
『オッズが悪すぎる!こんなのまるでイカサマ──』
ブッキー、ロスト。
「ッ!?被雷した──」
被雷しても被害はないように作られているはずの戦闘機。にもかかわらず、全電源がロスト。レーダーも、HMDも、全てのシステムが停止して、俺はそのまま意識を失った。
この日、太平洋連邦に残された数少ないうちの治安維持軍の1つが、マガダンの空の彼方に姿を消した。
キャラクター解説 ブッキー
コールサイン:K-9B→ヘルハウンド2
搭乗機: VX-23VTL テールコード:FP-00 11520 PEACEKEEPER 00 HWID-8962.23.6
本名、アンドレイ・カスパー。ブッキーの名の由来は元の職業がカジノスタッフであることから。ヘルハウンド隊最年少メンバーであり、基本的におちゃらけていて、人生を運命の女神に任せることが多い。しかし、ただのちゃらんぽらん男ではなく、連邦航空アカデミーを卒業してるだけあってハイスペック。撃墜数も、部隊内ではドライバーに次ぐ12機を記録している。
顔も、ブリック曰く「いかにもカジノで働いてそうな、若い兄ちゃん」「クラブでエスコートやってても驚かない」と言われるくらいにはいい。
しかしながら、その性格と、予備役という案外堅い裏の顔があるせいで、非常に女性に恵まれない。ガールフレンドは常に募集している。本人曰く、「意外と一途」らしい(未確認情報)。25歳。